5月下旬から少々釣れ具合が変わった原因は何か
meikeimaru のボートで狙う播磨灘の釣りログ
meikeimaruのボート釣り。号外の「6月初旬のタコが不調は何か」
釣れる人もいれば釣れない人もいるのですが、まあ平均的にここのところ明石沖のタコは調子が悪いです。私の腕前が一番の問題ですが、5月中旬より、下旬から6月初旬にかけて何かの原因があります。先日100ハイ釣ったなんて豪儀な話も聞きましたが………。周囲も釣れない釣れないばかりです。
マダコを釣るなら明石二見沖でとしている meikeimaru が、紐解くとこんなことでしょう。
○ 6月初旬のタコ不調
○ 原因は何か
○ 回復するのだろうか
○ 浅場のタコゲームが一番面白い
○ あとがき
6月初旬のタコ不調
ここへ来て具合が悪そうです。老舗乗合船の竿頭が10ハイ台後半なんて不思議で、日々でも20ハイ台ですから、私などが太刀打ちできない腕前の方の釣果とは思えず、まさに調子が悪いのでしょう。
船中何ハイや個々何ハイから何ハイと表示されている乗合船が、明石沖の現状でしょうが、期待は十分にある6月後半からの釣りです。
原因は何か
私も含めて勘違いがあります。釣れないのではなく、釣れていないと思う勘違いと、お天気からのエサ場の違いが生じているようです。
昨年の5月が異例な釣果だった
昨年は、3月からタコが釣れ始め、5月にはもうピークのような釣れかただったです。そのかわりに7月下旬には終るシーズンで、今年の5月6月は釣れないになってしまっています。
そもそも、GW明けから釣れるものの片手も釣れば上出来でした。ベテランさんから「まだ5月だ」と言われたこともあり、昨年が常態化してしまった勘違いが時期尚早を生みました。
昨年は釣れたのにとイライラしましたが、考えてみればこんなものでしょう。5月がたくさん釣れるならば、禁漁エリアの期日が5/31でなく4/30になるはずです。これがひとつ目の釣れていないと思う原因です。
釣り番組はどれもすべて大漁
関西の釣り番組は、メーカーのスポンサー番組で、たくさんのメーカーの担当とタコガールまで一緒に来ます。釣れたタコをひとり1-2ハイを撮影して編集すると、30分番組で、「大漁」が生まれ、新製品のアピールは当然の販売戦略です。惑わされることなく、冷静に考えると、最終釣果を見ているわけでないので大漁かどうかは不明ですが、気分は私も釣るぞになってくる勘違いです。
釣果が期待ほどでないと、失望落胆とがっかりして、今年は釣れないになります。これがふたつ目の釣れていないと思う原因です。
最大原因は雨が降らない結果
三つ目は、勘違いではなく、エサの問題で、タコが深場へ行く傾向があるのでしょう。カンタマから高倉瀬等の深場は、潮が効き、タコのエサの甲殻類や小魚も豊富でしょうから、そこをエサ場にして、浅場が少なくなっているようです。
原因は、梅雨入りが早かった関西が本格的に雨が降らず、河川からの水も豊富でなく、植物性プランクトンの流入が少なく動物性プランクトンが少なく、エサとなる甲殻類や小魚が少ないという食物連鎖です。
言い換えれば、雨が降ってプランクトンが増えれば、タコも増えるの図式です。二見沖などの浅場で、エビカニがどこかへ姿を消していて、それを好む輩どもは出稼ぎに行ったようで、次の潮まで様子見です。
しかし、乗合船はたいへんで、40mの深場で釣るのは、浅場ほど簡単ではなく、やはり、釣果も低くなるでしょう。梅雨には、良好な雨が必要ですね。
回復するのだろうか
雨さえ適度に降れば、タコのエサもタコも浅場に戻り、問題なく釣れ、お腹いっぱいにタコが食べれます。例年、梅雨の雨でタコにスイッチが入り、釣果が増え始めると思っています。
私は、浅場がじり貧になってきた状況から、ひと潮待ちます。まだ、キロものも釣っていないので、いくら苦手なタコ釣りでも意気消沈できずに、好機到来を待ちます。ひとつ目ふたつ目の原因は、勘違いなので心配は必要ありません。
そうそう、7月2日は半夏生です。潮止まりが4時と11時なのでちょっとうっとしいですが、昨年は豪雨続きで出航できず、今年は半夏生のタコを持って帰りたいです。
浅場のタコゲームが一番面白い
40m水深のカンタマから高倉瀬のラインでは、タコエギ仕掛けではそう簡単に底が取れず、潮が動くうちは流され、潮が緩くなっても青物の潮筋は、さすがに速いし船を操船しているうちにラインはS字になり引きずるしかなく、面白い釣りになりません。
タコゲームは、浅場で水深10-15mラインがなんと言ってもダイレクトな感覚でおもしろいです。特に活性が上がった夏タコは、動きが元気よく前アタリからつかめます。この騙し合いが面白く、サオの柔らかい動きでエギを操れば、タコは前アタリを出してきます。こうなると、タコゲームの真骨頂です。
あとがき
釣れていたものが突然変化の多くの場合、エサが原因です。イワシやアジなどのベイトは勿論、甲殻類の豊富さは釣りの大事な部分です。
船上で、釣ったタコを締めて海水で洗い、真っ二つに開いて干しておくと良い具合に乾いてきます。これを焼いて食べるとこりゃうまいです。こんな真夏の釣りがタコの旬で、タウリンたっぷりの元気の素です。