サーモスタット交換、イージー作業で快適
meikeimaru のボートメンテナンス
meikeimaru のボートメンテナンス。テーマは、「船外機サーモスタット交換」
エンジンの冷却水温調整をするサーモスタットは、海上係留中でも、特殊な作業も工具も必要なく簡単に交換ができます。
部品価格は、5,000円ほどですが、作業工賃も同額は必要でしょう。この作業ならば、普通のDIYメンテナンスの経験と知識があれば、問題なくできる作業です。
〇 交換に至る症状
〇 交換DIY作業
○ 交換部品 使用工具
〇 あとがき
交換に至る症状
12月中旬の今冬最初の寒波一番の冷え込みの日、ボート全体は凍り付いて気温はマイナス3℃、水温も一桁の寒い朝の出航です。
デジタルの水温計は、通常、最低指針からエンジン始動。しばらくするとひとつ指針が上がり、さらに適温の真ん中の表示になります。これ以上は、オーバーヒートの傾向になりますが、今朝は寒いのかひとつ目までしか上がらず。
出航。係留地から海に出て、3000rpmまで上げてゆっくりと航行。一旦スローダウン。あれっ?エンジン回転が1500rpmまでしか落ちず、30秒ほどそれが続き、その後アイドリングに低下。この症状が、続きます。エンジン水温も通常より低く、電子回路が気温や海水温の低さで誤作動か、サーモスタットのパンクかいずれかでしょうが、大事を取って出航中止で帰港します。
サーモスタットが閉じていれば、アイドリングアップの誤作動も生じないでしょうから、これはサーモスタット交換です。前回1480Hで交換、現在2100Hなので、問題が無くても、この冬のメンテでの交換パーツでしたから、こんなところでしょう。
交換DIY作業
サーモスタット交換作業ならば、DIYで可能ですのでパーツの発注をして、順序だてて短時間で、作業完了。
サーモスタットにパンクしたような状況もなく普通に閉じていましたが、交換後の試運転や航行では、以前同様の水温を表示して問題解決です。
作業開始
交換部品 使用工具類
交換部品
YAMAHA純正パーツ 60V-12411-00
船外機のパーツは、信頼のある純正品を使用します。(税込 5635円)
使用工具
- スパナ or ラチェットレンチ
- ドライバー マイナス 掃除用
- グリスA CRC-666 + ウエス
画像にいろいろ見えていますが、これだけあれば十分です。フライホイールカバーもサーモスタットも単純なボルト留めだけです。サーモスタットを外した後の掃除にマイナスドライバーとウエスです。
あとがき
DIY作業は、充実感があって楽しいです。おまけに工賃もカバーできます。車より短時間の消耗部品も多く、性能維持で定期的な部品交換が必要な船外機は、工場依頼もありますが、DIYでかなり可能です。シーズンオフや時化の日に時間を作ってメンテナンスです。
オーバーヒートも面倒なことですが、冷却水温が上がらないオーバークールは、エンジンにとって随分とシビアな状況になるそうです。ご注意を。