マダコのオスとメスは、吸盤で見分ける

明石タコの吸盤を見ると、雌雄の違いがはっきりとわかる

 meikeimaruの推論と失敗から生まれたノウハウ

マダコ500g程度の大きさのオス

マダコ500g程度の大きさのオス

meikeimaruの推論と失敗から生まれたノウハウ、テーマは、「タコの雄雌見分け方」

マダコの雄雌は、ある程度の個体になれば「吸盤」の形状を見れば、まず一目でどちらかがわかります。

八つあん、鉢巻締めているか、リボンをつけているかではなく、雌雄の違いの吸盤は、ゴツイ力強さと、きれいな優しさを表現しています。まさに雌雄の違いです。

しかしおもしろいことに、メスの方が最終的に大きく成長します。サワラやマゴチも80cm以上はメスですが、他にもメスが大きくなる種もあるようです。

マダコの顔つきはみんなこんな感じ

マダコの顔つきはみんなこんな感じ

〇 マダコとは

〇 雌雄の見分け方

〇 あとがき

 マダコとは

軟体動物 タコ目 マダコ科に属し、日本においては、常に需要が供給を上回るような食材で、近年アフリカや中南米産が一般的に出回っていますが、味の良さでのブランドは播磨灘明石沖の「明石タコ」でしょう。

産卵は地方により違いがあるようですが、明石沖では春と初秋です。お盆頃になると、マダコは産卵行動に入り釣れなくなります。産卵後、メスはひたすら孵化に向けてタマゴに水を送るなどの世話をして、生まれるのを見届けて寿命を終えるのが大半とされています。

タコの寿命は1年と言われますが、いくら大食漢で成長が早くても、1年であれほどに大きく成長できず、2-3年は寿命があるとされ、オスは一生に1回の交尾後に寿命を終えると言われています。

とにかく、マダコの釣りはおもしろく、賢い相手とのタコゲームはのめり込むように楽しく、そして、食材としては抜群のおいしさです。メスの方が味が良いと言われる向きもありますが、これはわかりません。数が釣れるのは夏タコで、秋冬は数より型物が釣れ、味が良くなるのは秋冬のタコだと感じます。旨味ののった上々を食することができます。

マダコ 型物の左がオス、右がメス 外見姿ではわからない

マダコ 型物の左がオス、右がメス 外見姿ではわからない

 雌雄の見分け方

雌雄の見分け方は、吸盤の大きさや並び方を見ると、画像のようにはっきりと分かります。

この画像のタコは、オスが1.8kg、メスが1.2kgの型物なので、はっきりとお判りいただけるでしょう。オスのでかい吸盤は、ひときわ大きく、ペットボトルのキャップほどの大きさがあり、これが彼の自慢の吸盤で、ライバルに見せつけて力を誇示させたり、メスを引き付けるのだそうです。どこの世界にもあるような話です。

吸盤の大きさや並び男と女に見える

吸盤の大きさや並び男と女に見える

マダコのオスは吸盤が不ぞろいの部分もある

マダコのオスは吸盤が不ぞろいの部分もある

オスの自慢の吸盤 見せつけて誇示をする大きさ

オスの自慢の吸盤 見せつけて誇示をする大きさ

メスは、女性らしくなどと近年言うと叱られるそうですが、上品に大きさの揃った吸盤が正しく並んでいます。オスの大きな吸盤を見て惹かれるのでしょうが、鉢巻とリボンのようです。

byPixabay

オス:吸盤に大小があり、組み合わさるように並び、誇示する特大がある。

byPixabay

メス:吸盤の大きさが、そろったように一定の原則で並ぶ。

新子のちびっこタコでは分かりにくいですが、ある程度の大きさになるとはっきりと分かります。キロオーバーのオスが足を広げると、ちょっと凄みが出てきます。

 あとがき

いかがでしょうか。雌雄がわかるからどう違うというのもありですが、釣りに面白みが出てきます。

釣りの対象魚としてのタコは、唯一脱走を試みます。隙あらば逃げる構えです。魚は跳ねますが、脱走の行動ではなく環境の変化で暴れているだけです。しかし、賢いタコは、海水から一旦出て逃げる知識を持っています。この相手と騙し合いのタコゲームが面白いわけです。

釣ったタコを見て、雌雄を判別してみてください。

今釣れている旬の魚の実釣記録です。狙った潮で釣った胸のすく釣り、まぐれで嬉しい釣り、実力の貧果まで、来年の今日のための実釣記録です。99.9%ひとり気ままに午前中だけの釣りですが、おいしい魚の釣りものを参考にどうぞ。
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