単純なタックルとリグで狙うジギングは、一対一の勝負
meikeimaruの推論と実戦ノウハウ
meikeimaruの推論と実戦ノウハウ。テーマは、ボート釣りで狙う「ジギングの面白さ」です。
金属の塊に息を吹き込んだようにして動かし、魚に錯覚をさせ、ジグを食わせます。ハリに付けたエサとは違い、ジグを色と動きでエサと思わせ、釣り上げる面白さは、やればやるほどに深みにはまりそうです。
兵庫県下の播磨灘では、船からの撒き餌釣りは禁止されていますので、フカセ釣りはできません。青物を狙うのは、ジギング以外に活アジを使ったのませ釣り、サビキ釣りやチョクリ釣り、若魚のツバスから大きなブリまで、時期と相手に応じて釣り方を替えますが、体力と知恵の勝負、ジギングは面白いです。
何か侍の決闘のように一対一の勝負みたいに感じる奥深さが、興味を強くします。
目次
〇 あとがき
面白いこと1 単純なタックルとリグ
ジギングタックルとリグは、単純です。
歴史のある釣り、渓流のテンカラ釣りは、サオ、ライン、毛鉤ですが、それにリールが加わっただけで、ラインの先は毛鉤ならぬジグだけです。
毛鉤の選定も食べている昆虫をまねるのでしょうが、ジグも同様です。ジギングだけでなくルアーフィッシング全体が共通です。
単純なリグなどですが、ジグの選定は、カラー、ウェイト、スタイル、色重形を海の状況や時間帯に合わせて、マトリックスが複雑です。
経験と、ノウハウ、それらからの情報などを考え抜いて、キャプテンアングラーのボートフィッシングでは、自分のポイントで、狙って釣ったおもしろさです。
面白いこと2 巻き、ジャークで食わす
ジギングを始めて20年近くなるのでしょうが、腕前の進歩が遅いです。見よう見まねで始めましたが、最初はジグを底まで落とし、あとはひたすらタダ巻きでした。今から考えれば、何度もハマチが水面まで追いかけてきたのが見えましたので、巻きを止めて食う間を作ってやれば、もっと釣れたのでしょうが、知恵がなかったです。
それでも、タダ巻きを必死にやっていると「ドンッ」と力強く食って来る青物に魅了されました。ノットなども含めて、よくも釣れたもんだのレベルでしたが、魚影も濃かったのでしょう。
そのうちに、ジャークを加えて、今でいうワンピッチジャークのようなことをして「ガツン」と食って来るのが、たまらなくなりました。
巻きやジャークで、積極的に動かす時に食って来るのは、大きなアタリが出て、迫力がある面白さです。
面白いこと3 フォールで食わす
私は、これが一番楽しく面白い。落ちて行くジグを食う、フォールで食わすおもしろさです。
魚は、上から落ちてくるエサを探しているそうで、待ち構えて食って来るのでしょう。フワッとジグの重さが抜けた時に大きくアワセると、魚の生体反応。いきなり必死に泳ぎ、引くだけ引きます。
巻き上げながら、フォールを大きく多く取り入れて、食わせると「やったった感」倍増、一番好きな狙い方で面白さ満喫のフォールです。
面白いこと4 ライトタックルで食わす
夏から初秋のツバスやハマチ狙いは、ライトタックルで面白さを出します。
ブリ狙いは、それなりのロッドとリールで、力いっぱいに引き釣り上げるパワーゲームですが、夏の若魚には細仕掛けの柔らかいロッドで楽しむと、これまた面白い。40cm前後サイズがドラグ音を出して走り回るのは、単純に夏の暑さを忘れてしまいます。
ジグもマイクロジグや80g以下の小型を使用しますが、そんな時にメジロサイズや大きなサワラが食ってくると、冷や冷やする重量感を味わえます。
あとがき
他の釣り方と違い、自身でジグを動かさなくては釣れません。知恵と体力の勝負で、ロッドとリールを動かして努力しないと釣れないし、考えてたくさん努力すると、良い結果が出るのがルアーフィッシングです。
老若男女で、ジギングをしてみましょう。初めての獲物は、他の釣りでは味わえない面白さがあります。絶対におすすめです。
そして、釣ったらそれを記録しておきましょう。潮、時間、ジグ、この積み重ねがノウハウになり、次の大物を引き釣り上げる価値あるものに結びつきます。
野心を胸に海に出て、金属の塊で魚を錯覚させて食わす、この面白い釣り。狙いましょう。