meikeimaruのボート釣り 狙いは、「ハマチのウキ釣り」
播磨灘のボート釣り最新情報をお届けします。
今日は、高砂沖のハマチポイントで、エサは小アジ、そして「ウキ釣り」で狙います。防波堤からこのような光景が見られることもありますが、ボート釣りではマイナーな釣り方でしょう。しかし、ウキ釣りによるメリットも多いし、また視覚的な面白みも大きく、本日は、どのような展開になるのかを朝の時間帯を使ってのTEST、試釣をしてみました。
結果、確実に高確率で食ってきますし、とても面白い釣り方であることが判明。本格的な取り組みは次回の楽しみにしながらも、そのウキ釣りとはこんな感じです。
概況
2019年11月3日(日)小潮 満潮 16:53 干潮 7:56(高砂)
明石海峡転流 8:43 最速 西流 12:20 4.9kt
海況:波穏やか 水温 22.4℃
釣果 ハマチ 42cm 1匹
仕掛け 小アジののませでのウキ釣り ハリス8号 1本針仕掛け オモリ20号
ポイント 高砂沖 火力発電所前
状況 釣行(出港帰港)時間 6:00-10:00
アジを泳がせて釣るこの釣りで、朝一番の大事なことはアジの確保です。これがとんでもないことになってしまい、小アジの姿が消えました。確かに11月になると比較的に小アジを釣りにくくなるものの、10月末までは苦労もなく釣れたのに、このように一転していなくなってしまったのは驚きです。転々として、やっと見つけたアジの寄り場には、ボートや釣り船が集中していて、水深7mほどのところでこの騒ぎでは、小アジも食ってこないでしょう。
本日は、テストパターンの試釣なので5匹ほど手に入ればと思いましたが、2匹で我慢です。
沖縄で大物の泳がせ釣りでも、エサにするムロアジを1日探し回るなどがあるくらいですから、難しいです。おまけに、日曜などの喧騒の中では容易ではなさそうです。
ウキ釣りの試釣。2匹のアジに短時間で、ハマチが2匹食いつけば、本日は大成功です。
高砂沖のハマチのポイントに戻り準備開始。
水深11mですので、5ヒロ(7.5m)にウキ止めを入れて、軽めのオモリ20号に、エサには大きい目のアジを鼻掛けにして泳がせます。ウキは、堤防のサビキ釣りなどで使うあれです。
ボートは緩やかな潮の流れで0.5ノットほどで漂っています。朝からアジを探して時間を使い、開始は8時でしたが、ちょうど干潮時刻でこれから潮が入ってきます。
抵抗の少ないウキと、その下で泳いでいるアジはボートより潮の先へ進みながら、アジが動いているのを示すようにウキに波紋が出ます。穏やかな海面のウキがどのようになるのかと、この時点で、本音は半信半疑です。
始めて10分もしないうちに、ウキがヒョコヒョコと動き始めます。どうやらアジが走り回っているようです。これは、前アタリです。走られても良いように、ドラグを緩めにして待っていると、気持ちの良くなる動きで、スパーッとウキが入ります。ひと呼吸遅れて、ラインを引っ張って走り始め、ドラグ音が気持ち良く鳴ります。ドラグを締めていき、テンションをかけて、そろそろと思うところでアワセを入れてから、引きを味わいながら海面に浮かせました。
海面で暴れた瞬間に、エサのアジごとすっぽ抜けしてしまい、残念ながら逃げられました。
エサのアジは、のませ釣りには大きめで20cm近い大きいものでしたし、ハマチも小ハマチですから飲み込みが浅かったのでしょう。今日は、エサがないので、はい!交換と言うわけにはいかず、ボロボロでしたが、まだ僅かに生きているアジにもうひと働きをしてもらうので、海に送り込みます。
泳がないアジでは無理かなと思いながら待っていると、今度はいきなりウキが消し込みます。食った食った食ってきた。じっくりと食い込ませてから大アワセ。今度は大丈夫と思いながら取り込んだのは、42cmのハマチ。
最後のエサ。これまた同寸の大きさですが、贅沢言えない選択肢のない状況で、ハリにつけ泳がせます。
待つことさほどでもなく、ウキがピョコピョコと動き始め、2-3回軽く沈んだ後に一気に消し込みました。大きめのアジを飲み込ませ、アワセを入れたらこれまたすっぽ抜けでした。今度はアジは残っていませんで、やはり、このすっぽ抜けは、サイズの割りにアジが大きいのが原因でしょう。
残念ながら、これでエサ切れ終了となってしまいますが、この釣りは、面白い。釣り方が楽しく、子供のように目を輝かせそうな釣り方です。
試釣としてテストは成功です。短時間のうちに、3回食ってきました。ハリがかりするかは別の要素で、まずは、この釣り方の反応を見ることが大事だったですが、大満足です。小潮の干潮から少し潮が動いたような条件下で、続け様に食ってきたというのは、条件が優れていたら「釣り過ぎに注意」です。次の機会に腰を据えて狙ってみたい思い出いっぱいです。
面白いだけでなく、ウキ釣りのメリットもあるでしょう。
ウキ釣りのメリット
- 普通ののませ釣りは、サオと重たいオモリでラインは張り、アジの自由度は少ないが、ウキと軽いオモリでアジは動きやすく自然な状態になっている。
- 通常は、船の動きで引っ張られて移動しているのが、ウキと一緒に潮の流れでアジは泳いでいる自然さがある。
- ウキなので、食い込みの抵抗は、極端に少ない。
- エサの場所は、エンジン音や、魚探の超音波からも離れているので、比較的に静かな状態である。
ウキ釣りのデメリット
- 潮の流れが速いポイントでは、対応が難しい。
- 釣り人が多いとできない。
- 他船が多い場所では、釣りにくい。
ひと言でいうと、エサのアジがより自然な状態で泳いでいる環境を作れる釣り方だということでしょう。
2馬力ボートも少なくないポイントで、海面に近い釣り座のミニボートの釣りに向いているかもしれません。乗合船のような大勢で釣りをするようなところでは無理ですが、ひとり気ままなボート釣りでのハマチ狙いには、とても楽しい釣りがひとつ発見できました。
「やったった感」最高の試釣でしたが、小アジの確保がまずは喫緊の課題です。まいった。