PEラインの交換時期

使い続けても丈夫なラインの寿命は長いのか

 meikeimaruの推論と失敗から生まれたノウハウ

ラインメンテナンスは、釣りの大事なアフターゲーム

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meikeimaruの推論と失敗から生まれたノウハウ、テーマは、「PEラインの交換時期」

リールのライン交換時期というのは、どこかに明記されているわけでなく、1-2年使用すると何となく交換した方が良いのかなあ、切れたらどうしよう、などと考えてしまいます。でも、そう簡単に切れるものではないのが昨今のPEラインです。それだけに困ります。

〇 PEラインの劣化はどんなもの
〇 交換基準があるか
〇 交換はいつするか
〇 あとがき

 PEラインの劣化はどんなもの

PEラインの素材はポリエチレン 耐水性や耐薬品性に強く、水 塩 に対して弱みはありません。耐候性も強く、長時間の紫外線が劣化の唯一ですが、これとて常に太陽光を受けての保管でない限り、屁のカッパです。洗濯ばさみのように、陽当たりの良い場所に年がら年中さらされていればですが、通常使用ではありえません。小艇のPEラインの化学的劣化で支障が出たことはなく、made in japanを信じています。

弱点は耐摩耗性、いわゆる擦れ。これには弱く、そのためにリーダーが必要です。カケアガリや磯との接触、魚体との擦れが主な要因で、キャスティングロッドのガイドとの擦れも若干の危惧になりますか。急な磯のカケアガリや魚礁では、リーダーだけでは防げずPEラインが接触しますが、せいぜい先端10mまで、目視チェックができる部分です。

この物理的な擦れがPEラインの最大の物理的劣化です。

汎用品の廉価版8本編 劣化もしないし擦れさえなければ切れっこない

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 交換基準はあるか

具体的な数値を見たことない。

毎釣行で、リーダーと先端5-10mはチェックします。ジギングやマダイサビキでは、磯や魚礁との擦れは、生じたと思っておく方が無難です。

それでも、ジギングは、リーダー3ヒロ半あるし、マダイサビキは10mの仕掛けがありますが、キャスティング用は、矢引程度の短いリーダーですから気を使います。

リーダーに擦れた形跡があれば交換です。さらに、リーダーは、最大でも3-4回で交換します。その時に、PEラインに異常が無くても先端1mは、カットしています。

そうすると、当然短くなっていき、まあ10m以上短くなった頃が交換時期の目安です。また、使用中にラインの中途に擦れを見つけ、カットできないなら交換対象です。かなりアナログですが、1年で交換するほどではないです。

ふっと気づくと擦れが出るジギングは、消耗品度が高いかもしれない

ふっと気づくと擦れが出るジギングは、消耗品度が高いかもしれない

1.0-1.2号でリーダーの短いキャスティング用は、10mが早くなくなる

1.0-1.2号でリーダーの短いキャスティング用は、10mが早くなくなる

 数値的に交換はいつするか

数値で表すと次の通りです。小艇の経験則です。

  • 先端をカットして10m以上短くなった時点。
  • ライン中途にスレを発見した際は、カットできないので全交換か裏返し。
  • 3年経過時、全交換。年数は使用頻度で判断。

 フル交換の前に裏返しで新品同様

リールの糸巻量は、下巻きを除くと150-200m、小物用は100m、播磨灘での使用は深くて70-90mまでですが、サワラやフグにラインカットされた場合の高切れ対策です。

通常、150mでも半分も使わず、小物用なら僅か、海水で劣化しない素材ですから、半分以上はもったいない新品です。

一旦、リールからスプールに二度巻いて、リールに巻き上げると裏返しができ、新品同様のラインが復活します。10m短くなっていたら下巻き用の古いラインを10m追加しておけば、スプールいっぱいの状態に戻ります。

カウンターのあるリールは単色使用で1.2 1.5 2.0 3.0号を季節で巻き替え狙う

カウンターのあるリールは単色使用で1.2 1.5 2.0 3.0号を季節で巻き替え狙う

 3シーズンは使っている

表で1.5シーズン、裏で1.5シーズンで、3シーズンは使用していますが、made in japanは、切れません。

1年中使用するリールはなく、前半中盤後半それぞれの狙いものが違ってくるので、リールもいろいろ使っていることになり、3シーズン使用しても実質期間は少なくなります。
1.5シーズンで裏返したら、1.5シーズン使って、3シーズンでフル交換が小艇の目安ですが、使用頻度で、実状3シーズン以上に寿命は延びています。3シーズン使うと表裏で20m以上短くなりそうで、こんなところです。

PEラインは、価格の安い4本編みを半数のリールに使っていますし、8本編みも含めて、日本メーカーの汎用品です。8本編みの音が静かは実感しますが、それ以外……?12本編みなどばからしい。メーカーは、キャスティングで飛距離が出ると言いいますが、サーフゲームでもないので不要です。今は、半数が汎用品の4本編みです。未だ千切られません。PEラインを飛ばされたのは、2号を千切って逃げた多分ブリの型物だけですが、傷があったのでしょう。多くの場合、ノット部分が一番弱く、それとて、リールの最大ドラグ力以上の強度、引っ張りあいで飛ばされなく、ラインのキズを見逃していたので、これは古い新しいではありません。

4本編みは安物でないし、強度がこれだけあれば、何の支障もない

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 あとがき

切れたら悔しいですが、その理由がわかり同様のことをしないようにすれば良いと、スキルアップです。何年も播磨灘で使っている汎用品の made in japan ならば、この交換サイクルでも過剰かもしれません。

でも、リーダーの交換とPEラインの擦れチェックは大事です。これは釣り人のミスになり、お気を付けください。