船外機ボートエンジン定期メンテナンス 1

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船外機のスパークプラグ交換とシリンダーアノードの点検

meikeimaruのボートメンテナンス

船外機用交換パーツ

船外機用交換パーツ

これまでにエンジンオイル、オイルエレメント、ギアオイルの交換やグリスアップの方法について、ご紹介しました。

今回は、次のメンテナンスについてです。

  • スパークプラグの交換
  • シリンダーアノードの点検交換

 エンジンオイル、ギアオイルの交換のページは、こちら

船外機のエンジンオイルとオイルエレメント、そしてギアーオイルの交換を誰にでも簡単にできる方法で、写真入りで解説。ボートオーナーの日常メンテナンスのひとつとして、自分でメンテナンス作業をする面白さを体験ください。

 グリスアップのページは、こちら

ボートの船外機エンジンのグリスアップ手順です。初めての方もできる簡単な作業でありながら、海水からエンジンを守る大事なメンテナンスです。人でいうところの関節部分ですから、このメンテナンスでエンジンの耐久性寿命が大きく変わります。

 船外機ボートエンジン定期メンテナンス 2は、こちら

ボートエンジンの船外機の定期メンテナンスで、燃料フィルターの交換、プロペラグリスアップ、バッテリーメンテナンスの作業項目を、DIYで誰にでもでき、エンジンの仕組みを、わかりやすく説明します。係留艇でも、できる部分はメンテナンスをすることで、随分と違うものです。

(メンテナンス2のページでは、プロペラメンテナンス、燃料フィルターの交換、バッテリーメンテナンスをご説明しています。)

メーカーの取扱説明書には、各パーツの点検や交換の時期が記載されています。車ですと距離が目安になりますが、船外機エンジンは運転時間で判断をします。

車と比較すると、交換時期は早いなと感じます。しかし、使用環境がまったく違い、ボートエンジンは海水の塩分との戦いみたいなものです。周囲は海水で、吸気する空気も塩分を含み、機械にとって一番危険な塩に包まれた環境です。

メーカー推奨の点検交換時期を守って、パーツの交換をしていくことが、後々のエンジンの寿命を延ばし、安全とコストを生み出します。

 スパークプラグの交換

ガソリンエンジンを動かすために、スパークプラグが必要です。シリンダー内の混合気に2万ボルト以上の電圧で着火させ続けるのですから、たいへんな働きものです。燃焼すれば、すすなどの不純物が生まれ、いずれは堆積をしていきますし、電極も減っていきますので、定期的な点検と交換をします。

メーカー推奨交換時期 200時間

 交換方法

ヘッドカバーについているプラスティックのカバーを取り外します。
5本のネジで取り付けてありますが、緩めにくい時にネジをハンマーでたたくのは厳禁です。エンジンブロックが薄いのでひび割れの可能性大です。そのような場合は、ドライバーにレンチを付けてゆっくりと強く押しながら回してください。

船外機のカウルを外す

船外機のカウルを外す

カバーを取り外し、プラグコードを外します。プラグコードにシリンダー番号が記してあるので、上から1番です。

スパークプラグカバーを外す

スパークプラグカバーを外す

レンチを使って、プラグを外します。ボックスは、プラグ用を使用します。

外したプラグを見てください。黒くすすがたまってきています。これは、交換時期です。4気筒ですから4本すべてを交換します。

スパークプラグをレンチで外す

スパークプラグをレンチで外す

使い込まれたスパークプラグ

使い込まれたスパークプラグ

外したところに新品のプラグを取り付けます。
手で回して取り付けるのが良いのですが、狭く入りませんので、レンチシャフトにボックスを付けて取り付けます。

この際の注意事項は、真っすぐにプラグを締めて、硬いとかの違和感があればやり直してください。ネジ山に正しく取り付けないと、代償は高くなります。

締め付けトルクは、NGKホームページですと直径14mmのプラグですから25-30Nmとなっていますが、私は若干弱めにしています。トルクレンチが無い場合は、座金が当たってから1/2回転などとNGKのホームページに記載されています。参考になると思います。

NGKスパークプラグのプラグの基礎知識「プラグの正しい取り付け方」ページです。

4本交換したら、プラグコードを1番から順番にすべて確実に押し込むように取り付けます。

そして、最初に外したプラスティックカバーを取り付けて終了です。

スパークプラグを取り付けたらカバーをして完了

スパークプラグを取り付けたらカバーをして完了

 必要なパーツ

  • メーカー指定のプラグ 気筒数分

 必要な工具

  • プラスドライバー3番(2番)
  • プラグレンチもしくは、
  • ラチェットレンチ、ボックス_プラグ用
  • エクステンションバー150mm
  • トルクレンチ
スパークプラグ交換用工具

スパークプラグ交換用工具

 シリンダーアノードの点検交換

エンジンを電食から守る大切な部品です。船外機には通常、ドライブに三角形と平たいジンクが2個ついています。これは見えるので減ってくればわかりますが、エンジンのシリンダーに取り付けているアノードは3か所ありますが、外さない限り状態がわかりませんので、点検が必要になります。

そもそも電食とは、高校の化学で習った覚えがありますが、水の中で電気が金属同士で通り、その際に一方の金属が溶けてしまう現象だということですが、私はこの程度の知識ですが、このアノードによりエンジン側の金属が溶けないようにしている部品です。自らを溶かして、エンジンを守ってくれる健気な部品です。

メーカー指定交換時間 500時間 となっていますが、陸置き水洗をしている場合は可能ですが、海上係留の場合は1年ごとに交換推奨と言われました。

 点検、交換方法

3か所あります。ひとつは、オイルエレメントの下付近にあります。頭の赤いネジが目印です。もうふたつは、プラグと並んでいます。

シリンダーアノードはオイルエレメント下に1個

シリンダーアノードはオイルエレメント下に1個

シリンダーアノードはスパークプラグ横に2個

シリンダーアノードはスパークプラグ横に2個

プラグ交換同様にヘッドカバーのプラスティックカバーを5本のネジを緩めて外します。

アノードの取付ネジ、私のF115Aは1本ですが、機種によっては2本の場合もあります。12mmのボックスで取り外します。

シリンダーアノードを取り外す

シリンダーアノードを取り外す

使用可能ではあるが交換時期は近い

使用可能ではあるが交換時期は近い

外したところ、今回は掃除をしておけば今シーズンはこのまま使用できるレベルでしたので、継続使用しますが、交換の際は新品を取り付けます。

外した際には、ガスケットと同様の働きをしているゴム製のグロメットがありますので、これは交換します。

外した手順と同様に取り付けます。取り付けの際に、ロングの先細ペンチがあると便利です。

シリンダーヘッドのプラグ横2か所を点検や交換をしたら、オイルエレメント下の、もう1個も同様に作業をします。ここは、ラチェットレンチが使えない場合がありますので、メガネレンチで作業をします。

シリンダーアノード点検用工具

シリンダーアノード点検用工具

シリンダーヘッドのプラスティックカバーを取り付けて完了です。

シリンダーアノードを取り付けて点検完了

シリンダーアノードを取り付けて点検完了

 必要なパーツ

  • アノードカバーアッセンブリー 1式 ×3個
  • 点検だけの場合は、グロメット ×3個
  • 純正パーツですので、メーカホームページのパーツリストで確認してください。

 必要な工具

  • プラスドライバー3番(2番)
  • ラチェットレンチ、ボックス 12mm
  • エクステンションバー150mm
  • メガネレンチ 12mm
  • ロング先細ペンチ

以上が、100時間や200時間の単位で必要となるメンテナンスの点検や部品交換の Vol.1 です。これ以外にも交換部品がありますが、マリーナやマリンショップといろいろと相談をしていくと便利です。次の章では、燃料フィルター交換やプロペラ、バッテリーのメンテナンスについて記します。

サーモスタット、インペラやタイミングベルトの交換も必要です。meikeimaru では、これは、マリーナに依頼しました。

100時間単位のオイル交換や、グリスアップ、そして今回のメンテナンスは、200時間交換のもありますが、各ページを参照にして、DIYでメンテナンスをすると、なかなか楽しいものです。

さらにいろいろなメンテナンスの項目をページにしていきます。ご参照頂ければ幸いです。わからないことは、マリーナやマリンショップで部品を購入がてら聞くと、理解が早くなります。
私もそうやって覚えてきました。

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