ジギングで釣る大物は、ボート釣りに醍醐味
meikeimaruのボート釣りHowTo
150g-200gのジグにラインもPE2-3号を使用して、ハードなロッドで豪快ジギングアクションで1mのブリを狙うのは、これまた面白い釣りです。力と力の勝負で1回でもブリを釣ると、もう病みつきになります。
今回は、そんな豪快なジギングの釣る方法です。
明石沖のライトジギングは、ラインをPE1.2号を基本に、40-80gジグを基本に軽い自然な動きで青物を狙います。それに対して、今回のジギングは、PE2.0号を基本に、150g前後のサイズのジグをメインに使用します。
150g-200gのジグをアクションさせると、なかなかにヘビーで、時間の経過とともに疲労も出ます。真夏の暑さが消えて、海風が心地良い季節になると、少しは気楽になれますが、ジギングは体力勝負ですが、頑張ると魚も近づきます。
片腕だけでロッドをジャークさせると、その腕の負担が大きいですが、リールハンドルを1回転して、ハンドルが真上に来た時にジャークされば、両腕の力でできますが、初めのうちはこれが難しいのですよね。
ブリ一族は、いわゆる出世魚で、当才魚をモジャコ、25cmを超えて40㎝未満の1-2才物をツバス、2-3才の60cm未満をハマチ、3-4才で60cmを超えて80cm未満をメジロ、5才になり80㎝を超え8kgくらいになってブリと呼ばれるようになります。関東だと、ワカシ、イナダ、ワラサ、ブリとなり、地方により名前が変わりますが、ブリはブリでしょう。
播磨灘で通常狙える№1パワーファイターです。サイズ的にはサワラの方が最長寸は大きいものも釣れますが、ブリのパワーはサワラの比ではないので、最強の相手です。
「ひと潮一寸」と言われるくらい成長が速く、2週間で3㎝大きくなるならば、3か月で20cm近く大きくなります。良く食べて太り、迫力が身につき、ツバスたちも冬には立派なハマチになっていきますし、夏にハマチだったのは、メジロに成長したものもいるでしょう。そして、ブリもさらに大きくなり、貫録を増していることでしょう。
アワセを入れた瞬間、何も動かせない空白ができてしまうか、それとも一気にドラグ音を響かせてラインが走るかですが、どちらも心躍る感激を味わえます。
ジギング チェックポイント
- 力負けしないロッドとリールで、相手に食べたいという反応を引き出す動きが基本です。
- 60cm近いハマチを最低クラスとして、メジロにブリをターゲットにします。
- ロッドは、M、MH、Hクラスを使用。ラインPE2.0-3.0、ジグウェイト150g-200gを表記しているクラス。
- リールは、スピニングならば、シマノの番手で5000前後-8000番。ベイトリールならば、300番や1500番クラスのジギングタイプで、PE2.0号が200m以上巻けるサイズ。
- リールの巻き上げスピードは、パワータイプ、ハイスピードタイプ、エキストラハイスピードタイプとギアー比で変化をつけていますが、お好みを使用ください。私は、ギアー比が高くないのを好みます。速く巻くはできますが、遅く巻くのは難しいからです。
- ラインは、PE2.0。リーダーも基本は32Lbクラスでセットします。ブリの群れが来たら、PE3.0号リーダー40Lb以上もありますが、かなりのヘビーデューティーです。
- しかし、使用しなくてもハードのロッドでPE3.0号で常に用意しています。また、キャスティングロッドもスタンバイしています。
- ジグは、200gまでを使用。水深は30-40m位のポイントだと150gクラス。明石海峡の小磯や鎌瀬を狙うとなれば、200g以上が必要ですが、播磨灘のカンタマやヒヤガリを狙うならば、150g前後を多用します。
- タチパターンで、太刀魚の子供を演出する場合の250-300gクラスの使用は、大きさ重視です。
- 潮の速い明石海峡の小磯や鎌瀬を狙う時は、とにかく早くジグを落とさないと、ポイントを過ぎてしまうことがあるので、重たいジグを必要とします。潮速が3kt以上ならば、150g以上で対応します。
- フックは、フロント2本を基本にします。潮の速い磯場周辺のポイントでは、リヤフックは根がかりリスクがあります。
- PEラインとリーダーとの結束は、重要です。正確に結束作業をして、不安があればやり直しましょう。不正確なノットは、一番の不安要素になります。
- リールのドラグ設定。まずは、使うラインに対して、正確なドラグ設定をして、感覚的に把握をしてください。それを基準に、弱くしたり勝負に出る時の強さを加えたりをスプールを回したり、ラインを引いて把握してください。
- ジグとの接続は、ライトジギングではスナップを使用していますが、ブリやメジロ狙いになると、スプリットとシームレスのリングを使用します。ラインのヨリ対策には、スイベルを追加する場合もあります。
さあ、ジギングで、釣ってみましょう。
ジギング アクションポイント
- ワンピッチジャーク、ジギングの基本の動かし方です。1回ロッドをジャークさせて、同時にリールを1回転巻きこむパターンです。ロッドのジャークの幅、リールの巻き上げスピードの違い、リールのギアー比で、ジグの動きが変化します。
- ワンピッチジャークで、ジャークの幅やリールのリトリーブスピードの違いを作って、どのアクションに食って来るかを探ります。
- ただ巻き。底をとったら、ひたすらリトリーブさせる。一定の速度で速く、遅く、3回転でわずかに止め食う間を与える等々、ただ巻きでもいろいろなパターンがあります。このただ巻きに限り、海面まで追いかけてくる魚を見ることができます。食う間が無かったり、反射的に食うことをしなかったのでしょう。次は、軽いジャークを加えたり、リトリーブの間を入れて、反射的に食わしてみてください。来ますよ。
- 3mリトリーブ、すかさず2mフォール、この繰り返しです。1mずつ上がります。
- 底を取ったら、ロッドを大きく真上までジャークというよりあおる、そして、ロッドを下ろしていきジグをフォールさせ、その間にリールを1回転巻く。これの繰り返しです。ヒラヒラとフォールさせて、これは食ってきます。「コツン」とアタリが出るので、すかさずアワセを入れます。一番好きな釣り方です。
- 水深が30mから浅いところでは20mを切るようなポイントが、このヒヤガリ周辺のポイントです。通常の捕食帯は底から5mまででしょうから、手返し早く捕食帯のみを攻めるのも大事です。
- 3-5回に一度は、海面まで巻いて来て、ラインが潮に流されている角度を修正します。同時に、捕食帯以外のレンジも探ってみます。
- フォールアクションで食わせて、その巻取りでバラシが続いたら、アワセが決まっていないと疑ってください。アワセを2-3回入れてください。解消する確率は高いです。それか、思い切ってリヤーフックを着装します。
- その日のパターンが必ずありますので、早くつかめば大漁です。食う時は、時合いの中に30分は絶対にあります。この時にどんな動きでもよいですから、疲れてもジグを動かします。信じれば、必ず釣れます。
リトリーブ中やロッドアクションを加えた時、力が加わっている時のアタリは、ガツンと来たりグンと来たりでわかりやすいですが、フォールでのアタリは意味不明なところがあります。では。
フォールでのアタリ
- ラインの出が止まり、糸ふけが出る。
- テンションフォールだとジグの重さを感じなくなる。
- いきなり横にラインが走る。
- 落ちてくるエサに反応をするので、ジグに寄って来たり、ジグをくわえた信号です。
- 速攻で、リールを巻き、糸ふけを取り、大きくシャープに合わせる。
- 上へ走ってきているならば、さらにリールを高速巻取りをして、追い付いた時点でアワセをさらにする。
- フォールで食った時のアワセは、甘くなる可能性があるので、確実に行うことが大事です。
- フォールで食った魚は、釣られたことがわからないで、いる場合も結構あって、途中からそれがわかって慌て始めるのんきな魚も出てきます。
- フォールで釣るのは、面白いです。やってみてください。
12月初旬まで青物は播磨灘に滞在します。その後、群れは温かい水温の紀淡海峡へ向かい、さらにはもっと南に行くのでしょう。
時合い
成長が速いというのは、「良く食べる」そうですが、青物は夜にエサを食べないで、朝一番に見つけたエサには、お腹が減っていて飛びついて来るそうです。夜明け後、海中に光が入り見えるようになった時は、大きなチャンスです。そこに、ベイトになる小魚の群れがいれば、これは頂き物のチャンスです。
- 朝一番転流があり、上げ潮が動き初めた時が、1回目の時合い。
- 上げ潮が効いてきて、ピークの1.5-1時間前くらいからのチャンス。
- 効いていた潮がピークを過ぎ、少しずつ緩み始めた時。
- 昼前の転流で、下げ潮が動き初めの瞬間。
- 午後の下げの潮が効いてきて、ピークを過ぎてからの時合い。
ポイントごとに違いますが、どれかにきっと時合いが当てはまります。そのポイントの時合いを集中して狙いましょう。
強烈な引きを楽しんでください。相手の大きさがわかるようになれば、これまた戦い方に余裕が生まれます。1mのブリが食って来たら30分のファイトになるかもしれません。ボート釣りで、ワンマンだとその間もボートは潮に乗って流されています。周囲の船の動きを見張るのも船長の仕事です。たぶん、周囲に誰もいないようなところまで流れているかもしれません。
魚が上へ向かない時は無理することなくドラグに任せて、こっちを向いたらリールを巻きます。たまらなく面白いです。腕がヘロヘロになり、勘弁してくれと思いますが、釣りあげればすぐにもう一度釣りたいと思います。
一生懸命にジグロッドをシャクって、疲労蓄積が出てくる腕にガツンとアタリが出て、体力勝負の引っ張り合いをすると、この釣りはやめられなくなります。明石沖で味わえるジギングの素晴らしい面白さです。