簡単に素早く結べ、十分な強度を保つ
meikeimaruの推論と失敗から生まれたハウツー
meikeimaruの推論と失敗から生まれた実戦ハウツー。テーマは、「東田結び」
沖釣り、meikeimaru のボート釣りというシーンで説明をします。東田結びというシンプルで素早く結べるノットがあります。シンプルなノットほど強いとは言われるものの、シンプル過ぎて不安になりますが、私のシーン播磨灘ではこれです。ヒラマサやカンパチ狙いの遠征でないので、通常のmeikeimaruの釣りでは、これが一番です。
〇 東田結びの効用
〇 強度はどのくらいか
〇 ブリ狙いでどうする
〇 プロの動画がたくさん
〇 あとがき
東田結びの効用
ノットの種類は数多くあり、どれが良いのか容易でないほどですが、揺れる船上で簡単に結べて強度がある東田結びは、meikeimaruのスタンダードです。
そもそもは根がかり対策
ジギングの根がかり対策として一般的普及をしたのでしょう。注意していても避けられない根がかりはあり、リーダーが飛ぶ高切れでは、戦線復帰がたいへん。ジグを失ってもジグとの結節点ならば、ジグ交換で時合いを逃さず悔しいが最良の選択。そこで、リーダーの結節より若干弱い強度の東田結びができたようです。私も最初は、根がかり対策として学びました。
確かに、100%ではないですが、リーダーを救う確率が高くなり、ジグを失うものの戦線復帰ができます。
ジギングの根がかり対策 急潮のポイントでのジギングでは一考のページ
最大メリットは、素早く結べる
根がかり対策以上に東田結びの最大メリットは、播磨灘ジギングで十分な強度を保ちつつ、どんなノットよりも素早く簡単に結べることです。
揺れる船上で、老眼で指も器用に動かないmid60にはこれほどありがたいものはありません。ましてや、時合いを逃したくないような時は、可及的に速やかに誰でも簡単に素早く結べるのは、最大メリットです。
強度はどのくらいか
バネばかりで引っ張ってみる実にアナログ的な測定ですが、ハーフヒッチの追加1回2回で確実な強度アップができているので、私はこんなものだと思っています。
私のベイトリールの最大ドラグ値は、最大でも7kgです。7kg以上の負荷がかかれば滑り始めるわけですし、フルドラグにしていることはあり得ませんので、8kgの結束強度はセーフゾーンだと考えています。
PE+リーダーノット > 東田結び+ハーフヒッチ 0,1,2回 > 魚のパワー+ドラグ
とすることで、根がかりの際にはリーダーを救え、短時間で戦線復帰が可能になります。
余談ですが、チチワ8の字結びの強力はなかなかのもので、計測時にはかり側はチチワでかけましたが、びくともしません。最強レベルを聞くのもわかります。
単純に結ぶと
東田結びだけでの引っ張り強度
8号=32lbを使用 8-9kg
12号=50lbを使用 10kg以上
強度アップのハーフヒッチ追加
東田結び+ハーフヒッチ1回(8号=32lbを使用) 10kg以上
東田結び+ハーフヒッチ2回(8号=32lbを使用) 10kg以上
使用シーン
磯のカケアガリで潮が速く、前後フックを使用する場合、東田結びのみ。状況に応じてハーフヒッチを1回入れて結束。メジロ主体の2号タックルならば、1-2回の強度を使用します。これは、どこまでも物差しが難しいですが、試行錯誤の私の使い方です。
不安があれば、必ず強度を上げ、根がかりの高切れより、リングのノットが飛ぶリスクを優先しますが、ハーフヒッチを入れなくても 9kg、1回入れれば10kg以上に耐えれば、播磨灘では不足ないでしょう。
ブリ狙いでどうする
播磨灘でもメーターオーバーが釣れ、さすがに強引をPE3号リーダー12-14号を使用するときは、何が何でも飛ばせるものかでイモムシノットを使用しますが、東田結びでもハーフヒッチを2回入れればかなりの強度でしょう。ただし、すべてしっかりと締めこんでください。
イモムシノット
3号タックルでブリを狙うときは、結束強度が極めて高くチモトのスレに強い「イモムシノット」にします。また、サワラが多い時には、少しでも歯からリーダーを守るために使用することもあります。
リーダーをループにして、リングに通してからハーフヒッチを上下8-10セットしてできあがりで、難しいこともありません。キーは、ハーフヒッチをしっかりと締めこんでいくことです。
そのために、S字フックを使って締め込みしやすいようにしています。
トリプルニットノット
最強と言われる部類でしょう。これも単にノットだけの場合と、イモムシノットのようにハーフヒッチで編み込みとありますが、いずれの場合もシンプルイズベストです。
プロの動画がたくさん
ノットの方法は、東田結び イモムシノット トリプルニットノット それぞれ検索すれば、動画がたくさんです。
東田結びは、佐藤統洋氏の動画が一番シンプルでわかりやすいです。
シマノ山本啓人氏は、東田結びと表現していませんが、「ジギング簡単最強10秒ノット」で動画があります。その動画コメントで、長時間ファイトやヒラマサ等特大はトリプルニット等とされますが、遠征と深海以外はほぼこれ、シャウト小野誠氏も動画の中で、東田結びを見せています。間違いないでしょう。
あとがき
東田結びのメリットは大きく、使いやすいノットです。しかし、迷ったら、必ずその上の強度を出せるノットの選択は必須です。多くの場合、ハーフヒッチ1回追加で小心者の私は釣っていますが、トラブルはありません。8号で8kg、12号で軽く10kg以上の結束強度があれば、ハーフヒッチ1回プラスで十分と思っています。
野心を胸に海に出て、ジギングで狙いましょう。