タコ専用リールの必要性。存在しないのが不思議。

meikeimaruの釣りノウハウ

タコ釣りは、釣って面白く、食べてとてもおいしく、老若男女問わずに人気の高いもので、今や人気のタコゲームです。

GENPU200PG

GENPU200PG このリーズナブルなリールが正解だったようです。

釣りものとしては絶大な人気があり、メジャーな対象なのに、タコ用のリールが存在しないのが不思議なくらいです。

エギを使用したタコゲームは、大きなカテゴリーを形成しているといっても過言ではなく、市場は大きくなる一方のはずなのに、なぜかタコ用のリールが存在しないのです。

専用サオが普及し始めたのもこの2-3年ではないでしょうか。もともと漁師の手釣りから始まっているので、サオとリールの専用化がメーカーに二の足を踏ませたのか、タコごときにだったのかはわかりませんが、ないものはないです。

また、リールには多くの種類があるので、代用できるであろうという考えか、不思議なことです。

タコゲームの面白さ

とにかく重い手ごたえが面白いタコゲーム

重いのがタコの特徴

しかし、何でも代用ができるというものではないでしょう。大物は、重量2キロ以上で、傘みたいに足を広げて水の抵抗を最大限にして来る獲物をゴリ巻きできるパワーが必要です。

サオであおっての取り込みは、バラシの大きな原因なので、必ずリールのゴリ巻きで、テンションをかけ通して取り込む。ぎこちない巻き上げはバラシにつながるリスクがあり、力強くスムーズにゆっくりと巻き上げができるハンドル回転ができるリールが必要です。

タコ釣りは、足を広げる抵抗が大きい

このように足を傘のように広げた抵抗感

ドラグはいつもフルドラグに近い状態、キロもの以上が釣れた時には、ゴリ巻きの最中に少し滑る程度だと、身切れによるバレを防ぐ効果は間違いないでしょう。しかし、泳いで引く魚とは違い、頑丈一点張りの仕掛けで釣る重量+抵抗の塊みたいな獲物ですから、大型魚を釣るような高級なドラグ性能は、必要ないでしょう。

電動リールはいらないでしょう。重たい巻き心地がこの釣りの楽しさですから、面白さを半減させてしまいます。また、それほど、深い水深を釣る必要がないことや、手持ちでの釣りですから軽い手巻きリールがベストです。

ということで、私の所有リールで選んでみると、こういう風になりました。

オシアカルカッタ300HG

ジギングリールはパワフルだけど……オシアカルカッタ300HG

「オシアカルカッタ」 パワーはあるが、大人げなく重たく、これはジギングパワーゲーム用です。兄貴分のオシアジガーなんて論外。GTRで、近所のコンビニに行くみたい。

炎月100PG

土俵が違う炎月100PG

「炎月」 ギアー比低いパワータイプだけど、百魚の王専用。あまりにも違い過ぎるし繊細なリールだ。

「グラップラー」 ギアー比が高すぎる。これは、ハマチにタチウオのライトジギングだ。

カルカッタ300F

お嬢様のようなカルカッタ300Fは似合わない

「カルカッタF」 これは正解と思いました。小型でギアー比低く、何よりも軽い。しかし、使うと不適合。パワーは、ギアー比が低いので力はあるが、ハンドル長が小さく、それが生かされなく、三角巻きのようなぎこちないハンドル回転になってしまった。気品が高すぎる華麗さで、お嬢様のような容姿のリールは、タコにはあまりにも不似合いでした。青物のシーズン初期に、フォール重視での釣り方で活躍しますが、使ってみると違うものです。

手持ちで、こまめに誘いを入れる釣りだから、自重は軽く、ギアー比が低く、タコの重さに負けない巻き上げ力を、70-80mmの大きな回転半径のハンドルで、スムーズな取り込みができるものが欲しい。

小船C800

タコ釣りに良かった小船C800だが、自重が重い。

結局、私の所有での一番は、四半世紀も前の小船C800がベストでした。新しいリールを手に入れてもタコには、ずっとこれを使用してきました。

ギアー物はシマノと信じて、自転車もリールもシマノのギアーと思っています。こんな古いリールなのに、2キロアップのタコをガタツキなくゴリ巻きできる。さすがに、そろそろ経年変化が出て来て、なんとなくガタを感じますが、すごい。パワフルさを助けているのが、ハンドル長80mmの大きな回転半径。ドラグ性能は、時代遅れの代ものでしょうが、タコ釣りにドラグ性能は不要でフルドラグでも滑るくらいで、身切れを防げる程度で十分。また、クラッチが古いレバータイプで、ハンドルを回転させないでもONにできるのは、サオを両手持ちが多い待ちの体制では便利。

いくらなんでも代替を考える時期をとっくに過ぎていて、いつギアーかベアリングがクラッシュしても不思議がないし、常に手持ちで誘いの連続の釣りに、360グラムのリールは重すぎます。この重さは、大きなハンディキャップです。

釣りそのものは大人気ですが、各メーカーともに専用リールがないのが不思議なくらい。専用ロッドも最近増えてきたくらいだから、リールの開発には時間がかかるのかもしれません。

先日、釣具屋で「タコ釣りのおすすめリールって」、と聞くと以外にも、日頃はいつも「葱を背負っている」わけでもないのに、高いリールを当然のように勧めるのが、割りとお買い得なこんな回答でした

GENPU XT 200PG

正解はこのリール。GENPU XT 200PG

シマノの「GENPU XT 200PG」がそれ。パワーハンドルは、60mm 平べったい感じがする容姿で、自重205グラムと軽く、PE3号が130m巻ける。店頭価格は、一桁違う買いやすいもの。使い始めれば、たぶん私より寿命は長いでしょう。

へぇーと思いカタログを見ると、タコ狙いを見据えたパワータイプという文言がありました。初めてメーカーの文言で「タコ」がカタログに出て来たのではないでしょうか。
さて、見てしまうと欲しくなるし、比較的に買い求めやすい価格と釣具店のセールに心を奪われ、やはり葱を背負っていたのか、後日購入してしまいました。

引退「C800」パワフルにタコを釣りました。

ついに引退「C800」パワフルにタコを釣りました。

使い始めると、パワーもあり、なかなか使いやすく、そして軽いのはたいへんありがたく、80点の合格レベル。マイナスの20点は、ハンドル長。60mmのパワーハンドル装備ですが、好みからすれば70mmあれば、もっとスムーズなハンドル回転で巻き上げられるような感じです。そして、タコ専用と特化した謳い文句が出ると満点かな。

 それでタコ専用リールに求められるのは、

  • 一日中手持ちの釣りのため軽い自重。
  • 重く抵抗が大きいタコをゴリ巻きで巻き取れるパワー。
  • ハンドル長は、70mmあればスムーズな巻取りができる。
  • クラッチは、ハンドルを回転させないで ON OFF ができるタイプ
  • 糸巻き量は、PE3号が100mも巻ければ十分。

いかがでしょうか。メーカーさん、来シーズンにはタコ専用リールが販売されませんか。

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