ウイリアムソン・ターン、ボートの反転操舵方法 MOB対策

シェアする

落水者(MOB)救出から生まれた反転操舵方法

meikeimaruのボートノウハウ

byPixabay

ボートを現進路から反転させて、現針路+180度で現在地点に戻す操船方法が「ウイリアムソン・ターン」です。

ポイント周辺の魚の反応を魚探を見ながら操船していたとします。素晴らしい反応が出て、中型サイズのアジの群れを見つけました。または、磯の上にメバルらしき反応を見つけました。

当然、魚探の反応が出たのですからボートはその地点を過ぎ去ったことになりますが、もう一度そのポイントの上にボートを持っていきたい、GPS 頼りをしてもなかなか思うようにいきません。海面に何もマークが無いので、容易ではないです。
しかし、この「ウイリアムソン・ターン」で反転操舵を行うと、そのポイント上に戻ってきます。

もともとは、MOB落水者(Man overboard)の捜索救出方法ですが、釣りの時の操船方法として便利です。

 ウイリアムソン・ターン

針路を図り進路を決めます。この際、ワンテンポ遅れるGPSの針路より、コンパスを見て操船をする方が容易です。

魚探でポイントを発見したら、現針路を記録(メモする)して、操舵を準備。針路は覚えても良いですが、あとで、60度プラスマイナスしたり、180度プラスマイナスをしなくてはならないので、暗算がとろい私はメモします。

右(stbd side)に転舵する。適示の舵角でOKで、ラット半回転から1/4くらいでします。この間、旋回中は一定舵角です。

最初の針路プラス60度になった時点で、舵を戻し(center)、間を置かず、左(port side)に同じ舵角(右転舵と同じ)を与えて左転舵をします。この間、旋回中は一定舵角です。

ボートは、大きく左旋回をして行きます。

元針路プラス180度の反転針路になったら舵を中央に戻し(center)コースを維持する。

反転針路に戻す際にふらつかないようにプラス180度以前で準備をするのが重要。

ウイリアムソンターン操船イメージ

ウイリアムソンターン操船イメージ

これで、先ほどのポイントの上へボートは行きます。

by Pixabay

漁礁や磯があるところで実際に行ってみてください。面白いように当たり前ながら反転針路となり、ポイントの上に出ます。

速度は、舵が良く効き、直進性等を保てる速度でゆっくりと行ってみてください。

何回か実際に操船してみると、コツがわかりますので、お試しください。

この時の魚探周波数は、高周波の(200KHz)を使用してください。低周波(50KHz)だと探索範囲が広くなりますので、位置のずれが予測されます。高周波と低周波を並列表示させておけば万全です。

魚探反応アジ

魚探反応にもう一度戻る操船

目視と音響探査だけで、駆逐艦が潜水艦に爆雷投下をした時代に、この操舵があったと聞いています。映画「眼下の敵」がこれです。

こちらは、爆雷投下ではなく、戻ってきて、サビキ仕掛け投下です。これで、仕掛けがタナに入る間をとり、魚探の端っこに磯と魚の反応が出てきて、次の瞬間、サオにアタリが出たら、手前船頭のボート釣りほど面白い遊びはないと本気で思うものです。

 落水者(MOB)対応

この反転操舵は、現在では(MOB)落水者の救出の操船のひとつです。

落水者発生の国際信号機「O」

落水者発生の国際信号機「O」

落水者は、頭ぐらいしか水面に出ていない場合が多く、波気のある海だと波に隠れることも多く、発見が思うより困難な場合が予測されます。頭の大きさは、漁師の漁のブイより小さく黒色です。

 落水者発生

  • 落水者発生がわかれば、即、GPS の MOBボタンか、マークの入力ボタンを押してGPSに記録します。
  • この時慌てて、後進(astern)全力はたいへん危険です。落水者にプロペラを当てる可能性があります。
  • 現針路を把握と同時に、右(左)側落水ならば、右(左)転舵。落水者側に転舵します。
  • このウイリアムソンターンで転舵をして、元の反転針路に戻し、捜索救出をします。
  • ライフジャケット着用ならば、ロープを投げれば解決するでしょう。
  • ライフジャケット未着用や膨張しないライフジャケットの場合は、飛び込んで助けるのはかなり危険ですので、救命浮環や浮くものなんでも(クーラーBOX等)にロープを結び投下します。この場合、落水者は相当に興奮していますので、お気を付けください。
  • 落水者引き上げの際には、時化でなければ万一を考え、エンジン停止です。

この様な、いざという時の操舵方法でもあり、便利ですので、ご活用ください。

今釣れている旬の魚の実釣記録です。狙った潮で釣った胸のすく釣り、まぐれで嬉しい釣り、実力の貧果まで、来年の今日のための実釣記録です。99.9%ひとり気ままに午前中だけの釣りですが、おいしい魚の釣りものを参考にどうぞ。
meikeimaru の失敗から生まれた推論と実戦のノウハウ集です。ボート釣りでの仕掛けやタックル、釣り方など、実釣記録に基づく活きた内容として、情報提供をします。播磨灘で培った私のノウハウですが、参考にしてください。
meikeimaru のボートノウハウとメンテナンス ボートの操船や維持のノウハウや、艇体や船外機エンジンのオイル交換、グリスアップ、定期交換部品などのメンテナンス方法や作業手順をわかりやすくまとめています。