霧にお手上げでした
早起きをしたものの霧でポイントに進めず釣りができない、残念な一日でした。
雨が上がったら霧が出ました。東播磨港沖までは快適な航行でしたが、こんな感じになってきて、突っ込んだら東西南北左右がわからなくなるほどの霧でした。写真の位置は、まだ周囲が見えるのですが、この先に魔界のような霧があります。海の上に私だけならGPSで進めますが、相手が見えない。この霧の中を急ぎなのか全力で走っている船もいます。信じられないようなことですが、この先の霧にズボーン突っ込んだら周囲が見えなく、方向感覚がなくなり、まさに魔界が存在しています。この時期、春から初夏にかけての海水温がまだ上がりきらないこの時期には、雨がりのように湿度が高くなると、ひどい霧が発生します。
こりゃいけない。Uターンです。Uターンをして霧の無いエリアまで戻るのも怖い。改めて時間をおいて3回突入を試みましたが、霧に前をふさがれ、まるでヘッドライを点灯せず、照明のないトンネルに入り視界を失った感ですが、暗くはなく明るいのに何も見えない幻想的な世界です。退避している場所が少しは晴れてきたと思い、3回試みましたが、とてもとても太刀打ちのできる状況ではありませんでしたので、本日の釣りは断念して、やむなく帰港の途につきました。タコのエリアは、晴れていましたので釣りはできますが、気持ちがダメです。こういう時は、帰るのが一番安全です。
霧の中に入ると完全に方向感覚を失います。GPSがあるので、自分のポジションは理解できますが、向きがわからないのです。キャビンの中は明るく、普通に見えるのですが、窓の外は乳白色に埋め尽くされ、どちらを向いているのか全く見当がつきませんですから、お手上げです。他船のエンジン音が響いてくると、もういけません。航海灯だけでなくあらゆるライトを点灯させて自分の存在をアピールしないわけにはいきません。車で走行中に霧が出るのがありますが、あれも怖いですが、さらに海上の霧は数倍怖いです。
今年これで3回目の霧でUターンです。レーダーが欲しいですね。レーダーがあれば小心者の私はUターン引き返しの時に逃げ出せるとは思いますが、釣りのポイントまで霧の中を行く気にはならなく、霧の中で釣りをするなんて、考えもつきません。
最近のボート用レーダーは、レーダーで得られた画像とGPS地図画像を組み合わされて、非常にわかりやすい設定になっているそうです。見えないものを見る力は、医療からセキュリティーに交通関連、あらゆる分野で進化しているので、未来はどんなことになるのでしょう。
そういうことで、高倉瀬付近で下げ潮に乗じて青物狙いと目論んでいましたが、釣りログのページではなくweblogのページでのこんなぼやきになってしまいました。