明石沖にイルカが来た
先週からイルカが明石海峡を越えて播磨灘に入って来ていると、僚船からも情報として頂いたり、無線で話している内容もお聞きし、さらには新聞の明石のページにも掲載されていましたので、このところ話題になっていました。
まあ、珍しいことではなくこの写真のように、私のボートに並走して泳ぐイルカを何年か前ですが、写したことがありますし、目撃回数はそれなりあります。まあ、いるんです。南の海から明石海峡を抜けて、播磨灘に入ってきます。それも、多い群れの時は、かなりの数で泳ぎっぷりを見せるようです。
今回も、あちらこちらで愛嬌ものの泳ぎっぷりを見せているのでしょう。楽しく愛嬌ものを見せて、新聞によると、このイルカ君はなかなかの人気者になっているようです。
しかし、これが釣りとなるといけません。特に中層を泳ぐ魚、俗に青ものと言われる魚は、一目散に逃げてどこかへ消えてしまいます。なんと言っても、身体が大きく、泳ぎが達者で食欲旺盛なイルカ君ですし、群れで来ますので、魚にはとても恐ろしい相手です。
ですから、愛嬌もののイルカ君が現れると、その海域では釣りにならないです。それはそうですよね。自分が食われるかもしれない時に、エサを食べようとする魚の行動はなくなりますよね。
阪神淡路大震災(1995年1月17日)が発生する何日か前から、須磨水族園のイルカが芸をしなくなったと聞いています。震災の2日前、私はカレイ釣りに行きましたが、カレイはさっぱりでしたのに、600gくらいのタコを2ハイ釣りました。冬の1月中旬に、カレイの仕掛けでまずまずの大きさのタコです。海の中は、何か様子がおかしかったのでしょう。当時神戸在住でしたので、本当に怖かった覚えがあります。地震はもうこりごりです。
そのイルカたちが群れで大阪湾から播磨灘に入ってきている時に、大阪北部を震源とした地震が発生しました。動物たちの行動、特にイルカの知能は非常に興味深いくらいのものと言われているので、なぜに播磨灘に入ってきたのか、自然の不思議な仕組みを考えてしまいそうです。
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そろそろ中層の魚を狙う季節になってきましたので、イルカ君たちの群れは、もっと暖かい紀淡海峡の向こうへ行って頂けたらと思います。
でも、そういう面もあるものの、写真のようにボートに並走してくれると釣りのことを忘れて、思わずニコッとしてしまう愛嬌ものなのですよね。愛すべく彼ら、彼女らは。