meikeimaruの食いしん坊 肴は「大衆台湾料理」
神戸元町の昭和が残る丸玉食堂
いつもの魚系のおいしい肴ではなく、神戸元町にある台湾料理の昔からのお店です。魚を肴にするのが好きな方々には、ごく普通の台湾料理がお好きな方も少なくないだろうと思い、ここでご紹介します。
ひとりで行くと、ふたつくらいしか食べられないボリューム感ですが、人数が集まると俄然注文できる種類が多くなるので、とても楽しい晩ご飯になります。
神戸元町の中華街南京町は有名ですが、少々高級食材のお店も多く、値段も相応になります。こちらは、もっと一般的でいわゆる名前の通り食堂で、普通に食べれる気楽さがとてもうれしいお店で、味もたいへんおいしいお店です。
ＪＲ元町駅の高架下こんなところに丸玉食堂はあります。地味な看板の昔からののお店です。
ＪＲ元町駅西の高架下にある、いつの時代からここで営業されているのかと思うくらいの昭和のにおいがする、クラッシックなお店です。古くからあるお店の定番な構えです。
まずは、肉の煎り付け、いか団子、ぶた天 からスタートです。肉の煎り付けは、あんかけで八宝菜風になっています。いか団子は山椒の粉が付いていますのでパラりとかけてフーフーしながら食べます。ぶた天は、からし醤油が付いているので、ちょんちょんとつけて食いつきます。このからし醤油は、何にでも合うので、いか団子もこれでいけます。
肉の煎り付け
イカ団子
ブタ天
お次は、豚足にロバ。豚足はご存知の豚足の煮つけで、ロバは、豚の角煮です。角煮が何でロバなのかわかりませんが、色合いはロバみたいな色ですね。どちらもカロリーが高そうですが、いやはやおいいしいです。アジア諸国での豚を食材とした料理は、その国のおいしさを表現しているうまい料理です。そうです、日本のとんかつも絶品ですよね。
豚足
ロバ
ここで、八宝菜、えび天、焼きそばです。八宝菜は先の肉の煎り付けに近いですが、豚肉ではなくモツ系の炒め物です。それをあんかけで絡めて、またまたうまいです。えび天はバナメイエビで、ブラックタイガーより小型です。バナメイエビもブラックタイガーも東南アジアで養殖が盛んです。海のエビですが、淡水で養殖ができるそうです。おいしい揚げたてのえび天ですが、少し炭水化物が欲しくなり、焼きそばです。平たいそばで、この食感がまたおいしく、塩コショウ味で強い火力で炒められた、うまい焼そばです。
八宝菜
えび天
焼きそば
モツ系のキモにタンを頂きます。ここまで来ると、さすがに「食った食った」の満足感がありますが、締めの炭水化物系の前に箸休めです。塩味の効いたモツで、最後の食欲を奮い立たせます。
キモ
タン
締めは、焼きめしに焼きビーフンです。家庭では火力が小さく、この様には炒められません。ましてや、家のキッチンがＩＨコンロになってからは、炒め物が苦手な我が家ですが、この焼き飯は、先の焼きそばやこの焼きビーフンともども、期待の味がします。
焼き飯
焼きビーフン
焼き飯の丸い形の大きさが、料理を作る時に料理人が使うお玉の大きさですね。中華系の料理人は、大きなお玉と、これまた大きい中華鍋で、何でも作ってしまいますよね。このお店もカウンターがあって、そこでは目の前で料理を作るのが見れますが、とにかく手際の良さにびっくりしてしまいます。でも、大きいお玉ですよ。家庭では、使いようのない大きさです。
まあ食べた食べた。とんでもない摂取カロリーになっているでしょうが、気持ち的に大変な満足感です。仲間が集まって、たくさんの料理をつつきあうという食べ方は、おいしさを倍増させます。鍋料理と一緒で、中華系の料理の楽しさですね。
ぜひ、神戸元町においでの際は、丸玉食堂はおすすめです。
阪神電車梅田駅や元町駅にある地下の飲食店街が、老朽化で閉鎖になって行っています。ここもＪＲの高架下改装で何やらそんな話を聞きましたが、間違いならば幸いです。昭和の味を楽しめる古き良き場所が、少なくなってきました。平成は乗り越えられましたが、新元号の時代を乗り越えるのは容易ではなさそうですが、末永く食堂の味を楽しめお店に残ってほしいです。
