船の真下の超音波の反応を瞬時に表示するAモード
meikeimaruの推論と失敗から生まれたノウハウ
meikeimaruの推論と失敗から生まれたノウハウ、テーマは、「魚探Aモードの活用」
日常使用している魚群探知機には、Aモードという機能があり、この表示により画像表示前の反射音波の有無と強弱をチェックできます。メーカーによりAスコープとも言いますが、同じ機能です。
この表示は、特にベイトのイワシやアジの魚群を見つけるのに大いに便利で、次の一歩を素早く行えます。
現在の高級機は様々な表示能力がありますが、汎用レベルの製品での解説です。
〇 Aモードとは
〇 活用方法
〇 実際にはこんな感じ
〇 あとがき
Aモードとは
魚群探知機(以降魚探)の種類により表示場所が違ったり、名称が「Aモード」とは違う場合もありますが、ここでの画像は、YAMAHAの魚探を使用しています。HONDEXのOEMなので、HONDEXもまったく同じです。
魚探画像の右サイドで、音波の反射信号の強弱を表示しています。強い反応は幅広く濃く、弱い反応には幅が狭く薄く、船直下の現時点の反応の強さを表示しています。
魚探の振動子から発信された電波反射で画像表示をしますが、画像表示をする前の受信音波の強弱を表示します。そして、受信音波で魚探画面の右側から画像として表示を始めます。
よって、画像が大きく表示される頃には、もう既に船直下では過去のものになっている可能性がありますが、Aモードは、リアルタイムで表示しています。
活用方法
魚探の右端が船の振動子の位置です。よって、停船していない限り、画像が表示され始めると、既にその場所に船は存在せず移動して、過去の表示になります。例えば、船速5ノットで秒速2.6mなので、2秒後に船は通過しています。
meikeimaruだと釣り座とほぼ同じ位置に振動子がありますが、画像表示され「それ今だ」と仕掛け投入をしても、小さな魚群だと通過してしまっています。魚群を見つけ、再度同様に流して次は先手を打つ場合もありますが、イワシを追いかけているような青物などでは、後手になってしまいます。時合い到来のマダイの反応も同様のことが言えるでしょう。
しかし、魚群位置を予測してAモード反応が出た瞬間に仕掛け投入をするとかなり良い線になってきます。移動速度が意外に速いイワシをベイトにしているような場合は、大きな群れなら間に合いますが、小さな群れには、船直下に何かの反応をいち早く表示する便利な機能です。
実際にはこんな感じ
イワシの群れの周囲には、それを狙っている魚がいます。青物だったりマダイだったりです。そして、イワシの移動速度は結構速く、ポイント周辺を泳いでいきますので、こういう場合は効果があります。
例えば、落とし込み釣りで青物狙い。魚礁帯や磯場周辺のイワシが集まりやすいポイントを狙います。イワシの回遊にくっつきながら青物も移動しています。Aモードの反応が中層に出た瞬間に仕掛けを投入すると、イワシの群れの中に仕掛けが入りやすくなり、狙いものが釣る確率が高くなります。ジギングで狙う場合も同様です。
イワシがいそうな場所で、Aモードに反応が出た瞬間に仕掛けやジグを投入して、魚探画面にイワシの群れが出てくれば、群れの中に仕掛けやジグが入っているはずです。
ベイトが進む方向は魚探ではわからず、今下にいるという情報だけです。それだけにイワシや青物にマダイの反応は1秒でも早くとらえるようにしています。
あとがき
日進月歩の技術開発なので、近い将来にF35戦闘機のように、電子機器の力で透明な船ですべてが見えるようになるのやもしれませんが、素人の遊びの世界はこのくらいのところで良いでしょう。
魚探は、音波を発信して探しているということは、大出力なものや船団ができるような場合は、魚はいやがるでしょうね。浅場でのソナーも同様でしょうし、青物もマダイも勿論イワシも臆病ですから船団ができると消えますね。魚からすると、大きな騒音なのでしょう。
Aモード、結構使い道があるものです。活用ください。