2020年の釣りもの、何をいつ狙うか。
あれやこれやと考える楽しみから釣りは始まる。
日本のことわざに「取らぬ狸の皮算用」というのがあります。「まだ手に入らないうちから、それをあてにしてあれこれと計画を立てること」というのは承知の通りですが、英語だと「Don’t count your chickens before they are hatched.」で、直訳は、「卵がかえる前にひなを数えるな。」だそうで、洋の東西問わず、こんなところでしょう。
釣りの計画などは、まさにこれで、海に行く前から晩の肴を考えているわけですし、1年の計画となれば、「馬鹿者」です。しかし、釣りものをあれこれ考えるのは、楽しいですね。
2019年の釣りを思い出しながら、2020年の「釣ら(れ)ぬ魚の………。」です。meikeimaru のボート釣りというシーンを笑止と、お読みください。
目次
〇 あとがき
2019年の釣りは、こんな感じでした。
スロースタートで3月のガシラから始めた2019年の釣りでしたが、本格的には5月のタコ釣りからです。12月までの8か月は、そこそこ釣りに出ました。短時間勝負「朝の時合いを釣る」は、良い釣果に結びつきました。
残念なのは、
- 夏から秋の「マルアジ」の回遊が播磨灘になかったです。あっても群れが小さかったのでしょう。例年は、30cm台が釣れますが、何かの変化のようです。
- 家島諸島へのタチウオの回遊が、ほぼなかった。姫路の乗合船が釣っていないので、間違いないでしょう。
- エサ用の小アジが、10月後半から激減して、どこかへ消えてしまい、のませ釣りのエサ確保が難しくなりました。
残念もありながら、楽しい釣りも多く、その中のいくつかです。
面白いタコゲーム。
とにかく面白いタコゲーム。禁漁区設定前の5月は、そこそこ型物がそろうチャンス。そして、数が出る夏タコ。化かし合いのようなタコゲームで、朝の潮止まり前後を狙って釣ります。そして、どんな料理にもなるおいしさは、タコゲームのもうひとつの大きな魅力。秋タコで3キロクラスを釣りながら、脱走されたのが悔しい。今年も、頑張る釣り。
心穏やかなキス釣り。
家島諸島周辺の砂地のポイント、周囲に誰もいない海を独占して、型物が出にくくなったキスなれど、潮を読んで20匹も釣ると、晩の肴に十分です。ひとり気ままなボート釣りの良さです。他の釣りの合間に小物狙いで原点回帰をすると、釣りの流れが変わります。
ハマチを活アジでウキ釣り。
堤防でウキ釣りでハマチを狙いますが、ボートからウキ釣りで狙う青物が、とても面白い。潮の緩い高砂沖でのんびりボートを流し、ウキを見ている至福の時間。アジがおびえて暴れだし、次にはウキがスポーンと消し込む。たまらない面白さです。ボートから離れたところにいるアジなので、ハマチの警戒も薄いかもしれません。
ジギングでのブリ狙い。
過去の釣果の潮を狙い、実績のポイントの潮筋を狙って釣ったブリは、やってやったった感が抜群でした。その前の潮で、多分メーターサイズのブリに根ずれ、痛恨のラインブレイクをされ、2週間待った潮で狙い撃ち。メーターに届かなかったものの、狙って釣った満足感。
2020年に釣ってみたい。
スケジュール表には、高級魚も含めてオンパレードですが、そんな簡単に釣れるものではないでしょう。
明石沖、鹿の瀬周辺が、多く出向くポイントですが、高砂沖のポイント開発が課題のひとつです。
ジギングで、メーターアップを狙う。
ブリのメーターアップは、青物釣りの目標で、播磨灘最大のターゲットです。
また、ライトタックルでハマチクラスを釣るのは、まさにジギングゲームで、夏から秋に向けて、食味も含めて、楽しいボート釣りです。体力勝負もあるジギングですが、あの手この手で狙います。
活アジののませ釣りで、メータアップを狙う。
昨年、小アジが激減していなくなり、不完全燃焼でした。のませ釣りでは、ブリ狙い一本ですね。
タイサビキの勉強。
下手くそな、タイサビキ釣り。10m以上の仕掛けを扱うのが、苦手。これは、勉強です。
活アジののませ釣りで、ヒラメを狙う。
いるんです。ヒラメが。活アジののませ釣りで狙えるんです。これぞ、取らぬ狸の何とやらですが、釣ってみたい一品です。
あとがき
まさに、釣ら(れ)ぬ魚の……ですが、こんなことを考えているのも楽しいシーズン前です。どんな仕掛けで、どのポイントに入るかと気持ちばかり先に進みます。いわゆる、分相応というか身の丈に合わすとか、考えればよいのですが、こればかりは、図々しいです。
狙える潮の日、その日の海況というい条件がある沖釣りですが、狙い通りの釣りができると痛快この上なしなものだから、こんなことを考えてしまうのでしょう。
播磨灘は、栄養素の少ない「きれいな海」になりすぎた。それを栄養がある「豊かな海」へ転換させる計画を兵庫県は打ち立てました。いかなごの激減、海苔の色落ち、いろいろな問題があるようで、プランクトンから小魚が育む海が食物連鎖を作り出す豊かな海に戻ると嬉しいですね。