船外機のグリスアップポイントはどこか
meikeimaru のボートメンテナンス
meikeimaru のボートメンテナンス。テーマは、「グリス給脂箇所」
年間で2回のタイミングでのグリスアップは、海水から船外機を守るためには必要です。そこで、グリスアップ方法についていくつかのページを作りましたが、給脂箇所を明確に表現していませんでした。
meikeimaru のヤマハF115Aついて、写真画像とともに給脂箇所を説明します。
ヤマハでも型式が違えば、また他メーカーだと違ってはきますが、取扱説明書の給脂箇所の図示だけではわかりにくかったり、見つからなかったりです。参考として頂ければ、メーカーや型式の違う船外機でも容易になるものと思います。
また、陸置艇だけではなく、係留艇でも少しアクロバットですが、できる作業です。船外機のグリス給脂箇所を画像で表示します。意外と、見つけにくいグリスニップルだったり、グリスガンを挿入できない位置だったりしていますが、すべて、これで解決です。
![グリスガン、結構働き者です](https://egg-style.com/wp-content/uploads/2020/05/船外機メンテabs2776.jpg)
グリスガン、結構働き者です
グリス給脂箇所はここです
![ヤマハ取扱説明書のグリス給脂箇所ページ](https://egg-style.com/wp-content/uploads/2020/05/グリスポイント.jpg)
ヤマハ取扱説明書のグリス給脂箇所ページ
お手持ちの取扱説明書を見ながら画像を見てください。取扱説明書は、ヤマハサイトからDLできます。PDFは、便利です。
チルトをここまで上げます
係留艇でも十分に作業ができます。今でこそ、自動車などのグリスアップは死語ですが、船外機はグリスアップが必要です。
ご覧の通り、チルト直立だとまったくグリスニップル見えず、この程度の角度までチルトアップします。
![チルトアップ直立だとグリスニップルは見えません。](https://egg-style.com/wp-content/uploads/2020/05/グリスポイント00abs-1.jpg)
チルトアップ直立だとグリスニップルは見えません。
![船外機をこのくらいまでチルトアップさせます](https://egg-style.com/wp-content/uploads/2020/05/グリスポイント00abs-2.jpg)
船外機をこのくらいまでチルトアップさせます
①ブラケットスイベル左舷側後方
![チルトアップで奥の方にグリスニップルが見えました。](https://egg-style.com/wp-content/uploads/2020/05/グリスポイント2abs-1.jpg)
チルトアップで奥の方にグリスニップルが見えました。
![グリスニップルにグリスガン先端を装着します](https://egg-style.com/wp-content/uploads/2020/05/グリスポイント2abs-2.jpg)
グリスニップルにグリスガン先端を装着します
②ブラケットスイベル右舷側後方
![右舷側も同様の位置にニップルがあります](https://egg-style.com/wp-content/uploads/2020/05/グリスポイント1abs-1.jpg)
右舷側も同様の位置にニップルがあります
![ニップルからしっかりと給脂します](https://egg-style.com/wp-content/uploads/2020/05/グリスポイント1abs-2.jpg)
ニップルからしっかりと給脂します
③ブラケットステアリング軸右舷側
![船外機の舵軸のぶぶんです。ここは右舷側に一か所です](https://egg-style.com/wp-content/uploads/2020/05/グリスポイント3abs-1.jpg)
船外機の舵軸の部分です。ここは右舷側に一か所です
![水が入るので、しっかりと給脂して水を追い出します。軸上部から古いグリスが出ます](https://egg-style.com/wp-content/uploads/2020/05/グリスポイント3abs-2.jpg)
水が入るので、しっかりと給脂して水を追い出します。軸上部から古いグリスが出ます
④ブラケットクランプ右舷側前方
![チルトの角度を微妙に変えて、グリスガンを装着できる位置にします](https://egg-style.com/wp-content/uploads/2020/05/グリスポイント4abs-1.jpg)
チルトの角度を微妙に変えて、グリスガンを装着できる位置にします
![グリスガンを装着しにくい位置なので、十分に押さえて給脂します](https://egg-style.com/wp-content/uploads/2020/05/グリスポイント4abs-2.jpg)
グリスガンを装着しにくい位置なので、十分に押さえて給脂します
⑤ブラケットスイベル右舷側前方
![④の隣に並んでいます。わかりやすい位置ですが、容易でない位置](https://egg-style.com/wp-content/uploads/2020/05/グリスポイント5abs-1.jpg)
④の隣に並んでいます。わかりやすい位置ですが、容易でない位置
![グリスガン先端をしっかりと押さえて給脂します](https://egg-style.com/wp-content/uploads/2020/05/グリスポイント5abs-2.jpg)
グリスガン先端をしっかりと押さえて給脂します
⑥ブラケットスイベル左舷側前方
![④⑤の反対左舷側に1か所ニップルがあります](https://egg-style.com/wp-content/uploads/2020/05/グリスポイント6abs-1.jpg)
④⑤の反対左舷側に1か所ニップルがあります
![一番容易でない位置にあり、ぎゅっと押さえて給脂します](https://egg-style.com/wp-content/uploads/2020/05/グリスポイント6abs-2.jpg)
一番容易でない位置にあり、ぎゅっと押さえて給脂します
⑦カウルロッククランプ前方
![カウルのロックです。はっきりと見えます](https://egg-style.com/wp-content/uploads/2020/05/グリスポイント7abs-1.jpg)
カウルのロックです。はっきりと見えます
![ニップルの形状が他と違います。押さえつけて給脂します](https://egg-style.com/wp-content/uploads/2020/05/グリスポイント7abs-2.jpg)
ニップルの形状が他と違います。押さえつけて給脂します
⑧カウルロッククランプ後方
![⑦の後方側カウルロックです。](https://egg-style.com/wp-content/uploads/2020/05/グリスポイント8abs-1.jpg)
⑦の後方側カウルロックです。
![⑦同様に他と違うニップルで押さえて給脂します](https://egg-style.com/wp-content/uploads/2020/05/グリスポイント8abs-2.jpg)
⑦同様に他と違うニップルで押さえて給脂します
リモコンケーブルエンド
![スロットルとギアのコントロールケーブルエンド。すぐにわかります](https://egg-style.com/wp-content/uploads/2020/05/グリスポイント9abs-1.jpg)
スロットルとギアのコントロールケーブルエンド。すぐにわかります
![ここは、指で塗り込んでください。動かすとグリスは伸ばされます](https://egg-style.com/wp-content/uploads/2020/05/グリスポイント9abs-2.jpg)
ここは、指で塗り込んでください。動かすとグリスは伸ばされます
あとがき
前方部分の3か所は、ステアリングの油圧装置があって、ややこしい位置にあります。チルトの角度を微妙に調整して、ぎゅっと押さえて給脂してください。
給脂すると、古いグリスが出てくるのが見えます。これで、OKです。
きちんとグリスアップをしていれば、チルトとステアリングの軸のトラブルは回避できます。何と言っても航行中は、海水で濡れっぱなしのところにある機械ものです。半年に1回はいたわってあげましょう。