meikeimaruのボート釣り 狙いは「タチウオ」
2018-10-08 釣りログ
10/08 海況:穏やか 水温23.8℃ 大潮 干潮 4:05 満潮 9:53 家島
明石海峡転流 10:20 上げ潮最大 7:15 4.8kt
家島諸島男鹿島のタチウオ釣りは、例年ですと11月になってからですが、今年は10月から釣れ始めました。
大阪湾の有名タチウオポイントの須磨沖は、どうも調子が良くないそうで、おかっぱりのタチウオは、良い状況というのが、このところの情報でした。
台風や秋雨前線で散々な海況が続きましたが、天候回復の秋晴れの晴天日の10/08に男鹿島目指して、タチウオ釣りにスタートです。
男鹿島の南東部の加島との間、男鹿島寄り水深40-50mラインを潮に乗せて流します。加島との間は潮の流れが良く、水深もあり、タイやアジのポイントが点在します。多くは、下げ潮のポイントですが、タチウオの場合は、上げ潮で来るか下げ潮で来るか、両方で来るかですが、このポイントで時合いを待つのが、これまでの展開です。
この日は、上げ潮で南に流れる潮から開始しましたが、潮の流れが転じて、下げ潮になっても食いは変化しない代わりに、極端な地合いもなく同じ調子で食って来る釣りとなりました。
潮の流れは、1ノット弱でちょうど良いくらいの流れです。
いつものことですが、最初の1匹目が釣れるまでは疑心暗鬼に不安の塊みたいになっていますが、1匹釣れると、本当に気が楽になります。
その最初の1匹目は、50m水深の38mで、ゴツンゴツンという明確なアタリが出て、かけアワセをしてやると、乗りました。タチウオ独特の重たくゆっくりとした引きを味わいながらの「指3本」サイズです。
今年の初物です。嬉しい光輝くタチウオが釣れました。いつもながら、釣りあげた瞬間の輝く銀色の美しさは見事です。タチウオの大きさ表現は指3本とか4本といった幅で言いますが、わかりやすく妙を得ている感です。4本が平均で、5本が混じるとタチウオ釣りの大漁ですが、なかなかそんな具合には昨今いきません。指3-3.5本平均で、4本が混じるというのが、まあ相場でしょう。今日もそんなところでしたが、刺身と塩焼き、それにソテーのうまさは、タチウオのうまさですので、贅沢言ってはいけません。
本日のアタリは、はっきりと出るのですが、弱いです。もっと強いアタリが出ると面白いのですが、千差万別なタチウオとの駆け引きが、この釣りの面白さですから、様々なアタリも楽しみのひとつです。
アタリが出るタナは、終日40m前後で、深くもならず浅くもならずでしたので、照準を合わせやすかったです。底周辺に群れて、底から10m位を捕食帯としていたのでしょう。
釣り開始の6:30から10:30までの4時間で12匹ですので、初物としておもしろい釣りができて、しっかりおみやげができました。
まだまだ釣れ続いていましたが、弾切れです。初戦でしたので、少なめのエサのイワシがなくなり引き上げです。エサを使い果たすというのはうれしい誤算で、満足の釣りでした。
タチウオへの誘い
- 歯のある魚は、エサの横から腹を最初に食ってきます。猛獣と一緒です。ブリのように歯のない魚は、頭から丸呑みをします。ですから、テンヤのイワシの腹に食ってきます。
- テンヤは、海中で水平状態になっています。そこを頭を上にして立ち泳ぎをしているタチウオが、下から食いついてくるのが、基本的な動き方です。
- アタリが出る水深になったら、テンションかけて落としていきます。テンションをかけて少し沈下速度を遅くすることによって、タチウオはテンヤのイワシの腹を目がけて来ます。
- テンヤ釣りの誘いは、底を取ったらゆっくりとスローで巻き上げてきます。この巻き上げスピードが、その日のキーですが、まずは、ゆっくりと時間をかけて巻き上げるのが基本です。
- 少しづつ巻き上げスピードを変化させて探ってみてください。
- 巻き上げの途中で止める。これも誘いです。止まった瞬間に反射的に食います。
- ジギングの場合ですと、ジャークを入れたりのアクションをしますが、テンヤ釣りは一定のスピードで巻き上げるのが基本の動きです。
タチウオのアタリ
これが、この釣りの面白さの真骨頂です。
例えば、アタリを捉えてアワセ、しかし乗らない。スカでした。少し、フォールさせて待ち構えるとアタリが再度出て、今度はヒット。この、アタリとアワセの面白さです。
アワセは必須です。テンヤの大きなハリは、かけるための大きさでもありますので、アタリに対して、大きくシャープにアワセを入れないと釣れません。
- 「ゴツンゴツン」「コツン」「グイッグイッ」と巻き上げ中にいろいろなアタリが出ます。すかさずアワセます。
- 乗らない場合は、再度巻き上げるか、一旦少しフォールさせて相手の気を引いて、もう一度アタリが出たらアワセを入れます。
- 止めた時に噛む。少し仕掛け落とす真似をしても落ちないのもアタリで、くわえています。
- 巻き上げているラインがフッとたるみます。タチウオがくわえて上へ泳いでいますので、大きくアワセます。
- 立ち泳ぎをしているタチウオが、下からテンヤのイワシに噛みついているのをイメージしてください。
- 大きくシャープにアワセを入れると、テンヤは横へスライドするような動きをしてハリがかりします。
きれいなタチウオ惚れてください
タチウオ釣りの潮
- タチウオは、「太刀魚」であり、「立ち魚」でもあります。立ち泳ぎで下から上を向いてエサを探しています。
- 潮の流れが速くなると立ち泳ぎができなくなり、普通の魚のように横になります。ヨコウオです。
- 横に泳ぎ始めるとエサを食いません。捕食スイッチが入るのは、立ち泳ぎをしている時です。
- よって、潮が速い時は釣れません。1ノット前後以下にならないと食いが悪く、時合いは潮が緩い時です。
サオとリール
- サオは、40-50号の重たくて抵抗のあるタチウオテンヤを使用するので、Hクラスで、40-50号負荷。
- 穂先は、柔らかかくアタリを目でも見れる調子が良く、バッドはしっかりとして、重たい引きに主導権を渡さないパワーが必要。
- 今回使用のライトゲーム Type73 H200は、使いやすくアタリも鮮明でした。
- リールは、手動でも問題ありませんが、水深50mであることと、等速のスロー巻き上げを連続することを考慮すると、電動がおすすめです。
- 電動リールは、400番クラスの小型でも十分なパワーで、小型軽量です。
ブリやハマチののませ釣りも病みつきになる面白さがありますが、タチウオのテンヤ釣りも比較できない面白さがあります。そして、このおいしいタチウオを食べると、次の釣りはいつ行くかを考えてしまいます。
人気のある釣りですね。面白くて、美味いのですから。
本日使用のリグ
シマノ ライトゲーム Type73 H200 シマノ 電動PLAYS400
ラインPE2.0号 リーダー ナイロン10号
タチウオテンヤ40号 + ケミホタル