ボートのサイドレール延長増設改造で、安全確保
meikeimaru の改造
落水防止ができるボートの改造を行いました。
船首のバウデッキに行く場合は、キャビン横のとても狭いサイドデッキをルーフのハンドレールをつかまりながら、綱渡りみたいにして移動する必要があります。
釣り用のフィッシングボートは、写真下のYFR24のようにウォークアラウンド構造で通路がキャビンの横にあるものが多く、この場合船首バウデッキに行くのに大きな問題は生じません。
しかし、限られた船幅で通路を設置しますので、トレードオフの関係でキャビンが狭くなります。写真は、同じような船幅のYAMAHA YFR24 ですが、通路幅を得た分、キャビンの幅が狭く居住空間を犠牲にしています。居住空間を維持しようとすると、通路を無くすか、もっと船自体を大型化しないといけなくなります。あちら立てたらこちら立たずは、限られたサイズと機関出力の関係で小型ボートには多く存在します。船というものは、常にトレードオフの関係で出来上がっています。
meikeimaruは、24feet艇にしては、キャビンの居住空間は広く、1人ならばボート泊ができる空間があります。しかし、狭いサイドデッキには落水の危険が生じます。
バウデッキには、膝の高さのバウレールと呼ばれる手すりが左右にあり、落水を防いでいますが、途中のサイドデッキにはレールはありません。
海上でバウデッキに行く必要がある一番は、アンカーリングです。アンカー(錨)の上げ下げの作業は、船首バウでしかできないので、アンカーリングでは誰かが移動します。次は、帰港時の洗艇です。水洗いの時は前にも横にも行きますが、100%桟橋係留中か陸上での作業です。
係留中ならば落水ですが、陸に上架させたボートから落ちると、2m近いところからの落下して、下はコンクリートですので、相応に深刻な問題が生じます。
meikeimaru と同様のタイプは、大型艇も含めて多く存在しています。こういうところから足を滑らすと、必ず身体のどこかを強打しますが、私も、ずいぶん前、ひとつ前のボート「STR」で、足を滑らしたことがあります。まだ、若かったので、運動神経も素早く対応して、ハンドレールをしっかりと握りましたので落ちませんでしたが、しこたま肋骨を艇体にぶつけ、しばらくの間、痛い思いをした経験があります。
この問題のサイドデッキに、バウデッキ同様のレールを設置することにしました。バウレールを延長するようにして、サイドレールを増設をします。
勿論、メーカ純正など当初から存在していませんので、鉄工所に依頼しての別注です。微妙な接地面との角度調整が必要でしたが、一発でレールは作られました。今回の取り付け作業は、すべてをマリーナに依頼して、しっかりとした頑丈な取り付けがされ、ちょうど私の膝の高さにレールがあり、十分に身体を預けられる強度が出ました。
ルーフのハンドレールから左右2対のロープの輪を取り付けて、いざという時に掴めるようにもしていますが、サイドデッキに立った時の安心感は、このレールの増設で、数倍以上に上がりました。
年齢とともに不安を感じられるボートオーナーもいらっしゃるのではないでしょうか。
現状のバウレールを延長するようなサイドレールの設置ならば、大きな費用も必要なく、そして、大きな安心を得れます。これは、確実におすすめです。
経験豊かなマリーナの工場は、ノウハウも多く、オーダーメイドに対応できる協力会社を持っているので、この様な問題解決をサポートしてくれます。