ビルジポンプで海水をかけ流し状態にする
meikeimaru のボートメンテナンス
meikeimaru のボートメンテナンス。テーマは、「イケス内に海水ポンプ設置」
釣りをすると水洗をしたいことがたくさんありますが、バケツの海水ではなく、常にかけ流しの状態で大型乗合船みたいになると便利です。これまで、舷側からビルジポンプで給水していましたが、移動の度に上げるのも面倒が多かったのを移動中もかけ流しができるようにしました。
〇イケスポンプの便利さ
〇作ってみます
〇コンテナで手軽なイケス
○EZキャップとの組み合わせ
〇あとがき
イケスポンプの便利さ
イケスに大漁の釣果を泳がすと、単純に楽しくなります。このボートイケスの海水を汲み上げ、常時かけ流しのようにしておけば、水洗など便利に使うことができます。
イケス内から給水しますので、新たに不安な船底工作も必要なく、航行中も常時給水ができます。
イケスポンプのメリット
- 海水をかけ流せば、いつでも魚の血も簡単に流せ、手も洗える。
- コンテナイケスに海水供給で簡易性アップ
- イケスのヤマハ純正EZキャップとの組み合わせで、優しい循環が可能
ボートのオプションにあるウォシュダウンポンプは強水力過ぎ、3000-4000円程度のビルジポンプで十分機能します。
作ってみます
ビルジポンプ:シャフロビルジポンプ380GPHです。1m揚水で21L/分の一番低い能力ですが、かけ流しやコンテナへの給水には、水量が多すぎるのは却って無駄で、適切な水量です。海水での使用なので、何年かで交換しています。3600円で十分に働いてくれています。
出典 海遊社さんHP商品画像
ポンプのホルダーをシリコン接着 ポンプ本体はいつでも脱着できる。電源ケーブルをチューブに入れて、サドルで押さえてイケス上部から右上まで配線。サドルもシリコン接着。全て海水の中に入る設定。錫メッキのポンプケーブルから先は、二重被覆線を使用して、接続部分の防水も熱収縮チューブを二重にしました。
右上、電源ケーブルはイケス上部から外部へ配線。貫通部は、上下ともにシリコンでFRPに完全防水。ホースは貫通させる気はなく、もともとイケスハッチに小魚入れで設けたインスペクションハッチを使用して、自由にしました。
ホースからかけ流しの海水が出る。水洗にも手洗いにもちょうど良い水量で、コンテナイケスも十分な水量。多すぎては、却って面倒。
スイッチボックスは、パイロットLEDでONを知らせる。3A弱いヒューズで電源を守る。水が関連する電気製品は、ヒューズの関門を多くして、配電盤を守るようにしています。
全体見るとこんなところで、左舷側にコンテナイケスを置いているので、多分ホースの取り回しは十分でしょう。あとは、長さ。これらが決まったら中古のホースをきれいな新品にします。
コンテナで手軽なイケス
これまでも使用しているコンテナのイケス。内寸24cm*36cmなので、ツバス位までですが便利です。また、マダコ釣りでは、タコホイホイのサイズすっぽりで、釣ったタコをここに入れておきます。イケスに入れると逃亡するし、網袋は面倒だしで、このコンテナが使いやすいです。
また、青物の血抜きは、イケスでそれをすると真っ赤になりワヤクチャになるので、ここで締めると手軽です。ハマチは、エラを切って、コンテナに入れて血が抜けたらクーラーに入れます。釣り上げたら即エラを切りコンテナに入れ、血で汚れた床は水洗、手も洗い、コンテナに海水を循環させ透明になったら完了です。
EZキャップとの組み合わせ
ヤマハ純正EZキャップは、最近では標準装備ですが、これはあればたいへん便利なアイテムです。外さなくても適度に回転させれば水が出入りします。
幅90cmのイケス、海水は約100L以上でしょうから、これだけで100Kg以上の積載重量と同等です。さらに、イケス内の海水循環の水流を作る抵抗まで考えると、イケスは航行に対する結構な抵抗物で、速度や燃費を左右させるものです。
航行中のイケス内の水流を制御できます。EZキャップを排水側1箇所を1/4回転くらい開いて、航行中の水量と水流抵抗を小さ目、ポンプは給水中なので、酸欠にならない海水循環が停船中もされます。
コンテナもあるので、イケス使用の魚サイズは50cm以上ですが、ハマチやメジロがたくさん入るとそりゃ賑やかです。最後に魚を締めてクーラーへ移し、スカッパーは全閉でポンプ排水で船を軽くして帰港します。
あとがき
釣り船ならば移動中にいろいろできますが、ひとり気ままなボート釣りでは、そうはいかない手間が多く、便利にして釣りの時間を広げます。
海水のかけ流し状態は、便利な上になんとなく雰囲気があって、お気に入りです。ただ、足元が海水で濡れているので、キャビンが塩水でべたべたにならないように、足ふきマットは必須です。