サブバッテリーを適時フル充電させる機器
meikeimaru のボートメンテナンス
meikeimaru のボートメンテナンス。テーマは、「サブバッテリーチャージャー」
ボートには、航海計器など電源が必要なものが少なくなく、標準装備のメインバッテリーで、すべてを賄うとなればエンジン停止時は不足で、2個目のバッテリーが必要になる場合もあります。
2個のバッテリーを気前よく必要なだけ充電して、エンジン用のバッテリーは始動時の電力を確保させておかなくてはなりません。これらの電力消費と充電を適時適切にしてくれるのが、meikeimaruでも長年使用してきたサブバッテリーチャージャーで、便利で優れものです。
〇 サブバッテリーチャージャーは長年の優れもの
〇 使用目的の違うバッテリー
〇 サブバッテリーチャージャーの仕事ぶり
〇 あとがき
サブバッテリーチャージャーは長年の優れもの
係留やアンカーリングでエンジン停止中のすべての電源は、バッテリーに充電されている電気だけです。そのために、バッテリーを大容量にしたり2個目を設置します。
そこで登場するのが、サブバッテリーチャージャー(以降 SBC に略す)です。エンジンで発電される電気をメインバッテリーに充電して、サブバッテリーにも充電します。さらに、このコントロールを間違いなくしてしまう、優れものの機器です。使用しているのは、日本のメーカーでニューエラー社の製品で、最近では数少ない日本のメーカー製品です。ボートパーツは、ボート先進国のmade in USAが多種で、安心できる製品が少なくありませんが、日本メーカーは価値あります。
2艇のmeikeimaruで、この製品を使用して、今回3機目の購入です。別に問題があったわけでもなく10年目を迎えたのですが、昨年来の電気系レストア作業の一環で交換しました。年を取ってからの経年変化による交換作業の防止策です。いろんな製品がありますが、20年近く自身で使用した製品は安心です。
使用目的の違うバッテリー
エンジン用のメインバッテリーは、常にセルモーターを駆動させる電力が必要です。洋上で電気を使い過ぎてしまうとたいへんなことになるので、サブバッテリーが補助をします。それぞれが、役割を持っています。
メインバッテリー
スターティングバッテリーともいい、標準のエンジン用のバッテリーで、標準装備のワイパーや航海灯など若干の電装品が便宜上接続されていますが、基本はエンジンへの電力供給用バッテリーです。
これが、容量不足になると、エンジンを始動することができなくなります。エンジン停止時は、メインバッテリーからの給電には配慮が必要です。そして、エンジンからの充電は、常にメインバッテリーが優先される必要があります。
サブバッテリー
ハウスユースバッテリーとも言われ、航海機器や無線機、照明にオーディオなどの電力供給用です。meikeimaruでは、これらの電装機器の電力は、すべてサブバッテリーからの給電です。そうすれば、使い果たしても、問題なくエンジン始動ができて充電が可能です。
例えば、船中泊をしても一晩の照明やオーディオなどの電力を、エンジンとは切り離して賄える安心感です。
サブバッテリーチャージャーの仕事ぶり
バッテリー配線
メインバッテリーとエンジンとの配線は、一切変更しません。メインバッテリーのプラスマイナスからSBCに接続して、さらにサブバッテリーとSBCも同様に接続すれば完成です。
あとは、サブバッテリーから、ハウスユース用の電源配電盤にバッテリースイッチを通じて配線すればOKです。メインのプラス側のみバッテリースイッチの端子に接続しています。
すべての配線は、製品取扱説明書に記載されているケーブルの規格で接続します。私の「SBC001B」は、8sqケーブルが指定です。
SBCの機能
- メインバッテリーの電力保持、常にメインを優先して充電。
- メインの余剰電流でサブバッテリーを充電。
- サブバッテリーにメインバッテリーの電流が流れ込みなどの電圧降下をさせない。
- メインバッテリーは常時エンジン始動のパワーを保持する安全優先システム。
サブバッテリー接続の電装機器を使用して、例えば電力ゼロになっても、メインは一切の給電をサブにしないという、心強い機能です。
エンジンがアイドリング状態で、メインは勿論14V前後、サブは13V台を維持する電力供給がされ、航行時では、サブも14V台になります。電力使用後も、多くの時間を必要とせずに問題ないレベルに回復して、エンジン停止後の平静時のバッテリー電圧は、12.6V前後を維持しています。
あとがき
安心して電気が使えるのはありがたいです。私の製品は容量の小さい機種で、出力電流:MAX30Aですが、何の支障もない性能で1万円ちょっとの価格、W120×H55×D145mmのサイズも取付しやすく、これは優れものです。
釣りをするだけならば、エンジンかけっぱなしですから必要ないかもしれませんが、係留時やアンカーリングでのんびりボートの上で過ごしたり、船中泊にはキャンピングカーと同様に電力供給源を持っていると、安心と同時に楽しいボート遊びになります。