電気系統の配線のチェックとメンテナンス
meikeimaru のボートメンテナンス
meikeimaru のボートメンテナンス。テーマは、「電装系メンテナンス」。
ボートにとって、特にガソリンエンジンの場合は、電気系のトラブルは深刻な問題になりかねません。エンジン以外にも多くの電装機器を使用していますので、電気系のメンテナンスの必要性は大きいです。
meikeimaruでは、エンジンとその他電装機器を独立のバッテリーからの配線にして、リスクを軽減させています。それでも、GPSが作動しなくなったとなれば、航行に不安が生じます。
今、何かの不具合があるわけではないですが、こんな地味なメンテがトラブルレスを近づけます。
点検で一番大事なのは、じっくりと視認触接点検と、ネジ部の増す締め、塩害対策で、普段から見過ごしているようなことを見つけることです。
今日は、久しぶりの春の陽気。短時間で十分可能なメンテ、さあ、始めてみましょう。
目次
○ 使用工具
〇 あとがき
バッテリーメンテナンス
ハウスユースバッテリー
エンジン以外の艇内で使用する電源を賄うバッテリー
- 視認触接点検
- ターミナルを外してグリスアップをする
- ターミナルを確実に取り付ける
- 配線取り付け部のチェックと増す締め
- 必要に応じて補充電
スターティングバッテリー
エンジンを動かすための電源供給のバッテリー
- 視認触接点検
- ターミナルを外してグリスアップをする
- ターミナルを確実に取り付ける
- 配線取り付け部のチェックと増す締め
- 必要に応じて補充電
スターンロッカー内配線メンテナンス
バッテリー直接電源配線
オーディオ機器のメモリー電源用に常時通電
- 視認触接点検
- ターミナルブロック、ヒューズに塩害防止のCRC666吹付
- 端子ネジ部の増す締め
電源室内配線メンテナンス
エンジン用のスターティングバッテリーと、発電された電気を各用途のバッテリーに振り分けやバッテリースイッチ等々のある、電源室
- 視認触接点検
- ターミナルブロック、ヒューズに塩害防止のCRC666吹付
- 端子ネジ部の増す締め
※ 写真赤丸部分ブレーカー端子にに錆が浮き始めていた。
配電盤メンテナンス
バッテリーから引き込んだ電気の配電盤。(トイレ内に設置)
1系統だと全部が停止するので、4系統に分岐させてリスクを軽減させている。
4系統のヒューズとモニターLEDを設置しているが、この自作のヒューズターミナルも、最後の10年に向けて来年は既製品のヒューズボックスに交換。
バッテリーからブレーカーを経由させ、配電盤までは、8sqケーブルで接続。
- 視認触接点検
- 端子ネジ部の増す締め
ダッシュボード内配線整理
GPS魚群探知機2台、無線機2台にオーディオ機器とあるので、電源やスイッチ、アンテナケーブル、スピーカーケーブルと多くの配線が集中していて、ひと言でごちゃごちゃになっていた。
今回、配線チューブなどを使い整理した。同時に「配線名」記入して、少しは整理されわかりやすくなった。
- 視認触接点検
- 端子ネジ部の増す締め
使用工具類
- スパナ(mm + inch)
- ドライバー +#2
- プライヤー
- 電工ペンチ
- 接続端子類各種
- グリスA CRC-666
あとがき
子供が小さいころに「熱」を出すというのは、大概が週末か夜のお医者が不在の時間帯でした。トラブルって、安心な時には起きないものです。船もたぶん、凪の晴天日の日中には何も起きずに、天候悪化の時に起きるのではないかと思ってしまいます。土砂降りで、GPSが消えたらコンパスだけでは、少し不安ですから、最低限のメンテです。
同時に、配線が「本館、旧館、新館、別館」と温泉旅館のような継ぎ足しになっているので、2021年の冬は、これのリニューアルです。年齢とともにこういう作業が容易でなくなる前に実施して、わかりやすくしておくことで、ルーフにある電装機器類を一括する作業です。来年に延4-5日かけて最後の大仕事です。
今春は、7年使用したエンジン用のスターティングバッテリーを交換です。乗っていない冬でも12.5Vを発揮しますが、7年ですので交換です。でも、このボイジャーバッテリーの信頼度は極めて高いです。