エッセー 鰆と鰤 | 明石沖の1m超が狙える好敵手、大型魚の面白さとおいしさ

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新春なので、「春」が付く魚のお話です。

by Pixabay

魚偏に春でサワラ、魚偏に師でブリと、ご承知のとおりです。ともに出世魚で、成長すると呼び名が変化し、成長途中の呼び名は地方地方で様々なものですが、成長して大人になるとある程度全国共通になるようです。

関西で小さいうちをヤナギ、そしてサゴシ、60cm以上になりサワラと呼ばれるようになります。ブリと比較すると細身の魚のように見えますので、「狭腹」これでサワラ、「狭腰」これでサゴシだそうで、ヤナギも含めて細身を表現しているようです。

ブリもツバス、ハマチ、メジロと成長過程で名前が変化して、80cmを超えるとブリと呼ばれるようになり、似たような姿かたちのヒラマサよりも丸々と太ってきます。結構、頭の大きい魚ですので、1mクラスになると存在感のある体型です。

ともに、播磨灘明石沖で通常釣れる魚として一番の大きさを誇る1mクラスがいます。夏から晩秋までの期間、潮が適した日のターゲットとして、機会多く狙う魚たちです。

2018年サワラは記録更新なれど、ブリは更新どころかこれ止まり。次年は1m超を期待

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釣りのターゲットとしては、同じように「青物」としていますが、サワラ属は、サバ科の魚で、親戚筋にマグロ属やカツオ属がいます。そして、ブリ属はアジ科でヒラマサやカンパチと同属で、親戚筋にはもちろんアジと名前が付く魚がずらりと並び、凄みのあるギンガメアジ属いわゆるGTの兄さん姐さんたちがいます。いずれにしても、おいしそうで釣りたい魚の家計の二種です。

明石沖でサワラを狙うというより、総称の「青物」狙いとなり、数ではハマチやツバスが多く釣れ、その中にブリやサワラが混じるといった具合です。初夏から始まり、夏のツバスの群れが来ると本格的なシーズンになります。40cm未満のツバスも「ひと潮1寸」と言われるくらい成長が速く、2週間で3㎝大きくなるので、秋にはランクが上がりハマチに成長しています。

サワラは、あの鋭い歯のようにどう猛で幼魚の内から共食いも激しく、なかなか養殖が難しいと聞きました。半面ブリの性質は臆病で、驚くと群れごと深みに逃げ込むそうです。だから、秋のシーズン真っただ中の土日に、釣りの大船団ができると、エンジン音と魚探の超音波音で隠れてしまい、一気に釣れなくなる時があります。

釣って面白いのは間違いなくブリです。強烈な引きは、両手でサオを持ち、耐えながらやり取りをします。なかなか釣り上げることができないパワーファイターで、一度味わうとやめられない面白さです。

エサを食ったアタリに、大きくアワセを入れてハリがかりさせる醍醐味から、ブリの引きでリールドラグが滑り、ラインが引っ張り出されるハラハラしながらのやり取りです。腕がだるくなり、もう勘弁してよと思うようになりますが、これがたまらない至福の時間で、私 meikeimaru のようなワンマンオペレーションだと、揺れる船上で最後の玉網入れが難関ですが、玉網の中で海に浮かんだ大きなブリを見ると、いつも感激しています。

サワラとなると、最初は引きますがブリやメジロのような強烈さは少なく、あわてることなく釣りあげることができます。問題は、あの鋭い歯です。歯にラインが触れれば、瞬時で切れてしまいますので、ハリを飲みこまれると釣りあげられる確率は激減です。どれだけ、過去に切られたことかと思います。ブリの強烈な引きにも耐えられる仕掛けが、サワラの歯に触れるだけで逃げられてしまいます。また、ジギングで釣っている時は、逃げられた残念さと、高価なルアーを失う悔しさのダブルパンチです。

新品のジグがサワラの歯で… イワシは歯でやられた

新品のジグがサワラの歯で… イワシは歯でやられた

サワラは、浮袋が無く、そしてエラも体型の割に小さめだそうで、泳ぎ続けることで呼吸をしているようで、釣り上げる途中でのバテも早く、ボートのイケスに入れても、ブリは割りと帰港まで生きていますが、サワラ大概早くに昇天してしまいます。

「新鮮でおいしい魚が食べたい」が食いしん坊の私の釣りで、ブリもサワラも、また小さいツバスやサゴシも、それぞれのおいしさがあり、釣ってきた魚を毎夜食べ続ています。

そうです。6月くらいから12月初旬までは、とにかく毎日釣った魚を食べているので、時化や長雨、おまけに台風が連発すると、私の食糧の魚が無くなります。一度に大漁というより適当な数が釣れると帰港してしまうので、回数で稼いでいます。我が家の食材は、天候に左右されていますね。

では、サワラとブリはどちらがおいいしいかというとなると、決めがたいですが、どちらかと言うことならば、私はサワラですね。ブリがおいしくないのではなく、サワラがおいし過ぎます。特に新鮮なうちの刺身は、これはたまりません。また、味噌で漬け込んだ西京焼は、サワラのうまさを引き立てる料理です。

サワラの刺身

サワラの刺身

6月に釣った90㎝のサワラはメスで、大きな卵を持っていました。この煮つけのうまさは、なかなか味わえないもので、サワラに十分に感謝して頂きました。

サワラの卵の煮付け

サワラの卵の煮付け

ブリもサワラも美味しく食べる料理の種類がたいへん多いのが特徴ですね。刺身から鍋、塩焼きから様々に漬け込んだ漬け焼き、それにソテーと好物の干し物、いろいろな料理に適応する素材です。

ブリのカルパッチョ

ブリのカルパッチョ

サワラは魚偏に春と書くので、特に関西では春を旬として珍重しますが、サワラもブリも晩秋の脂がのった時期が最高のうまさでしょう。播磨灘に入ってくる大型回遊魚は、冬には水温の高い太平洋に回遊しますので、越冬のためにしっかりと栄養を蓄えるようで、イワシやアジをたくさん食べてブリ属は丸々と太って、サワラの狭腹は分厚くなります。この時期の魚は、みなおいしい季節です。

あーブリが釣りたい。サワラが食べたい。こんな感じの食いしん坊釣り師です。

今釣れている旬の魚の実釣記録です。狙った潮で釣った胸のすく釣り、まぐれで嬉しい釣り、実力の貧果まで、来年の今日のための実釣記録です。99.9%ひとり気ままに午前中だけの釣りですが、おいしい魚の釣りものを参考にどうぞ。
meikeimaru の失敗から生まれた推論と実戦のノウハウ集です。ボート釣りでの仕掛けやタックル、釣り方など、実釣記録に基づく活きた内容として、情報提供をします。播磨灘で培った私のノウハウですが、参考にしてください。
meikeimaru のボートノウハウとメンテナンス ボートの操船や維持のノウハウや、艇体や船外機エンジンのオイル交換、グリスアップ、定期交換部品などのメンテナンス方法や作業手順をわかりやすくまとめています。