明石市沿岸のタコ釣りルール2020年
2017年から明石沖のタコの規制エリアが厳しく公表されて、海上保安庁の巡視船による監視も非常に多くなりました。元々タコは、共同漁業権でいうところの第一種共同漁業権対象種に設定された農林水産大臣の指定する定着性動物で、アワビやイセエビ等と同一の存在です。
これまでは、鷹揚に取り扱いされてきましたが、昨今の海の状況から、禁漁の時期と区域が明確にして、2017年6月から明石沖の海域で禁漁規制の期間とエリアを大きく公表して実施されました。
海上保安庁の巡視船や漁協の警戒船が規制エリアを巡回するようになりました。
それによると、
図示された規制エリアでは
- マダコを採捕できる期間:海の日・11月1日から5月31日まで(2020年から10/1を11/1に変更)
- マダコを採捕する方法:疑似餌による釣りのみ(生餌を付けて釣ることはできません)
- マダコのサイズの制限:体重100グラム以下は採捕することはできません。
- マダコの匹数の制限:1人当たり10匹まで
と、記されていますが、要約すると、
図示された規制エリアでは
- 漁協組合員以外は、
- 規制エリア内で船舶を利用して、
- 6月1日から10月31日の間(海の日除く)は、タコ釣りができません。
- 規制期間外でも、規制エリアで釣る場合は、疑似餌を利用して釣り、
- 100g以下のタコはリリースして、
- 1人当たり10匹までの釣りです。
と、いうことを2019年に西二見漁協で聞きました。よろしいのではないでしょうか。ルールに則り楽しく釣りをします。
そして、2020年版では、規制期間が1か月伸びて10/31と変更になっています。
いずれにしても、こちらは遊びですから6月1日から10月末までの期間だけでなく、年間を通じて規制エリア以外のところで釣りをすればよいですし、意外ととても良いポイントがあるもので、どんなもんだいって感じです。すべてダメです。というような禁漁では少々残念になってしまいますが、規制エリアは、一番の沖合でも図にあるような二見港沖4kmです。
この規制エリアには、近づかなことです。
100g以下の小さいのは海に返せばよいし、もともとエサ釣りではなくタコエギで釣っていますし、10ハイ釣れば、それも形物が釣れれば、十分です。
世の中の流れからも、漁も釣りもある程度の規制が必要だと感じます。稚魚放流が主体の川では、渓流のアマゴやイワナを釣るのも、また清流のアユなどは入川料を漁協に支払い釣りをするのが当たり前になっています。今やだれも違和感がないでしょう。鮎師、アユ専門の釣り師に聞きましたが、稚魚放流をしっかりとしていて河川管理が行き届いた名門の河川は、やはり人気があるそうです。まさに良い循環だと思います。
海もそのような時代が来るのでしょうし、既に、家島諸島での釣りは、年間11,000円の料金を家島漁協と坊勢漁協が徴収する制度が実施されています。2020年度の「2020」と記載された漁協のステッカーをボートの側面に貼付しています。
それをそれぞれが原資として魚の放流費用などに割り当てれば、魚が増え、漁獲量も増え、遊漁船を利用する釣り人も増え、観光客が来て、漁協や地元にも還元がされるとなれば、良い循環になるのではないでしょうか。この良い循環を作るためにも、漁協は公明正大に稚魚放流や妥当な管理をされれば良いでしょう。
トラブルを避けて楽しい休日にできるように、私はボートのGPSに禁漁区境界線を作図入力して、明確にわかるようにボートで表示させています。
しっかりと守って、楽しい釣りをしましょう。
明石市漁業組合連合会タコ釣り等のルールの一般配布パンフレットより
明石市漁業組合連合会 (明石浦漁協:078-912-1771,林崎漁協:078-922-2510,江井ケ島漁協:078-946-1313,東二見漁協:078-942-2020,西二見漁協:078-943-1105)