釣りの時合い狙いの最大公約数はなにか
meikeimaruの推論と失敗から生まれたノウハウ
meikeimaruの推論と失敗から生まれたノウハウ、テーマは、「釣れる潮は上げ三分 下げ七分か」
Vol.1-2で釣れる潮を探り、今回は最大公約数的な考え方です。
釣れる日や時間帯があります。潮の動きで魚の活性が変化しますが、釣れる時間帯をわかるようなれば、こんな幸せはないでしょう。
播磨灘の明石沖から家島諸島での私の釣行に特化したお話です。
〇最大公約数的な考え方
〇上げ三分か七分か
〇私の肝となる要因
〇あとがき
最大公約数的な考え方
魚は集餌行動をしますが、四六時中食べているわけでもなく、その時間帯があるもので、食の活性を変化させるのが、潮の動きです。釣果と潮の動きは、切り離せない関係です。
水温等環境の様々な要因で左右されますが、ここでは最大公約数的に肝になる要因を考えてみます。
- 釣りものの狙い場所、釣るポイントで優位な潮汐はいつか。
- 釣れる時間帯で潮と違う要因の「朝」はどうか。
- 6時間単位の潮汐のどこで時合いがくるか。
※ 満潮に向かう潮を上げ潮、干潮に向かう潮を下げ潮としています。
上げ三分か七分か
釣りの名言で、上げ三分下げ七分、上げ七分下げ三分ともに伝えられる時合いで、100%でないにしろ言い得て妙です。狙いの魚、場所、時期で、潮時を意識する言葉です。
〇 上げ三分下げ七分 上げ潮が効き始めたところで、逆に下げ潮が干潮に近づき始めた落ち着き始めの時間帯、干潮前後です。上げ三分は、ここで喰って来るぞという、大いに期待感のある時間帯です。
〇 上げ七分下げ三分 上げ七分とは満潮が近づき、潮の流れが落ち着き始める前で、また下げに替わり潮が効いたころ、満潮前後の期待の時合いが訪れる期待の時間帯です。
この名言、併せて、上げ三分、七分、下げ三分、七分を狙うと、時合いの出そうな時間帯を網羅できます。
私の肝となる要因
私が釣行日を決める肝は、これです。
①釣るポイントの特性を知る
カケアガリは狙い場所、カケアガリと言われるくらいで、潮がが斜面にぶつかるように流れ、また魚礁帯も同様でしょう。地形などで満潮へ向かう潮が良いか、干潮へ向かう潮が良いか、それともどちらでも差はないのか、釣り場には癖があります。釣行日の潮の具合からポイントを決めます。
②朝マズメ
朝マズメとは、日の出前後の時間帯で、海中が光を感じる時間帯です。昼行性の魚は夜間にエサを食べずにお腹が減る「朝食時間」です。朝の魚の胃は、空っぽで腹ペコが現れています。
朝は、魚が釣れるという経験則からの釣りの定石で、狙いものにもよりますが、朝マズメと夕マズメは釣りに欠かせない時間帯です。
③上げ一分下げ一分
満潮干潮から潮が動き始め海中に変化を与え始める時で、上げっ端とか下げっ端とか呼ばれる時です。ここから次の潮止まりまで釣ると、この動き始めの瞬間に喰う時が少なくなく、気を抜けない潮時帯です。
そして、三分も七分もこの一分があって訪れますので、一分からのスタートが、私は理想です。
狙いの潮を見極める
③を見極めます。日の出前に満潮か干潮になり、その優位なポイントで、朝マズメに潮位差がある潮が動き始めれば、①②③の要因がそろいます。ここから5-6時間後の潮止まりまでの上げor下げ一分、三分、五分、七分など、どこかで何回かの時合いが来るはずです。釣行日にこんな潮汐潮時に出会えれば、私も少しは腕をカバーしてくれるはずです。
私が一番好きなパターンは、実績場の日の出前に満潮干潮、朝マズメに潮が動き始める日です。そうすると……
- 上げ潮、下げ潮の動き始め上げ一分下げ一分
- 上げ三分、下げ三分の潮が効いてきたころ
- 上げ七分、下げ七分の潮の動きがなじみ緩み始め
を狙えます。
すべての釣行日が最良条件になるのは不可能ですが、条件一致が多ければ、期待感も大きいです。
次のグラフは潮汐潮流情報です。(五管本部 潮汐 潮流情報より参考)
2022/4/15十四夜満月の大潮で、ワクワクするような午前中の潮です。当日残念ながら海上7m/sの風で釣りはできにくいですが、朝マズメに上げ三分になり、その後たっぷりと潮が効きます。最大公約数の条件がかなりそろっていますが、いかがでしょうか。
こればかりは、釣ってみないとわからないので……。
第五管区海上保安本部海洋情報部 潮汐・潮流情報より出典資料 この潮から3日は釣りをしたくなる。
meikeimaruの推論と失敗から生まれた潮シリーズ
あとがき
上げ潮が止まって、下げが動き始める一瞬だけ、狙いの40%くらいの確率で型の良い青物が喰って来るポイントがあり、潮時狙う典型的な場所です。
潮に親しみ、釣れた日釣れない日の経験の蓄積なのだろうと思います。釣り船の船長は、ノートにびっしり記録していますが、一番の大事なことでしょう。
魚の機嫌を見極めるのは、まあ難しいことで、ボーズがあるから釣りに行くのでしょう。この潮でここで釣るぞと狙って、当たった時は、まさに至福の一日です。