船外機メンテナンスでのグリス給脂箇所

船外機のグリスアップポイントはどこか

 meikeimaru のボートメンテナンス

meikeimaru のボートメンテナンス。テーマは、「グリス給脂箇所」

年間で2回のタイミングでのグリスアップは、海水から船外機を守るためには必要です。そこで、グリスアップ方法についていくつかのページを作りましたが、給脂箇所を明確に表現していませんでした。

meikeimaru のヤマハF115Aついて、写真画像とともに給脂箇所を説明します。

ヤマハでも型式が違えば、また他メーカーだと違ってはきますが、取扱説明書の給脂箇所の図示だけではわかりにくかったり、見つからなかったりです。参考として頂ければ、メーカーや型式の違う船外機でも容易になるものと思います。

また、陸置艇だけではなく、係留艇でも少しアクロバットですが、できる作業です。船外機のグリス給脂箇所を画像で表示します。意外と、見つけにくいグリスニップルだったり、グリスガンを挿入できない位置だったりしていますが、すべて、これで解決です。

グリスガン、結構働き者です

グリスガン、結構働き者です

 グリス給脂箇所はここです

ヤマハ取扱説明書のグリス給脂箇所ページ

ヤマハ取扱説明書のグリス給脂箇所ページ

お手持ちの取扱説明書を見ながら画像を見てください。取扱説明書は、ヤマハサイトからDLできます。PDFは、便利です。

 チルトをここまで上げます

係留艇でも十分に作業ができます。今でこそ、自動車などのグリスアップは死語ですが、船外機はグリスアップが必要です。
ご覧の通り、チルト直立だとまったくグリスニップル見えず、この程度の角度までチルトアップします。

チルトアップ直立だとグリスニップルは見えません。

チルトアップ直立だとグリスニップルは見えません。

船外機をこのくらいまでチルトアップさせます

船外機をこのくらいまでチルトアップさせます

 ①ブラケットスイベル左舷側後方

チルトアップで奥の方にグリスニップルが見えました。

チルトアップで奥の方にグリスニップルが見えました。

グリスニップルにグリスガン先端を装着します

グリスニップルにグリスガン先端を装着します

 ②ブラケットスイベル右舷側後方

右舷側も同様の位置にニップルがあります

右舷側も同様の位置にニップルがあります

ニップルからしっかりと給脂します

ニップルからしっかりと給脂します

 ③ブラケットステアリング軸右舷側

船外機の舵軸のぶぶんです。ここは右舷側に一か所です

船外機の舵軸の部分です。ここは右舷側に一か所です

水が入るので、しっかりと給脂して水を追い出します。軸上部から古いグリスが出ます

水が入るので、しっかりと給脂して水を追い出します。軸上部から古いグリスが出ます

 ④ブラケットクランプ右舷側前方

チルトの角度を微妙に変えて、グリスガンを装着できる位置にします

チルトの角度を微妙に変えて、グリスガンを装着できる位置にします

グリスガンを装着しにくい位置なので、十分に押さえて給脂します

グリスガンを装着しにくい位置なので、十分に押さえて給脂します

 ⑤ブラケットスイベル右舷側前方

④の隣に並んでいます。わかりやすい位置ですが、容易でない位置

④の隣に並んでいます。わかりやすい位置ですが、容易でない位置

グリスガン先端をしっかりと押さえて給脂します

グリスガン先端をしっかりと押さえて給脂します

 ⑥ブラケットスイベル左舷側前方

④⑤の反対左舷側に1か所ニップルがあります

④⑤の反対左舷側に1か所ニップルがあります

一番容易でない位置にあり、ぎゅっと押さえて給脂します

一番容易でない位置にあり、ぎゅっと押さえて給脂します

 ⑦カウルロッククランプ前方

カウルのロックです。はっきりと見えます

カウルのロックです。はっきりと見えます

ニップルの形状が他と違います。押さえつけて給脂します

ニップルの形状が他と違います。押さえつけて給脂します

 ⑧カウルロッククランプ後方

⑦の後方側カウルロックです。

⑦の後方側カウルロックです。

⑦同様に他と違うニップルで押さえて給脂します

⑦同様に他と違うニップルで押さえて給脂します

 リモコンケーブルエンド

スロットルとギアのコントロールケーブルエンド。すぐにわかります

スロットルとギアのコントロールケーブルエンド。すぐにわかります

ここは、指で塗り込んでください。動かすとグリスは伸ばされます

ここは、指で塗り込んでください。動かすとグリスは伸ばされます

 あとがき

前方部分の3か所は、ステアリングの油圧装置があって、ややこしい位置にあります。チルトの角度を微妙に調整して、ぎゅっと押さえて給脂してください。

給脂すると、古いグリスが出てくるのが見えます。これで、OKです。

きちんとグリスアップをしていれば、チルトとステアリングの軸のトラブルは回避できます。何と言っても航行中は、海水で濡れっぱなしのところにある機械ものです。半年に1回はいたわってあげましょう。