ボートでマダコは第1種共同漁業権エリア以外で!
meikeimaruのハウツー

夏のマダコ釣りは、おもしろくておいしい釣りですが……
テーマは、「マダコの釣り規制」
沖釣り、meikeimaru のボート釣りというシーンで説明をします。
〇昨今の状況
〇規制対象エリアの厳格化
〇マダコ釣りはどうしたらよいか
〇あとがき
明石市沿岸のタコ釣りルール2025年が、兵庫県農林水産部 水産漁港課「兵庫の海釣り」サイトに掲載されました。
下記、兵庫県水産漁港課の「兵庫の海釣り」サイトの「2024年の明石市沿岸の遊漁ルール(マタコ釣り)」に基づいて記しています。
→遊漁のルールとマナー →地域限定の独自の遊漁ルール
明石市沿岸の遊漁ルール(タコ釣り)のページから PDF がダウンロードできます。これは明石市沿岸での内容です。
それ以外の第1種共同漁業権エリア、県内沿岸部のほぼ全域やカンタマ周辺の沖合も含めてが対象エリアで、今年はさらに行政指導も厳しくなるでしょう。
第1種共同漁業権エリアの図示は、次の兵庫県資料で確認をします。

黒線枠の中が第1種共同漁業権エリア ほぼ県内の沿岸部が対象

黒線枠の中が第1種共同漁業権エリア ほぼ県内の沿岸部が対象
この第1種共同漁業権エリアでは、マダコ釣りはできません。
昨今の状況
2021年から個体数の激減に見舞われたマダコ漁。漁がだめならば、もちろん釣りが好調のはずもありません。そして、マダコ釣りの規制が年々厳しくなっています。当然そうなるのは、自明の理です。一昨年辺りから、それまで主体であった明石沖の規制だけでなく、県内沿岸部の第1種共同漁業権エリアでの釣りは、遊漁船を含んで規制されています。
第1種共同漁業権エリアですから当然と言えば当然のことです。楽しい休日のマダコ釣りは、対象エリア以外の沖合で行うことになります。
イカナゴと同様にマダコも個体数の激減です。一旦、落ち込んだ個体数が元のように復活するには、少々長い時間が必要ではないかと思われます。現に、あんなに釣れたイイダコは、過去の話です。

明石市沿岸部の特別ルール2025

明石市沿岸部の特別ルール2025
令和8年からは、さらに釣れる期間が短くなる。
規制対象エリアの厳格化
第1種共同漁業権でマダコを釣ったらいけないのは、近年に始まったことではなく、遡ることの年月はたいそうなはずです。それを、まあいいよレベルでしたが、昨今のマダコの枯渇状況から、本来の規制が本格化されただけのことです。
兵庫県としての行政指導は、一昨年辺りから第1種共同漁業権エリアすべてでの規制へと厳格化の方向に動いていて、別図にあるような沿岸部沖合1-4kmやカンタマ周辺に定められた第1種共同漁業権では、マダコ釣りは規制されます。これは、ボート釣りだけではなく、乗合船等の遊漁船も同様の規制です。いわゆる、漁業のためのマダコ漁以外は、ここでマダコを釣ることができません。
例えば、昨年のカンタマ周辺の共24号エリアでの兵庫県のパトロールが強化されました。言い換えれば、明石市沿岸だけでなく淡路島も含めて、すべての県内沿岸部等々や家島諸島に設定されている第1種共同漁業権エリアでのマダコ釣りは、通年できません。
第1種共同漁業権とは
第1種共同漁業権エリアでイセエビやサザエにアワビを獲ったら有無をいわずに罰せられるということは、常識的に広く知られていることですが、マダコも同様です。
第1種共同漁業権とは、海藻や貝類、定着性の水産動植物を捕獲することを目的とする漁業権です。これは、漁業者(遊漁除く)に与えられる漁業権で、このエリアで対象の水産動植物を獲ること釣ることは、法違反となります。
県の漁業監視船や海上保安庁の処分対象となります。年々厳しくなっています。
明石市沿岸だけは、12/1-4/30までは規制エリアでもマダコ釣りをしても良いとなっています。ですから、ここでは、第1種共同漁業権エリアであっても、この期間だけは漁協が許可していると理解できます。しかし、他のエリアでは、そのような公表はありませんので、規制対象です。
マダコ釣りはどうしたらよいか
第1種共同漁業権の設定アリア外で釣れば良いという解釈になります。
別図 「兵庫県の海面で遊漁を行う場合の留意事項」を確認してください。第1種共同漁業権の設定海域では、第1種共同漁業権の対象となる水産動植物を採捕することはできないと記載されています。
沖へ出て、沿岸部から1-4km離れたエリアで釣れば良いです。
ここに第1種共同漁業権の設定区域が記載されていて、海域の緯度経度が表示されています。このエリアの沖に行けば問題がありません。
マダコの個体数が激減している昨今では、致し方なしです。のんびりと沖で、数ハイ釣って来ればいいで釣りましょう。
もうひとつ。釣りができるアリアであっても網漁は行われています。漁業者とのトラブルを避けるためにも、網漁の漁船からは、距離を置くのが適切です。
魚については、規制される大きさや期間を除けば、釣りができます。例えば、カンタマ周辺で青物やアジ釣りは規制対象になりません。沿岸部も魚を釣るならば、OKでもマダコ釣りに間違えられることもありそうなので、カンタマ以外は、君子危うきに近寄らずです。

頭がよく学習能力のあるマダコとの釣りは面白いんですが……
あとがき
二見沖ののんびりした雰囲気で、網漁の船を避けながら、5ハイ釣ったらいいやで小艇は釣ります。潮が速いならば、少し西へ移動して加古川や高砂沖も狙えるところです。まあ、数が釣れることもないでしょうから、そこそこの釣行で楽しみます。
6月になれば、他に狙いものが多くなる時期、マダコに固執することもなく、釣りを楽しみます。