リールドラグの設定は、大物釣りでは必須項目
meikeimaruの推論と実戦ノウハウ
ドラグ調整はいかがされますか。結構悩ましいですよね。
小中型の場合は、弱めにして状況見ながらそれなりにいけますが、ブリだとそうはいきません。
播磨灘でも1mを超えるブリが釣れます。潮が速い時は、潮のスピードまでプラスになった引きを演じられますので、ドラグ調整は重要です。
タコ釣りのように太仕掛けで力任せに巻き上げるならば、ドラグは設定するなんてものではなく目一杯に締めておくだけですが、潮の流れの中で、ルアーにしろ、エサにしろ、より自然に見せるためには、必要最細のラインを使用するのが、ベストに近づく一歩とすると、ドラグ調整は欠かせないことになります。
リールファイトというのがあります。ジギングで超大物を取り込む時に、ロッドの弾力を利用せず、ラインに対してロッドをまっすぐにします。リールから魚までのラインが一直線になり、あとはリールの巻き上げ力とドラグ性能にすべてをまかして巻き上げる、強引かつ力強い一騎打ちのファイトです。最近のリールの性能が飛躍的に上昇しているからこそできるような、新しい釣り方です。トップクラスのドラグ性能が欲しくなりますが(ステラのドラグは凄い)、一度はやってみたいですね。これも、適切なドラグ設定ができていて、そこにKKD(経験と勘と度胸)が加わることが必要です。
明石沖、鹿の瀬の北端ヒヤガリ辺りでかけたのが大型だと、3-4knotの潮に乗って20分行くと結構な移動距離で、もう横瀬まで一息の距離。緩くてもきつ過ぎてもダメで、最短時間でフイニッシュを得るには、適切なドラグ調整が求められることになります。
web各サイトにいろいろな諸氏方々のお話があります。
ドラグ設定 meikeimaru の私はこんな感じ
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メーカーの強力はMAXでしょう。(平均値を記載されているメーカーもあります)
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よって、メインラインとリーダーを平均値で考えれば、MAX最大値の50%
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さらに、ノットのリスクとしてその80%、これで、メーカー強力の40% そして、リスク20%をバッファで加味してここで八掛けの80%
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これで、32%になりますので、メーカー表示強力の1/3というところだろうとせいぜいに思っています。
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ノットも上手い下手がありますが、私は苦手。
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細いラインならば、1/4で考えていくことにしています。
メーカーの表示するライン強力の 「1/3」 が、私の設定値になります。
えっ たったの1/3と思うかもしれませんが、これでも凄いですよ。
強力20kgの1/3って6.5kgになりますが、これだけドラグを締めると「ほんと?」というくらい力強いです。
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設定するリールを使用するロッドに取り付けます。
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リーダーをバケツに結んでください。
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そのバケツにこの場合、6.5kgですからペットボトルで計って、6.5Lの水を入れます。
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持ち上げてみて、ドラグが滑り始めるギリギリに設定してください。
これならば簡単に設定ができると思います。ぜひ、やってみてください。
byPixabay
さて、いかがですか。バケツに6.5Lの水を入れて吊ってみますと、ロッドは、思い切り曲がる重量感で、ドラグの締め込みは相当なものです。ライン強力のたったの1/3の設定でも、こんなにドラグを締めてもラインブレイクしないだろうか疑問が出るくらいきついものです。
私も最初は、びっくりしました。
実戦ノウハウでのドラグ調整
ここからが実戦道場です。ここは、例として先の20kg強力のラインで、6.5kg設定にしてみます。
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ドラグ設定されたリールのスプールを回してみて、その感覚をつかんでください。どのくらいスプールが締められているのかを感じてください。要は、6.5kgの締め込み具合を肌感覚で覚えます。
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次に、リーダーを手に巻き付けて引っ張って、ドラグを滑らしてください。これも、肌感覚で6.5kgを覚えることです。
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これを肌感覚で感じたら、ドラグを一旦緩めて、再度、今感覚的に覚えた肌感覚で6.5kgに締めてください。
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そして、もう一度6.5kgのバケツを吊ってみてください。
- 設定したドラグを一切触れないならば、これらは必要ありませんが、やはり動かします。その時の再設定を覚えることになります。
- いかがですか、肌感覚で締めこんだドラグは、近似値になりましたでしょうか。なかなか難しく、プロのようにはできないです。でも、きつ過ぎるよりは、緩い方がリスクは少ないですし、最後は指ドラグがありますので、やってみましょう。
うまくいきましたか。ここが、肝ですので楽しくやりながら覚えてください。
船の上でバケツ吊って計測なんてできないのですので、いろいろな状況下でドラグの設定変更が生じますが、基準値を肌感覚で覚えておけば、OKです。
私の場合、青物の生きエサを使った、「のませ釣り」では、待ちの最中は結構最初の一撃をかわすためにもドラグを緩めにしています。食った時の合わせの際は、指ドラグでぎゅっと止めてアワセを入れますが、その後フルパワーで走ります。その対策です。
最後に、リスクの一番はノットです。PEラインとリーダーの結び目。リーダーとルアーの結び目。のませ釣りになるとハリスとハリの結び目があります。結び目のチェックだけは、完全にする必要があり、同時にリーダーの点検や定期的な交換、青物のませ釣りのハリスの毎回の交換は、リスクが高い部分ですので、しっかりと実行が大事です。また、青物のませ釣りのハリに近い部分のハリスは、魚の口が当たる部分ですので、釣るたびにチェックします。ノットの不完全と、ラインの傷でのブレイクは、ドラグ設定以前の問題になります。
ここで、先ほどの実戦道場のKKD(経験と勘と度胸)でドラグ設定を決めて、ファイト!になります。たくさん食べて太った90cm以上のブリは、のませ釣りもジギングも本当にファイト!になります。ヒラマサやカンパチならば、ブリの上をいくファイターです。さらに、マグロだとどんなのでしょう。
メディアで見るプロの動作では、リーダー引っ張ったりして、またスプールを回してみたりで調整しているシーンを良く見ますが、これがそれです。やはり経験値で、元になるのはきちんと計測したものが物差しがあってのことだと思います。間違いありません。これがないと、KKDの最初のKが崩れます。
一度計測をしてみて、ドラグの締め込みと、スプールの動きを直接スプールを回したりラインを引っ張ったりして肌感覚を持つことが、大事なことだと感じました。
基本的には、ドラグは弱めにしているのが安全で、その後は、「指ドラグ」しながらドラグを締めていき、最後の勝負は設定ぎりぎりまで締めて勝負をします。ただしいつも、突っ張ることはないと言い聞かせ、あわてないようにやり取りをしています。
ドラグが滑って、クリック音が鳴り響くとうれしくなってしまうのは、私だけではないと思います。
最近のシマノのDサウンドや電動リール電子音でピッピッピッは、良い音ですよね。だって、ドラグ音が出るということは、大物がかかったのです。「かかった」から、それを「釣った」にするためにドラグ設定は、欠かせません。
ドラグが…云々なんて大物、たくさん釣ってみたいです。