ボート釣り 魚群探知機の反応画像を見る 1 青物編

海の中の魚の情報提供をする魚群探知機

 meikeimaruの推論と実戦ノウハウ

meikeimaruの推論と実戦ノウハウ、テーマは、「魚群探知機の反応 青物編」です。

魚が1匹もいない、群れはどこへ?などは日常茶飯事で、水温や潮の変化で一日中エサを食わないなんてよくあることで、釣り人の悩ましいことです。

そんな自然の様子、海の中の見えない世界の情報を提供してくれるのが、船に搭載される「魚群探知機」(以下魚探)です。魚探の反応を見ると、どんな魚がどのくらいの数で、どこにいるがおぼろげながら見えてきます。しかし、食い気まではなかなかつかめず、食うはずの反応が出ても食わないなど、普通にあります。それでも、魚探の情報は、釣り人を大きくサポートして、ボート釣りの興味を深めます。

魚群探知機に映し出される画像を見ながら、ボート釣りの面白さをお話しします。今回は、青物と呼ばれる、播磨灘のブリ一族を紹介します。

meikeimaruの魚群探知機

meikeimaruの魚群探知機 水深129m! 右側はGPS画面

 目次

〇 魚群探知機とは

〇 イワシを追う青物

〇 アジを追う青物

〇 あとがき

 魚群探知機とは

 海の中が見える仕組みは

魚探のメカニズムは、ボートの底に設置した送受波器という超音波を発信受信する装置から、超音波を発射します。その超音波は海底に向かって進み、途中にいる魚群や海底に当たり反射します。反射波を船底の送受波器でとらえ、超音波を発射してから反射波が返ってくるまでの時間を測ることで、海底や魚群までの水深がわかり、さらには進化して、魚体の大きさまでもがわかるようになっています。

<見えるもの>

  • 海底までの水深とその形状
  • 海底質 岩、砂など
  • 魚のいる位置(水深)
  • 魚の個体の大きさ

 超音波の周波数で、見え方が変化する

ボート釣りの魚探周波数の多くは、低周波50KHzと高周波200KHzです。50KHzの探知角度は広く、200KHzは狭くなります。商品差はあるものの探知角度は凡そ、50KHzは約50度、200KHzは約15度前後と言われます。探知範囲は図を参照ください。

50KHz画面で広範囲を探り、200KHz画面でボートを近づけるのが、通常のやり方です。双方に同様の反応が出ていれば、魚の上にいると思っても大きくは違いません。

魚探の画像で左側が50KHz、右側が200KHz画面になっています。

魚探周波数の違いでの見え方変化の図

魚探周波数の違いでの見え方変化の図

 イワシを追う青物

イワシの群れの多くは、大きな群れです。その群れを追いかけるのは、様々な魚ですが、これは青物の群れでしょう。87cmのブリまで水深の浅いイワシの群れに「待てーっ!!」とばかりの様子です。

イワシの群れを追いかける青物

イワシの群れを追いかける青物

イワシの群れは浅い位置にいます。イワシの群れがいれば、確実に狙い目です。ただし、イワシの群れの移動速度は速く、なかなか思うようにならないです。

イワシの群れには、必ず大物が潜みます。ここは、河口で水深が浅いところですが、これは、水深反応が変わる程の大きな濃いマイワシの群れで、ブリを多く含む青物の大きな群れが追いかけています。こんな反応は、珍しいほどの濃さです。

マイワシの大きな群れと青物の大きな群れ

マイワシの大きな群れと青物の大きな群れ

 アジを追う青物

ベイトとなる小アジの群れは、イワシのように濃い群れを作らず、ポツンポツンと集まってきます。潮が替わって動き始めるまでは、何の反応も出ない海中です。

潮が動き、まず小アジの反応が出てきます。そうすると、次に青物の反応が出始めて、釣れる予感がしてきます。

青物は、高速遊泳しているので、鹿の瀬周辺では、大きな群れの反応が出るようなことはなく、見え始めればたくさん泳いでいるはずです。

魚探画像 ベイトが出現

何もいなかった海中にベイトが出てきた。もうすぐ釣れるぞ。

魚探反応 ベイトのアジを追いかけて青物が集まる

カンタマのブリの本筋 ベイトのアジを追いかけて青物が集まる

出てきた出てきた。アジがたまる場所にハマチやブリが姿を現し、ご飯の時間です。

青物は、夜間にはエサを食べないそうで、朝一番は空腹抱えて、小アジを探して朝ごはんです。夜明けに上が潮が動き始める潮周りは、良い時合いとなり、食い気が上がります。

魚探反応 アジがたまる場所にハマチは姿を現した

崖っぷちのアジがたまる場所にハマチは姿を現した

魚探反応 ここは50mから20mへの崖のようなカケアガリ

ここは50mから20mへの崖のようなカンタマのカケアガリ

この崖っぷちの40m以上でブリをかけると、岩にラインが擦れてのラインブレイクと隣り合わせになるスリリングなやり取りとなります。

魚探反応 カンタマの深いところに青物の反応が出てきた

カンタマの深いところに青物の反応が出てきた

魚探反応 高倉瀬東にも青物の群れ

カケアガリを上がったタナに青物の群れ

青物の遊泳水深に傾向は出ますが、深場から浅場迄でアジのいるところを見つけるのが先決です。アジの反応が無ければ釣れないと思っても不思議がないです。

この反応が出ているこの瞬間は、ジギング、のませ釣り、などなどで良い釣りができています。言い換えれば、青物の場合このような反応を見つければ、高確率でがっちり釣れます。

魚探反応ブリが回ってきた

二見沖の浅いポイントにブリが回ってきた

二見沖の岸寄りのポイント。食い気の出る時合いに大小ブリからハマチまでが集まってきます。小さな磯場にアジの群れが集まり、それ目がけて大きい連中が集まります。ここは、待ち伏せの釣りをするところです。

 あとがき

魚探で、魚の反応を見つけ、その群れの上に操船して釣ったら、ボート釣りをやめられなくなります。自分で探して自分で釣って、自分の魚をおいしく食べる、こんなに楽しい遊びはありません。

魚探は進化していて、魚のサイズがわかるようになったのは、びっくりです。何年か後には、CG画像で水中カメラで写したように画面で見えるようになるのでしょうね。

このような魚探画像を見ると、ブリとハマチが混成の群れを作っているのがわかります。若魚のハマチは俊敏な動きで、ブリより先に食ってくる可能性が高いということかもしれません。だから、個体数の差以上にブリを釣るのは難しいような気もします。

次回は、青物以外の画像を紹介します。

野心を胸に海に出て、大物を狙いましょう。

魚群探知機に映し出される見えない海の中の情報は、ボート釣りの面白さを引き出し、釣果が近づく貴重なものです。どんな魚がどのくらい、どこにいるかが解る優れものが魚探です。今回は、播磨灘の青物以外のいろいろな魚の魚探画像を見ていきます。
大物を釣るには、釣りの豊富な知識と技術が必要なのは誰もが思うことですが、自然界の海中でたくさんいる魚の中から一番大きいのが、私のハリに食って来るのは「運」もありそうです。その運を少しでも近づけて大きくしたいのは、私だけではないでしょう。

今釣れている旬の魚の実釣記録です。狙った潮で釣った胸のすく釣り、まぐれで嬉しい釣り、実力の貧果まで、来年の今日のための実釣記録です。99.9%ひとり気ままに午前中だけの釣りですが、おいしい魚の釣りものを参考にどうぞ。
meikeimaru の失敗から生まれた推論と実戦のノウハウ集です。ボート釣りでの仕掛けやタックル、釣り方など、実釣記録に基づく活きた内容として、情報提供をします。播磨灘で培った私のノウハウですが、参考にしてください。
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