長い年月 仕様の変化がない米国製スイッチ
meikeimaru のボートメンテナンス
meikeimaru のボートメンテナンス。テーマは、「バッテリースイッチの交換」
先日より時々、メインバッテリーのスイッチが入らない時がありました。やり直すと通電しすが、どうやらスイッチの接点の寿命が近くなってきたようです。20年を超えている部品ですので、ここらで重要部品の交換をすることにしました。
それがおもしろいことに、まったく同じ製品が未だに販売されていて、ドライバーとスパナ一本で簡単交換完了でした。
〇 なんとなく調子悪い
〇 同じ型番でまだ現役のスイッチ
〇 交換は、簡単作業で完了
〇 あとがき
なんとなく調子悪い
車には存在しないバッテリースイッチ。手動のスイッチでバッテリーの横に通常設置され、すべての電源をここで遮断します。ボートには、車のような暗電流は存在しない設計で、バッテリーの電気を温存させます。車との使用頻度の違いが、設計思想の原点でしょう。
少し前からメインバッテリースイッチを入れても通電しないことが時々生じました。やり直すとなんの問題もなくONになるのですが、どうやら接点の寿命が近づいたようです。
家電スイッチは、もっとON OFFを繰り返し、寿命なんて考えられないくらいに照明をつけたり消したりしていますが、電流の大きさの違いでしょう。セルモーターの電流が通過する接点は、結構な疲労で100A以上でしょう。
通電しないということは、突然電流遮断もありうるかもしれません。ガソリンエンジン、しかも最近のコンピューター制御には電気は不可欠で、一発でエンジン停止になります。
これでも、新艇からだから四半世紀は使用していることになり、気づいた今、早々に交換をすることにしました。
同じ型番でまだ現役のスイッチ
YAMAHAの純正品ではありませんが、YAMAHAが一般的に装着してきたスイッチで、四半世紀以上も以前のもの。さて、カタログを見ると PERKO №9601 まったく同じものが現役でした。
ボート先進国 made in USAで、マイアミの会社の製品です。しかし、びっくり。四半世紀前のボートに設置されているのだから、何十年も同じもの販売してきたのかと……。単純な仕組みのものですから、丈夫で長持ち、設計を変更させることがない製品なのでしょう。現代の大型艇のマグネット式より、断然丈夫で信頼感があると工場で聞きました。
交換は、簡単作業で完了
価格は、14000円。並べるとどちらが新品かわかりにくいほどの、瓜二つの製品です。すべてが償却を終えている製品なんだから、もう少しお安くてもと思います。
バッテリーロッカーの壁にタッピングビス4本で取り付けてあります。
作業手順は
- 4本のビスを外し、本体を外す。
- 本体裏側の電源ボルト端子のナットを外し、ケーブルを外し、本体を取り外す。
- 新の本体に、ケーブルを逆作業で取り付ける。
- 本体を4本のタッピングビスで、壁面に取り付け、作業完了です。
- 使用工具は、スパナ(14mm)ドライバー +#2 のみ。
これだけで交換できます。大きさも取付位置もまったく同じなので、苦労なく簡単作業です。
端子類を交換する場合は、別途作業ですが、端子やケーブルは10年+α単位のエンジン乗せ換え時でOKでしょう。来年エンジン換装予定なので、今回はあえて交換していません。
作業の際に、バッテリーのマイナス端子が近いところにありましたので、絶縁のゴムやビニールテープなどを使用して、ショートの防止をしました。
あとがき
まさに何十年前の同製品の新品で、気が抜けてしまうような簡単作業でした。1年に何回もモデルチェンジのスマホ市場は見習ってほしいですよ。成熟した製品の安定した信頼感は、重要部品には大きく、改めてボート先進国の made in USAを見る思いです。
今回の不具合は、来年計画のエンジン換装時は、エンジン系のケーブルも手を入れる必要があるよと言うシグナルかもしれません。エンジン系は工場依頼をしますが、どこまで手を入れるかを考えることにしますか。