Daily Happening 過去ログ 12

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 2024/04/11 虹桜 ニジサクラ

山形県の内水面水産試験場で2017年に誕生した養殖用で、サクラマスとニジマスのハーフだ。とてもおいしいそうで、食用の開発だ。ところが、養殖をしていた県水産振興協会が、養殖業者のキャンセルなどで余った1000匹を持て余し、昨年12月に川へ放流したそうだ。その時、500gだったから40cm前後のツバスかハマチみたいな大きさだ。それから成長もしているしで、釣りには良いお相手になっているようだ。サクラマスは、ヤマメの降海型で、海で川で70cm以上を狙う好ターゲットで、これまたうまいそうだ。ニジサクラは、卵巣が発達しないので繁殖はしないそうだが、自然は生易しくないので、これは難しいものだ。自然界のバランスを考えると、いろいろな問題が生じないこともないだろうから、行政は頭の痛い問題だろう。

しかし、気楽な釣り人的には、サクラマスはヤマメの兄弟筋、それにニジマス、とのハーフとなれば、釣りたい食べたいと無責任なことを言いたくなってしまう。お叱りごもっともですが、サクラマスは1匹釣るのも並のことではない釣りものだ。けしからん、自然界をなんとしているのかは、正論なれど、先が見えないほどの魚の減少を考えると、逆の面からさらなる有効な活用方法はないものだろうか。

 2024/04/02 定期検査で人員変更

ボートの定期検査を行った。備品も準備しておいたので、ものの10分もかからず終了した。準備中にバウからスターンまでの4隔壁に分かれているブロックのビルジのチェックをした。一切の浸水等の痕跡はなかった。毎度毎度見ているわけではないが、いつビルジが生じる可能性がないわけではないので、点検は大事だろう。「ビルジ対策 ボート船底に溜まる……」ページ参照 検査時に最大搭載人員を10人から5人に減員した。そもそもひとり気ままなボートで10人は多すぎる。新艇販売時の売り文句なのだろうが、余計な救命胴衣を買い、保管をしておかなくてはならない。嵩高い胴衣を半数にしたら、バウロッカーは清々としたが、家の物置はは膨れた。新艇の登録の際に減らしておけば出費もスペースも縮められる。こういう知恵は後から出るものだ。

膨張式ライジャケで年数経過(10年と言っていた)ものは、フーフー吹き膨らませて確認をするのだそうだが、年寄りにそんなことさせたら過呼吸で気絶だろう。だから検査には固体式が必要だ。スカッパーキャップを点検し始めた。3年前はなかったものだが、近年確認をしているそうだ。VHF無線があるので、信号紅炎は必要外になり余計な出費もない。しかし光ものも必要かもしれないと、代わりに赤色LED誘導灯を装備したが、そこそこの明るさだ。

 2024/03/12 たった1匹の狙いものの幸せ

最近は、渓流ものの動画を見ている。船長に連れて行ってもらうジギングやキャスティングは、見なくなった。狙い場所の選定や魚の動きを予測するという、釣りの第一歩が釣り船には面白みがなく、視聴が遠くなった。渓流のルアーやフライなど私にできるはずもないが、シーンはまったく違うなれどボート釣りに通じる工夫があり、たいへん学ぶべきことが多い。メガメーカーのは見ない。作ったような内容は、テレビと同様で面白くなく、ローカルメーカーのサイトの動画を見ると、釣りそのものの工夫がたくさん出てくる。釣り船のポイントではなく、自分で予測して探し出し、ショアからの桜鱒や、さらには宗谷のイトウなどは、釣れるかどうかの確率も低く、釣れたたった1匹の狙いものに釣り人の人柄が表現されている。

海では、サーフキャスティング。1日投げ続けるのは重労働だろうし、なかなか釣れないし、ロケでボーズもある。1枚のヒラメが釣れればなんとも嬉しく、1匹の狙いものを手中にできる喜びは、釣りの楽しさを倍増させるだろう。ボートからのキャスティングゲーム、なかなか獲物の顔を見れなくても、今シーズンの楽しみだ。

 2024/03/06 定期船舶検査

定期の船検の時期が近付いたので、受検準備をした。昨年、エンジン換装をしているので、その機関登録をして、さらに最大搭載人員10人を半分の5人に変更する。大人数にするのが販売戦力の時代の名残りで不要だ。船常備のもので一番の嵩高は救命胴衣だ。バウのロッカーは、これだけでいっぱいになっていたが、不要な数を減じてダイエットすることにした。いつもは、ひとり気ままだし、乗っても2-3人だろうし面倒だ。増員申請は容易でないが減員は申請書を修正するだけでOKだと。新品のままのライジャケ5つ捨てるわけにもいかないしどうしようか。嵩高い。JCIの手数料が24300円、何に使われるのだろうかと思うが、車とは違い税金のかからないボートなので致し方なしか。ボートから税金取り上げると漁船も同様となるので、農地の税と国策なのだろう。

知床遊覧船以降船検内容が変わったと聞くが、あれほどのでたらめは普通に船に携わる者ならば常識的に判断できる内容だろう。閉まらないバウハッチ、隔壁は大きな穴、内海仕様の遊覧船を北の外海で波高しの運航、恐ろしい話だ。

前回の検査から信号紅炎を省略ができ、国際VHF無線機搭載で不要となる。保安庁とは、常時連絡の取れる無線だからだろう。VHF無線は小難しい免許を廃止して、もっと普及させるだけの価値はあると思える。保安庁も連絡手段としては有効だろうと、船検を前に改めて思った。

 2024/02/05 ライフジャケットの有効期限

迂闊にもライフジャケット自動膨張式の有効期限を失念していました。昨年にそのカートリッジを交換したページを作りましたが、あの有効期限の短さはびっくり。新品のカートリッジで最大で3年、しかし、なぜかカートリッジは輸入品なので、ものによって2年程度の期限。あれでは、期限ごとに交換するのは、容易ではなくいかがなものかと感じました。手動式も普通に販売されて船検品として認められています。手動式の10年以上前の古いのを手動膨張させたら、何の問題もなく一瞬でフル充気されました。手動式には外見異常が無ければ使用期限はなく、自動膨張の期限には歯切れの悪いメーカーのメール。そもそも、自動膨張式期限内でも100%膨張するかの疑問もあり、落水時に強いパニックになっていなければですが、これは「必ずひもを引く」と自分に言い聞かせています。

それでも広げての点検は必要なようです。海水が入れば金属部分に錆も出ますでしょうし、私のもボンベの一部分に錆があったので、錆取りをしましたが、点検メンテナンスは必要でしょう。でも、様々な疑問は残ります。

だから、保安庁も自衛隊も固体式なんですよね。これをきちんと期限ごとに交換するのは、船長各位の考えでしかありません。

 2024/01/28 鱒

ホッケに続いて鱒。中流域の豊富な流れの中でレインボーやブラウンに桜鱒を狙う方々がいらっしゃる。とうとうとした流れの中の石や岩など見えないものを見て狙い、見事な型物の60cmオーバーを釣られる。二尺超だ。どれも放流ものでない天然育ちのため、とても美しいし、食すればおいしい魚だろう。でも、1日釣って顔を見れないことも多々あるようで、まったく奥の深い釣りだ。

ルアーで狙うとなると、100-130mmというサイズのミノーを使用するが、この型もの狙いならば当然で、その美しい色合いのルアーも魅力的だ。見ているうちに欲しくなったブランドがあり、手に入れて海で使ってみようかと……。

1匹に費やす時間は相当だろうし、小艇がヒラメ修行などと言って、釣れないヒラメを狙っているのも似たようなものかと思う。ボート釣りは釣り船とは違い、すべて自分で準備して釣るが、ポイントから探し始める。釣り船ならば黙って釣れる場所に行け、ヒラメの活きイワシもたくさん用意されているからだ。釣る前のいろいろがあっても、やっていることはすべて一人だ。だから、渓魚と呼ばれる釣りが興味深く、川の水量の多少は潮の動きのようで、釣れる場所を探し様々な工夫をするのが、ボートとよく似ている。上流域のヤマメや中流域の鱒の居場所同様に、砂地のカケアガリの寄り場を見つけるのは、そう容易くないだろう。

数を釣るのは南蛮漬けの小アジくらいで、満足な釣りができれば、数はいらない。今シーズンは、二尺超の鱒を狙う意気を海で試みて、身の丈に合わせ、せめて尺半を釣りたい。

 2024/01/20 ホッケ 

北海道で釣れるホッケ、というより冬の漁だろう。干しものを焼いたのは、肴として脂がのって絶品だ。酒にもご飯にも大変おいしい。

上野発の夜行列車がもう少なくなった頃、歌の文句のように夜行特急あけぼのに乗って竜飛岬に行った。季節風が吹き荒れるのは「津軽海峡冬景色」そのものであった。朝に青森駅に着き、駅の食堂で朝ビールから始まった。隣の家族連れのお嬢さん「ホッケ定食」を注文すると、盆の端から端より大きなホッケ、頭と尾っぽがはるかにはみ出したのがデンと出され、当人はもちろん家族そろってホッケを見つめて無言が続いた。あのでっかいホッケはうまかっただろう。

ホッケの名前は、蝦夷地開拓時代に法華経の坊さんが、ホッケの旨さを広げたことに由来すると、また、漢字は魚に花。群れが出ると淡い色合いが花のようだとかというが、わかりません。で、そのホッケを釣るのは楽しいと、そんな動画を見た。とんでもない北海道の寒さの中、皆さんワームでホッキングだそうで、氷点下の積雪波止で群れの回遊を狙う釣り、その1匹の嬉しさの価値感は並のものでないでしょう。こういう釣りを嬉々としておやりになられる方々が、うらやましい。寒がりの私には、とてもでないができっこない。でも、工夫してのヒラメ修行のような1匹を大切にする釣り、今年のさらなるチャレンジだ。

だんだん良くなる法華の太鼓という言葉があるが、ホッケ(魚)ではなく法華宗のうちわ太鼓も鍛錬すると上手になるというのが語源のようで、何事も修練だ。大型クーラー3ハイの鯖も鯛100匹もいらないが、尺半のヒラメ狙いの今シーズンだ。だんだん良くなる法華の太鼓だ。