ベラとガッチョ
6月17日に釣ったおいしい魚のベラとメゴチ(ガッチョ)について。
キス釣りに行くと必ず釣れる仲間たちです。ともにおいしいので歓迎です。
魚の名前ですから地方ごとに様々な名前で呼ばれていますが、釣り人にベラは、まあ大概ベラですね。ベラの一族は500種を越える種類とか、カンダイ等の1mを超える大型もいますが、釣り人の言うベラは、「キュウセン」と呼ばれる魚で間違いないです。なんやら祈祷師のような奥のい深い顔と姿の色合いですが、地方によって価値観が大きく変わります。
もうひとつのメゴチ、関西での呼び方はガッチョですね。ぬるぬるで良く思われない魚ですが、これまたうまい。関東では、天ぷらネタとしてキス同様高級な扱いを受けて、天ぷら屋さんの品書きには必ずあります。
関西でメゴチ ガッチョは、まあ高い評価を受けません、「なんやガッチョや」です。でも、尾から背びれに沿って包丁を入れて、頭のところをその背びれ側から切り、腹の皮1枚を残して裏返して、背骨を押さえながら皮をむくと、きれいに白身だけになります。不器用な私ができるくらいです。捨ててる方、一度食べてみてください。本当にうまいです。でも評価は、東高西低ですね。
反対にベラ。これは、西高東低で評価が変わります。関東では、「ベラだよーっ↓」。瀬戸内海地方ではおいしい魚として評価を受けています。淡路島の知人が、夏祭りにはベラはごちそうのひとつとして料理されていると言っていたのを思い出しました。スーパーの魚売り場には、これからの季節は赤や青の派手な色合いのベラが並んでいます。白身で臭みのないほくほくした食感で、誰にでも受ける味です。
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以前、乗合釣り船に乗っていたころは、まだ二見の乗合船にも夏のベラ釣りがあって、何10匹もベラを釣って、唐揚げの南蛮漬けにしてモリモリ食べていた記憶があります。ベラは、焼いたらうまい。焼いたベラに野菜をのっけて三杯酢をかけて南蛮漬けにしたら、いくらでも食べれると船長に言われた覚えがありますが、とてもうまかったです。
最近は、ベラを釣らす乗合船を聞かないですね。当時は、船長が、夕方網を引いて獲ってきた生きた海エビをエサにしていました。豪勢!乗合船でですよ。大きいのは親指の太さもあるので、ベラ釣りには大き過ぎ、釣りの合間に皮むいてエビを食べていました。海エビで釣ると、ベラが素晴らしいアタリを出します。
6月17日に小物五目のボート釣りで、キス、ベラ、ガッチョを釣って来て、きれいにさばいて、ホットプレートの上にずらりと並べて焼きました。素焼きで醤油をちょこっとかけて、もう半分はオリーブオイルで塩コショウ味に焼き、とてもおいしいもので、ごはんが進みました。それで、食べてから写真写すのを忘れた!!で、ちょっとPixabayから似たのをお借りしました。
瀬戸内海地方各地で、それぞれの小魚が、それぞれの珍重された食味を出しています。焼いたり煮たりいろいろですが、いかがでか、この夏のお楽しみに。