陸上保管から海上係留へ転換の準備
meikeimaruのボートノウハウ
meikeimaruは、長年マリーナで陸上保管をしてきましたが、釣行の便利さから海上係留の公営ボートパークに引越をしました。これは、前回記しましたので、2回目は陸上艇置からボートパークでの海上係留をするために、準備することが多くありましたので、今回はそれを記します。
とにかく陸の上に置いてある船から、傍らに立つことのできない海の上となりますので、何から何まで勝手が違います。でも、これが船なんですよね。

西二見ボートパーク

ボートパークに係留
さて、ボートに対して海上係留のための改造や整備をマリーナに依頼しました。マリーナの整備工場は、meikeimaru のかかりつけ医ですし、何かと心強いです。
マリーナ依頼整備事項
- 船底塗料塗付(下地剤含む)
- トイレ排水口キングストンバルブの交換
- インペラ交換(定期交換)
- サーモスタット交換(定期交換)
- エンジンチルトシリンダーのオイルシール交換(修理)

船底塗料も塗付完了
船底塗料は、プライマーの下地塗付から始まり、初回の塗装のため念入りにしてもらいました。ヤマハブランドの黒色にしましたが、なかなか引き締まった感じがあり、気に入っています。

トイレの給排水口キングストンバルブを交換
トイレの給排水口を点検で、排水口側のバルブにわずかなガタが出ている気配でした。水漏れの形跡はないものの、係留艇の場合ここが結構怖いです。また経年変化でバルブ開閉がかなり硬くなってきていたので交換をしました。これで、安心です。

インペラ、サーモスタット、オイルシールを交換
インペラ、サーモスタットは定期的な交換です。エンジンの外側の部分は自分でしますが、内側はプロに任せてきました。また、エンジンチルトシリンダーのオイルシール交換は、たまたまオイル漏れ発覚で交換です。
この他に春のメンテナンス、出航準備のページやジンクアノード交換のページにに記したことは、セルフメンテナンスで、工場作業の前に自身の作業で完了させました。
マリーナ依頼改造事項
- バウパルピットの取り外し
- バウアンカーローラー小型タイプの取付
- スターントランサムボードの改造取付
- スターン両舷クリートの増設
- バウセンタークリートの補強

バウパルピット取外し
バウパルピットは、艇体一体型ではなく、後付けの大きなものが付いていました。アンカーリングには便利でしたが、浮桟橋に係留となると大きく邪魔なことがわかり、取り外しを依頼しました。外して見てみると大きく重く大層なもので、バウがすっきりとして、鼻先の重量物がなくなり軽快感が出ました。

アンカーローラー取付
バウパルピットを外したので、アンカーローラーが必要になり、小型のタイプを取り付けました。裏打ちして、しっかりと取付をしてくれました。

左舷にハンドメイドのトランサムボード取付
ハンドメイドのトランサムボード。これはなかなかの傑作を作成頂きました。もともと4脚のラダーでしたが、右舷のボードにもラダーがあり、左舷のラダーを外して作業のできるボードが欲しかったので、4脚部分を利用して、小さなボードを作成してもらいました。これは便利で、係留艇には左右のボードは不可欠です。

スターンのクリートを一対追加
スターンには標準のクリートが一対ありますが、もう一対を同サイズで取り付けました。1か所に力が集中しない分散用です。

バウセンタークリートを補強
バウの係留索用ではなく、センターにもともと多用途にクリートがありました。いざという時の係留にも耐えるように、裏打ちをしてもらい補強をしました。係留索は、バウクリートと丈夫なアンカーウインチから取り、4本で押さえます。
購入品
- ロープ
- KPフロート(大きなフェンダータイプのフロート)
- エフロート(小さいフロート)
- シャックルなど金具

マリンエースSC3という浮くタイプのロープ
船具店で仕入れたマリンエースSC3という浮くタイプのロープ。クレモナロープが一般的ですが、絶対にこれがおすすめというので使用してみます。

大きなフロート。他船や桟橋との接触を緩和するフェンダー。
KPフロート#300 600mm直径のデカいタイプです。県漁連の漁具販売で購入。通販で買ったら、価格も送料も高いしで、漁業者用を売ってもらいました。

小さいフロート。エフロートE20のサイズを使用。
係船リングを作るので、1本に11個入れて成型しています。この係船リングが、潮の干満で上下して、船首側の浮桟橋と係留索を同じ高さにします。

牡蠣ガラは除去する
ポールに牡蠣などの貝類がたくさん付くとリングが引っかかるので危険です。きれいに牡蠣などを除去しておきます。

バウ側係留索
係留索のいわゆるロープの張り方、潮の干満や引き波に対して十分かどうかを見極めていくのが、難しいです。前後左右のバランスは、様子を見ながら調整していくことが大事そうです。
ボートを何もない係留スペースに入れて、ロープや係船リングを設置していく作業は、スリリングですが、これから毎回の手順です。

隣艇との緩衝材フロート
後日追記
冬からいろいろ準備をして、目の前のポイントに直行できる釣り環境抜群のボートパークへ、初春に引っ越しをしました。思い通り、短時間勝負の釣りができ、1日の時間の使い方が変化しました。
ところが、社会的な大事件で、ボートパーク直近のガソリンスタンドが携行缶販売を中止をし、その他はセルフ店ばかりのため、今後について考えさせられることになりました。
熟考の末、安定した燃料供給ができるマリーナへ晩夏に戻りました。無駄な費用もありましたが、短期間で学んだことも多く、万事塞翁が馬です。