ボートで津波警報注意報の発令を知る方法

沖で津波警報注意報をどうやって知るか

　meikeimaruの推論と失敗から生まれたノウハウ

meikeimaruの推論と失敗から生まれたノウハウ、テーマは、「津波注意報受信」

ボートで出航時に、地震や津波の情報を得るにはどうしたら良いかです。ひとつめは、大地震が発生して、地上では災害となっていながらも知らず、海にいるわけにはいかない。ふたつ目は、能登地震を受け、兵庫県が津波注意報発令になったら各地の水門を閉めると水門管理者に指示をしました。日本の地震でなく外国からの津波でも注意報が出れば、水門の奥にある係留地に帰港できなくなるという問題です。ニッチな話ながら、水門のある係留施設は、それなりに存在しています。

直接的な被害を予測することと、帰港不能に対応する問題です。

沖に5マイルも行けば、携帯電話の圏外レベルです。緊急地震速報もメールに通話もない海上です。ここでは、こと沖にいる場合をどうするかを考えた内容です。

〇津波注意報警報などのレベル
〇津波注意報発令で水門が閉まる
〇警報注意報を知る方法
〇あとがき

　津波注意報警報などのレベル

気象庁のサイト　津波警報・注意報、津波情報、津波予報について　から引用します。

大津波警報予想の津波の高さが3mを超える場合。
津波警報予想の津波の高さが1mから3m以下の場合。
津波注意報予想の津波の高さが0.2mから1m以下の場合で、津波災害のおそれがある場合。
津波予報予想の津波が高くても0.2m未満で被害災害のおそれがない場合。
※　津波が予想されないときは、津波の心配なしを発表。

兵庫県南部播磨灘は、津波予報区　兵庫県瀬戸内海沿岸　です。

過去の津波注意報警報履歴を　HomeSeismo 株式会社エイツーのサイトで調べると、2016年以降に、津波予報は発令されても注意報異常は確認できませんでした。

　津波注意報発令で水門が閉まる

能登地震と津波による対策として、兵庫県が水門管理の委託先に、注意報レベルで水門を全閉することを改めて指示をしました。水門の向こう側にいると、台風の時は心強いのですが、沖にいて門限に間に合わずに帰港できないとなれば、たいへんです。

南海トラフ地震だと、県の資料では、震度6以上で阪神間最大5mの津波で、明姫間で2-3mと記されていました。2-3mでも浅く狭いエリアに到達すれば、増幅するので考えるだけでも恐ろしく、万事休すです。

津波は、太平洋のはるか向こうから呼びもしないのにやってくることがあります。沖にいるならば、注意報を察知して帰港、締め出しを食わないようにしなくてはならず、祈るばかりです。

係留地にある水門

　警報注意報を知る方法

携帯キャリアの通話エリアマップでは、播磨灘全体が可能となっていますが、陸地から5マイル離れた海上はかなり怪しく、圏外と考えることです。その上での対策です。

　携帯電話

通信圏内にいる場合に限ります。

　緊急地震速報

大きな呼び出し音が鳴る例の速報です。そのエリアの地震(震度4以上)と津波警報が対象で、注意報は対象外のようです。

auの緊急地震速報より引用

　海の安全情報海上保安庁メール

海上保安庁の「海の安全情報」の「緊急情報配信サービス」に登録することで、各種各地の気象警報や注意報、海上情報がメールされます。

私も使用していますが、普通のメールとして受信するので、すぐ見ないという欠点があります。

能登地震の際の海上保安庁からの受信メール　警報注意報が報じられる

　ラジオ

兵庫県瀬戸内海沿岸で警報が出れば、まず放送するでしょう。しかし、注意報では不明です。兵庫県南部が注意報ならば、和歌山県は警報でしょうから、ラジオの鳴らしっ放しは、耳障りかもしれませんが有効な手段です。

注意報まで報じてくれれば心強い

　VHF無線

国際VHF無線です。海上保安庁によると、兵庫県瀬戸内海沿岸に津波警報注意報が発令されると、神戸保安から「16ch」その旨を発信されるそうです。

国際VHF無線は、その無線機と海上特殊無線技士3級以上の資格が必要ですが、これは、その機器で送信する場合です。アマチュア無線の144MHz無線機をお持ちで、「156.800MHz」が受信可能周波数ならばOKで、これが「16ch」です。多く機種で聞けるでしょう。さらにダブル周波数で受信できれば、ひとつを16ch周波数にセットしておけば、受信可能です。受信だけならば、免許の問題はありません。

私は、VHF無線機が電池使用のため、古いアマチュア無線機を12V電源で、行動エリア全域で常用しています。