魚が食い気が出る集餌時間を見つけ出す
meikeimaruの推論と失敗から生まれたノウハウ
meikeimaruの推論と実戦 HowTo。テーマは、「釣れる時合い」
釣りの言葉で「時合い」というものがあります。
簡単に言うと、狙いの魚の活性が上がり集餌行動に入る、釣れる時間帯です。
腹が空いてエサを食べる時間ですが、これがいつなのか、一筋縄でいくものでなく、容易でありません。私のように、朝昼晩決まった時間に腹が空いて、何が何でも食べたいという魚が、たくさんいれば随分と簡単な話ですが、そうはいかずに、まったく一日中食べない日すらあるようです。
◯ 時合いの要素 1
◯ 時合いの要素 2
◯ 釣行記録
◯ あとがき
時合いの要素 1
海で定番の潮の動きを要素とする場合です。よく言われる「上げ七分 下げ三分」や「上げ三分 下げ七分」、釣りの名言で言い得て妙です。潮の動きでプランクトンや甲殻類、小魚の動きが変われば、様々な魚の活性が変化してきます。
朝まずめ 夕まずめ
潮の動きの前に、一番最初の選択肢、釣りのいろはです。
明け方 日の出前後と、夕方 日の入前後です。
朝まずめは、昼行性の魚の活動開始時間で、海中に光が差し込み、空腹を抱えてエサを探す時間帯、通常一番空腹の時間と考えられます。また、晩ご飯の時間が夕まずめでしょう。夜行性の魚はこの逆になるということでしょう。
集餌活動が活発な時間帯で、一般的に最初に考える押さえどころが朝マズメです。朝一番のエサやルアーに飛びつく可能性は、きわめて高いと考えます。
潮汐変化
地球と月と太陽の位置関係で海水の動きが出てきます。月は、太陽より近いので大きな影響力があり、月の満ち欠けでの月齢は、潮時と密接な関係です。
満潮 干潮
基本的に1日に2回ずつ訪れます。例外もありますが、大まかに6時間単位です。釣りの狙いもの、釣り方、場所で相違が出てくるので、潮汐のどのタイミングとはいかないものの、「上げ七分 下げ三分」や「上げ三分 下げ七分」は、基本的選択では70点以上の正解です。私の基本もこれです。あとは、狙いの魚、釣り方、場所という要素の応用です。
潮の干満の大きさ
潮の干満の大きさが、地球と月と太陽の位置関係で出てきます。いわゆる、大潮 中潮 小潮 長潮 若潮です。潮の動きが少ないより多い方が、普通は良い状況になりますので、大潮が良いことになります。しかし、同じ大潮でも、よく動く時間帯とあまり動かない時間帯があって、意外に小潮の方が動くときがあります。潮汐表で、特にタイドグラフがあるサイトでチェックして、潮の動きを見てください。潮は適度に動くと大きく期待ができます。
釣れた潮を記録するのは、その海域の時合いを見つけ出す近道です。月日と釣れた時刻は重要な記録です。
潮流変化
潮の流れの速い明石海峡周辺の釣りでは、潮汐の干満より重要な要素かもしれません。
明石海峡の上げ潮は西流で、下げ潮は東流です。この流れが変わる転流時が潮止まりです。
- 転流時刻
- 潮流最強時刻(時刻、西流or東流、速度)
明石海峡周辺では、この情報が不可欠です。
例えばブリ一族狙いでは、この潮流が、2.5-4.0ノットが適切で、それが時合いです。さらに、その中に絶対に釣れる超時合いが20分あると釣り船の船長のお話です。そういう時間帯がありますよ。時合いです。
時合いの要素 2
釣り場所で、上げ潮が良くて下げ潮がダメ、その逆もありで、釣り場の時合いです。鹿の瀨周辺と家島諸島では、狙いものも含めて相応に違います。同じ鹿の瀨周辺でも微妙に違います。
さらには、上げ三分や七分ではなく一分や九分だったりしたりもします。魚探反応にベイトの群れがあり、そこがカケアガリのポイントで斜面に潮の流れが当たっていれば、時合いが訪れる兆候です。
潮の流れがプランクトンを押し上げ、小魚の群れがそれを食べ始めると、周囲にはその小魚目当てが集まり、時合い到来です。ベイトが集まれば、時合いが近いです。
ボート釣りでは、自分で探さなくてはなりませんが、見つけ出して釣れると、たまらない嬉しさです。
前項の要素1が基本です。そして、場数を踏むと要素2が少しずつ見えてきます。必ずメモをしましょう。
釣行記録
記録を残すことは、たいへん重要です。
- 天候
- 潮汐
- 潮流
- 釣れた時刻(自分で感じた時合い)
- 釣果
これだけのことですが、ドヤ顔の日も凹んだ日も記しておくと、必ず役に立ちます。釣れる日の釣れる時間帯は、絶対に釣れます。そして、名人でも釣れない日があります。
あとがき
漁師や釣り船の船長のノウハウは、計り知れないものです。これらに加えて季節から水温変化、塩分濃度までを読み解くから釣れるし、釣らせるのでしょう。釣り船の船長は、必ずノートにメモをしていますね。大事なノウハウ集でしょう。
乗合船に乗れば、釣れるポイントに連れてってくれますが、毎日同じように釣れるわけではなく、釣行日を間違えると面白くない釣果にもなるはずです。
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