船外機の定期メンテナンス2 2020spr

シーズン前の船外機の大切なメンテナンス オイル編

 meikeimaru のボートメンテナンス

meikeimaru のボートメンテナンス。テーマは、「船外機メンテナンス2」 船外機の定期的なメンテナンスは、海水から、塩害からどう守るかがポイントです。塩害対策と油脂系の交換がメンテの主軸です。

2回目は、定期的なオイル交換です。エンジンオイル、オイルエレメント、ギアオイルの交換。これで、メンテシリーズもひと段落です。

オイル交換の手順は、作業手順のページに詳細があります。

 オイル交換のページへのリンク

船外機のエンジンオイルとオイルエレメント、そしてギアーオイルの交換を誰にでも簡単にできる方法で、写真入りで解説。ボートオーナーの日常メンテナンスのひとつとして、自分でメンテナンス作業をする面白さを体験ください。

「QUICHSILVER オイル注入手動ポンプ」なるものを購入。プロが使うギアオイル注入ポンプのお手軽版です。ギアオイルの交換は、手がもう一つ欲しいと思うものが、楽勝になる優れものでした。

プロに任せるのも良い方法ですが、DIYも楽しいボートとの付き合いです。ふたつのオイルとエレメントの交換で作業工賃は10,000円以上です。通販のセールでオイルなどを購入して、DIYだとロッドやリールの購入資金が生まれます。

ヤマハ純正エンジンオイル フル交換で4.2L

ヤマハ純正エンジンオイル フル交換で4.2L

 目次

〇 エンジンオイルの交換。ドレンから抜く

〇 オイルエレメントの交換

〇 ギアオイルの交換

〇 あとがき

 エンジンオイルの交換

ボートエンジンは、水の抵抗で高負荷状態です。高速道路の登坂を低いギアで4000rpm以上で、定員いっぱいの走行状態で、軽負荷や惰行のない環境。エンジンオイルには気を使います。

 エンジンオイル交換のタイミング

ヤマハ定期点検表の交換時期は100時間です。エンジンは、排気量に見合う吸気をしているわけですが、この空気は大量の塩分が含まれるのは想像できます。

高負荷、塩分では、推奨タイミングの100時間で交換が望ましいでしょう。私の場合、年3回。

オイルポンプを使用すれば、簡単お手軽のオイル交換

オイルポンプを使用すれば、簡単お手軽のオイル交換

ドレンプラグからオイルを排出、ワッシャーは必ず交換

ドレンプラグからオイルを排出、ワッシャーは必ず交換

この奥にドレンプラグがあり、ここからオイルが排出される

この奥にドレンプラグがあり、ここからオイルが排出される

 交換方法2種類

通常は、オイルポンプで吸入抜き取り。オイルレベルゲージのところからチューブを入れて抜き、とても簡単に短時間で完了です。

今回は、オイルパンのドレンプラグから、すべてを排出しました。プラグを抜き、バケツで廃油を受けます。3回に1回は、下から抜き、少しは貯まるスラッジも排出させます。この時、ワッシャーは必ず交換します。締め付けは、28Nmという力加減ですが、アルミ製の本体なのでトルクレンチで締めています。

 オイルエレメントの交換

オイルエレメント、フィルターです。エンジンオイルを濾してきれいにします。

ヤマハ純正オイルフィルター

ヤマハ純正オイルフィルター

 エレメント交換のタイミング

ヤマハ定期点検表の交換時期は200時間です。要は、エンジンオイル交換2回に1回です。フィルターに日付と時間を記しておけば間違えません。

交換日と時間をマーカーで記入すれば間違えない

交換日と時間をマーカーで記入すれば間違えない

 エレメント取付時の注意点

締め付けの力加減を注意です。手でギュッと締めこんで、レンチ1/4回転と私は教わりました。力いっぱい手の力でも行けるそうですが、レンチは1/4回転です。これで、緩んだことも飛んだこともありません。

オイルエレメントを取り外し、新しいものをここへ取付、手でギュッと締める

オイルエレメントを取り外し、新しいものをここへ取付、手でギュッと締める

手で締めあげ、レンチを1/4回転だけ締める。それ以上は、NG

手で締めあげ、レンチを1/4回転だけ締める。それ以上は、NG

 ギアオイルの交換

船外機のクラッチは、ドッグクラッチと呼ばれる、金属同士が噛み合う構造で、その衝撃をオイルで守っています。

 ギアオイル交換のタイミング

ヤマハ定期点検表の交換時期は100時間です。100時間だと透明な新品のオイルそのものですし、プラグのマグネットに付着する鉄粉も僅かですので、早いかなと思うものの、ドッグクラッチはオイルで守られている消耗品ですので、交換しましょう。1000円ほどのオイルですしね。

新兵器、オイルポンプ一式で、まさにシャンプーポンプ

新兵器、オイルポンプ一式で、まさにシャンプーポンプ

 新兵器ギアオイル注入ポンプ

「QUICHSILVER ロワーユニットオイル注入ポンプアダプター付/手動ポンプ」なるものです。

クイックシルバー製品で、マーキュリーエンジンのメンテ商品の一連から見つけました。

まるで、シャンプーのポンプ。ホースの先には、8mmのヤマハ用のアダプター付属で、問題なく接続できます。

装着ボトルは、アメリカ製なのでクォートボトル用(32oz)となっていますが、私は、爽健美茶1Lボトルを使っています。1Lのサイズが良いのと、ペットボトルも微妙に口のサイズがあるようで、爽健美茶でジャストです。

ボトルにギアオイルを入れてポンピングすればOKです。シャンプーの出る量と同じですが、せっせと送り込んでやれば満タンになります。

これは、便利。

耐久性が心配ですが、1800円ですからすぐに元は取れそうで、シャンプーは詰め替えを何回してもポンプ壊れません。

爽健美茶1Lボトルがぴったし。ボートが多いアメリカ製にはいろいろある

爽健美茶1Lボトルがぴったし。ボートが多いアメリカ製にはいろいろある

こんなに便利なものが1800円、マリーナ工賃は4900円、とにかく簡単にできる

こんなに便利なものが1800円、マリーナの工賃だと4900円。とにかく簡単にできる

あんなに苦労したのに、簡単に満タンになって、プラグをサッと締められる

あんなに苦労したのに、簡単に満タンになって、プラグをサッと締められる

 あとがき

10年3000時間を目指して、これで、春のメンテナンスは終了です。あとは、シーズン中の時間経過でのオイル交換の類だけですので、釣りに集中をします。

 ボートメンテナンスのページリンク

船外機の今春実施した定期的なメンテナンスその1です。ここでは、グリスアップ系の塩害対策を行います。艇体や電装系を終え、最終は船外機のメンテナンスです。海水と接する過酷な環境下のエンジンに、塩害対策を定期的に実施することが、船外機の寿命を延ばし、トラブルを減らします。