釣りたて新鮮なサワラの炙りは好物
meikeimaru の魚は おいしい肴
meikeimaruの魚はおいしい肴。テーマは、「鰆のうまさ」
釣りが面白いから魚を釣りますが、同時においしい魚を食べたいというのも大きな釣りの興味。タコは別格でうまいもの一番かもしれないですが、魚となれば私は鰆が好きです。脂がのった旨味の多い身はたまらなくおいしい。個体数が少ないわけではないのでしょうが、釣れない年はとんとご無沙汰になります。それが、2020年はサゴシではなく70cm前後の本サワラがジギングで青物狙いに準レギュラーになっていました。
秋のサワラなので卵を持つのはないですが、脂がこってりとのり始めて旨味が増して、ご飯とお酒が進みます。
〇 サワラとは
〇 好きな食べ方は「炙り」
〇 旬は春ではないが、狙いたい
〇 あとがき
サワラとは
ジギングの対象魚としてブリ一族と並べられ「青物」という括りで言われますが、ブリはアジ科で、サワラはマグロやカツオと一緒のサバ科で、60cm以上をサワラという出世魚です。
エラが小さく、泳いでいないと呼吸ができにくくなるようで、イケスに入れると早くにダウンします。おまけに浮袋がないので泳ぎ続けるのが特徴だそうです。ハマチなどは、池の鯉のように浮かんでのんびりしているのを見かけますが、サワラにはない姿です。
ハマチは、ジグにまとわりついたり、くわえるような動きをしますが、サワラはガツンと突撃するようなアタリが多く、泳ぎ方の違いなんでしょう。ただし、ブリ一族のような強く粘る引きはないです。
瀬戸内海は、西日本系の本サワラの産卵場で、古くからサワラの漁場でもあります。瀬戸内の本サワラは、かなりの上物でしょう。売っているサワラの価格の安いものは、本サワラではなく輸入物が多いと聞きますが、あの旨味は、瀬戸内の上物です。
好きな食べ方は「炙り」
白身魚に見えるようでもれっきとした赤身魚。それでも、食べた舌触りは、白身の感触。有名な料理は、西京味噌を使った西京焼きで、これこれでうまいですが、釣りたての新鮮なサワラには、もっとストレートな食べ方があります。
「炙り」これが一番のお気に入りです。
本当は、鉄串にさして炭火で炙るのが本物なんでしょうが、カセットガスのバーナーを使います。サッと炙るか、しっかりと焦げ目がつく方が良いのかわかりませんが、焦げ目がつくらいが気に入っています。
刺身と、炙りとを頂くのですが、たまりません。
ハマチもおいしいのですが、サワラはとてもうまいです。寿司にしても良いし、熱々ごはんでわさび醤油かけまわした、生サワラ丼も食べ過ぎになる程のうまさです。
そして、5-6月初夏のサワラには、子持ちがいます。でかい卵が入っていると、これは大当たりです。甘辛醤油でサッと火を通せば、そう簡単には食べられない、貴重な絶品です。
洋風にバターをたっぷりと入れて、フライパンでソテーはまことに上品な味わいです。
いずれにしても、身が軟らかいので煮物には向かず、水分を少し飛ばす焼き物がたいへんおいしいサワラです。
旬は春ではないが、狙いたい
魚偏に春だから旬は春と思ってしまう魚ですが、本当にうまいのは脂がのって来る秋から冬でしょう。これは間違いないでしょう。しかし、冬を深場で過ごし、春から初夏に産卵で沿岸に寄ってきて漁の対象になることから春の魚になったようです。
初夏、明石海峡を抜けて瀬戸内海播磨灘に入ってきます。鹿の瀬周辺のイカナゴは期待のエサ場なのでしょうが、こちらもジグ動かして待ち受けます。
昨年、連続的に型物を釣って、その旨味をしっかりと思い出してしまったので、まさにボーズ覚悟で今シーズン待ち受けます。チョクリ釣りでは、サワラは歯が鋭すぎて無理ですが、ジグで狙います。
あとがき
狙って釣れる確率は低いですが、中層より上を回遊していることが多いので、ジギングで通常より中層以上に引くのは狙い方のひとつでしょう。あの歯によるラインブレイクやルアー損傷が多いのですが、このうまさの税金でしょう。
釣った喜びより食べれる喜びの大きい狙いもので、今年も準レギュラーで参上願いたい魚です。