船外機の定期メンテナンス1 2020 spr

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シーズン前の船外機の大切なメンテナンス

meikeimaru のボートメンテナンス

meikeimaru のボートメンテナンス。テーマは、「船外機メンテナンス1」 船外機の定期的なメンテナンスは、海水からいわゆる塩害からどう守るかがポイントです。大きく分けるとこの塩害対策と油脂系の交換です。

今回は、塩害対策のグリス系などの定期メンテナンスです。

近年の船外機は、ほぼ完成された機械で、基本的な部分の故障は非常に少ないですが、しかし、海水にはメンテナンスフリーにはならず、塩害対策は、絶対に必要です。トラブルとの距離を作れるメンテナンスをします。

今回は、1日目の作業項目を紹介します。実施する内容を作業ごとに記しています。手順などの詳細は、作業ページにあり、ページリンクをしています。

船外機のカウルを外す。後部がシリンダーヘッドの4気筒

船外機のカウルを外す。後部がシリンダーヘッドの4気筒

 目次

〇 チルト、ステアリングのグリスアップ

〇 プロペラ グリスアップ

〇 シリンダーアノードの点検

○ スパークプラグの交換

○ フェールカートリッジの交換

〇 あとがき

 チルト、ステアリングのグリスアップ

絶えず海水を浴びている部分でありながら上下左右の動き、さらにエンジンの推進力を受けている、船外機と艇体の稼働する接続部分です。耐水グリスで丁寧な保護が必要です。

 グリスアップのタイミング

取扱説明書は、100Hor6か月となっています。釣り用のボートの場合、運転時間100Hの半分近くはアイドリング回転でしょう。

私の場合、年間300時間強ですので、春を起点に100H超のエンジンオイルの交換と一緒にグリスアップをして、ほぼ年間3回のペース。ここまで、1800H超7年を経過しています。

グリスアップで、古いグリスと水分が出ることもあり、グリス不足は塩害を作ります。

グリスガンとヤマハ純正Aグリス

グリスガンとヤマハ純正Aグリス

グリスニップルがF115Aには8か所。グリスガンノズルを密着させる

グリスニップルがF115Aには8か所。グリスガンノズルを密着させる

グリスを充填し始めると古いグリスがはみ出る。これでOK。

グリスを充填し始めると古いグリスがはみ出る。これでOK。

 グリスアップの手順のページリンク

ボートの船外機エンジンのグリスアップ手順です。初めての方もできる簡単な作業でありながら、海水からエンジンを守る大事なメンテナンスです。人でいうところの関節部分ですから、このメンテナンスでエンジンの耐久性寿命が大きく変わります。

 プロペラ グリスアップ

船の推進力を生みだすプロペラです。回転をしていることから釣り糸などを巻き込み、大きなトラブルを生むことがあるので、定期的な点検が必要です。

 プロペラメンテナンスのタイミング

プロペラシャフトのグリスは1年を持つでしょうが、シャフトの点検は、機会あるごとに実施します。

なぜかというと、釣り糸などを巻き込んでいる可能性があります。

巻き込んでしまうと、外見から判断できない場合が多く、そのまま放置して最悪の場合は、ギアボックスのオイルシール損傷で、オイルに海水が入り、不運な場合は随分と痛い目に遭います。

係留艇では、何かで上架したタイミングで、実行するのが賢明です。

私の場合は、陸置きなので目視ができますが、エンジンオイルの交換タイミングで脱着点検します。ナットの緩み防止の割りピンは、必ず新品交換です。

プロペラレンチ、ヤマハ純正Dグリス、割りピンにプライヤー

プロペラレンチ、ヤマハ純正Dグリス、割りピンにプライヤー

ワッシャーなどの裏表を間違えないよう。古いグリスは除去。

ワッシャーなどの裏表を間違えないよう。古いグリスは除去。

新しいグリスを塗り込んで、塩害対策。

新しいグリスを塗り込んで、塩害対策。

 プロペラメンテのページリンク

ボートエンジンの船外機の定期メンテナンスで、燃料フィルターの交換、プロペラグリスアップ、バッテリーメンテナンスの作業項目を、DIYで誰にでもでき、エンジンの仕組みを、わかりやすく説明します。係留艇でも、できる部分はメンテナンスをすることで、随分と違うものです。

 シリンダーアノードの点検

アノードと呼ばれる亜鉛でできたパーツです。イオン化による電蝕から船外機本体を守るために自らを溶かしていく健気な部品です。船外機外側にタブとかジンクなどと呼ばれるものが2か所あり、これは、見えますので2/3以上の大きさが残っていれば問題ありません。ここでの点検は、シリンダーに埋め込まれている3個のアノードです。

 シリンダーアノードの点検タイミング

取扱説明書には、100Hの点検ですが、1年毎の点検にしています。300H超1年の航行ですが、まあ減っていません。十分にもう1年は使用できますね。

点検をして、きれいに磨きなおして再取付、もう1年。その時には、ゴム製のグロメットと呼ばれるパッキンがは、必ず交換です。

シリンダーヘッドにスパークプラグと並んで2個。

シリンダーヘッドにスパークプラグと並んで2個。

右舷側下部にもう1個。全てボルト1本で取付されている。

右舷側下部にもう1個。全てボルト1本で取付されている。

古いアノードには苔と塩。やすりできれいにしてまだ使える。

古いアノードには苔と塩。やすりできれいにしてまだ使える。

必要工具。小さいラジェットでゆっくりと締める。

必要工具。小さいラジェットでゆっくりと締める。

 シリンダーアノードの点検のページリンク

健気に自らを溶かし、電蝕から船外機エンジンを守ってくれる亜鉛の部品です。ドライブとブラケット、エンジンブロックに取付けられていますが、簡単に交換できる部品ですので定期的に交換します。ジンクの体積が減れば、効果も減少すると考えましょう。

 スパークプラグの交換

最近のプラグは優秀で、何の不具合も出ないです。それでも、高温化で一生懸命に働いているスパークプラグです。

 スパークプラグの交換のタイミング

エンジンの回転不良などの問題が無ければ、1年1回の交換。黒く焼けている以外の劣化は見えないです。私の場合だと、年間300H超ですから、こんなところでしょう。

シリンダーアノードと隣り合わせなので、同時に作業をします。

カバーを外してハイテンションコードを取り外す。

カバーを外してハイテンションコードを取り外す。

スパークプラグとアノードは並んでいる。

スパークプラグとアノードは並んでいる。

スパークプラグ1年間のすすが付いた。新品に4本交換。

スパークプラグ1年間のすすが付いた。新品に4本交換。

プラグレンチは便利。小さいラジェットで締め過ぎないように。

プラグレンチは便利。小さいラジェットで締め過ぎないように。

 スパークプラグの交換のページリンク

ボートエンジンの船外機の定期メンテナンスで、スパークプラグ交換、アノード点検交換、運転時間累計に合わせて油脂や部品の交換点検等のメンテナンス項目を、DIYで誰にでもでき、エンジンの仕組みを、わかりやすく説明します。

 フェールカートリッジの交換

フェールカートリッジに水がたまると、センサーが反応してメーターに警告が発せられますが、エンジンオイル交換の際にカートリッジの中のガソリンを廃棄し、水があれば処理ができます。

フィルターは、1年1回の交換。結構汚れていますが、目詰まりを起こすほどではなさそうです。この際に、燃料ホースの劣化などがないかを点検します。

フェールカートリッジ取外し前にセンサーのカプラーを外す

フェールカートリッジ取外し前にセンサーのカプラーを外す

フィルターは汚れているので、新品に交換。

フィルターは汚れているので、新品に交換。

交換日を表示しておくと便利。

交換日を表示しておくと便利。

 フェールカートリッジ交換のページリンク

ボートエンジンの船外機の定期メンテナンスで、燃料フィルターの交換、プロペラグリスアップ、バッテリーメンテナンスの作業項目を、DIYで誰にでもでき、エンジンの仕組みを、わかりやすく説明します。係留艇でも、できる部分はメンテナンスをすることで、随分と違うものです。

 あとがき

故障等の原因の大半は、「海水」です。定期的な部品交換はもちろんですが、オイルやグリス、そして健気なzinc亜鉛で船外機は守られています。

船外機を整備をするのは、大事です。それにより、船外機の寿命も大きく左右させ、何よりもトラブル回避の原点です。