釣って面白く食べておいしい、至福のタコゲーム
meikeimaruの推論と実戦 HowTo テーマは「タコ釣り」
meikeimaruの推論と実戦 HowTo。テーマは、「タコ釣り」 例年ゴールデンウィーク前後からシーズンインをする明石沖のタコゲーム。これからが本格的シーズンです。
人気の高いエギを使用した、タコゲームの面白さを沖釣り、meikeimaru のボート釣りというシーンで説明をします。
タコゲームはおもしろくおいしい
目次
〇 タコゲーム
〇 タックルと仕掛け
○ タコエギいろいろ
〇 誘いから始まるタコゲーム
〇 注意!脱走の名人
〇 あとがき
タコゲーム
明石タコの釣りシーズンは、一般的に5月から11月です。この時期に乗合船も多く出て、休日は大賑わいです。
季節によってはちびっこタコの猛攻に会いますが、ちびっこはさっさとお帰り願い、その中からキロオーバーの型物、2-3キロの大物を誘って釣り上げるのは、かなりの面白さです。
頭が良く、好奇心旺盛なタコを誘い、前アタリを読み、大きな必殺アワセでズンと重さが乗る、痛快なタコゲームをしましょう。
そして、夏の暑さでおいしさも増し、タウリンたっぷりで、夏の食材として大うけです。
タコエギの使用でゲーム性が高く面白く、帰宅後は、おいしいタコパーティーです。
タックルと仕掛け
タックル
サオ
胴付サオの短いタイプを代用できますが、タコ専用ロッドが多くあり、これが一番です。
穂先はある程度軟らかく、タコエギをスムーズに動かし、前アタリを感じることが肝です。胴であるバッドには十分なパワーがあり、しっかりとアワセられ、大物でも海底から離すことができるのが、専用ロッドです。
長さは、1.5-1.7mの短かめが使いやすく、てこの原理で重い大物にも力強く対応できます。最近は、リーズナブルな価格で種類が多くなりましたので、いろいろ見てみてください。
リール
パワフルな両軸タイプです。その上で、小型軽量が一番です。巻き上げる時に、ウインチのように力強く、軽量タイプを使います。
タコは、サオで上げるのではなく、リールの巻きで釣り上げないとバラします。そのために、利き腕の力でウインチのようなリールが必要です。
PEライン2-3号が100mも巻ければよいので、特段の高級品は必要ありません。私は、シマノ ゲンブウXT 200PG、軽くてパワーがあり使いやすく、リーズナブルな価格です。
仕掛け
ライン
- PEライン2-3号 100m巻けば十分。
- リーズナブルな4本撚りで十分。ラインのキズは丁寧にチェックのこと。
リーダー
根ずれが生じるわけではないので、リーダー不要になりそうですが、必要です。
- PEラインをスイベルに直接続は、絡みやすい。
- ラインを持って抜き上げるには、PEラインは手になじまない。
- リーダーは、太目の12-14号を1m使用。
- ノット接続でなく、スイベル接続が簡単で使いやすい。
スイベルとオモリ
・タコエギ用の3本(エギ2本+オモリ)に分かれたスイベルを使用。
・オモリ40 50号を水深と潮の流れで選びます。確実に底が取れることが基準。
タコエギいろいろ
色
白色、黄色、緑色、ピンク、オレンジは定番です。
その日のカラーがあるのでカラーチェンジで探っていきます。また、乗合船などでは、釣れている人のカラーをまねするのも近道です。
私の場合は、リーズナブルな価格のもので多種のカラーチョイスをしています。高価なエギでもその日のカラーでないと釣れません。低価格帯のエギを多種揃えます。
好きなのは、柑橘系カラーで黄色緑色からスタートしますが、パターンは好みです。
大きさ、重さ
イカエギと違い、大きめのオモリで底だけを狙うので、エギ自体の重さより、大きさ重視です。表示は、3号や、35グラムなどの表示があります。
エギの大小で、タコの大小は決まらず、目立つ目立たない、潮の流れの抵抗、などで大きさ(重さ)を変えます。潮の抵抗はかなり無視できないです。
35-40グラムのエギ2個か、28グラムのエギ3個かという感じで、3個だと色も3種類でアピールは大きいというところです。
エギかスッテか
好みです。私は、根にかかりやすくゴミを拾うスッテが苦手です。
スッテは、フワフワと漂う演出ができるので、効果があります。ただし、アワセは遅くしないとバレやすくなります。
集寄
縄張り意識が強いタコは、エギの上につけるテープ状集寄を侵入者と見ます。追い払おうと近くに寄ったところ、エサみたいのがあるので、「どれどれ」と来ます。まず侵入者として見つかることが大事です。
テープ状の集寄は、潮の抵抗が大きく釣りずらいです。そこで登場が、ケミホタル。これ、効果ありそうです。
誘いから始まるタコゲーム
潮がゆっくりと動いて、0.3-1.0ktの流れになっている時が釣りの時合いです。潮の流れが速い時は、タコも潮の抵抗を大きく受けるので、動きが少なくなります。また、潮が止まると食いも止まることが多く、時合いは集中です。
タコエギを積極的に動かし誘う
誘い① オモリが着底の状態で、オモリを立てたり寝かせたりするようなイメージでサオを少ししゃくり、小刻みに動かします。オモリが海底から離れずタコエギがブルブルユラユラの状態を作ります。これを何回か繰り返したら、いったん止めます。止めている時は、サオ先に少しテンションをかけてラインを張って待ち、アタリが無ければ、繰り返します。
誘い② オモリが着底したら、誘い①の動きに大きめの動き、2-3回オモリを30-40cm持ち上げて動かし、その後着底で止めて、ひと呼吸ふた呼吸待ち、前アタリを探ります。これを繰り返し、誘います。オモリが浮かすと食ってこず、必ず着底で待ちます。
前アタリ
あの8本ある手か足でエギを触りに来ます。これが前アタリで、ヌんとした重みが出ます。ここでアワセても、かかりません。ひと呼吸かふた呼吸待ちます。そうすると、タコの足8本の付け根の口で食べようとタコエギに乗っかってきます。
アワセ
アワセは大事です。ヌンとした重みの前アタリを感じて、ひと呼吸ふた呼吸を待ちます。私は12345と数えます。
そして、強烈な必殺アワセを入れます。大きく思い切りしゃくること。最初は、タコエギをつかんでいるだけです。ここでアワセを入れて、エギのフックにかけなくては、途中で逃げられます。アワセると、ズンとサオに重みが出ます。この痛快感がやったったのタコゲームの真骨頂です。
慌てず、スムーズにリールを巻き上げて取り込みます。大物は、必ず玉網を使用します。
注意!脱走の名人
網袋
網袋に入れて、生かしておきます。しかし、とにかく脱走の名人で網袋が少しでも開いていたら、必ず脱走します。その歩く速さは目を見張ります。ビクも口を閉めないと、中から吸盤で船体に吸い付き上がってきます。これで、3キロ物に逃げられ、バラすより10倍悔しい思いをしました。頭が良く、どんな隙間も通れる身体と吸盤を持っています。
〆てから持ち帰る
〆る(昇天してもらう)ことが大事です。
生きたままクーラーに入れると、袋の中で墨を吐き、真っ黒になり下ごしらえの際に苦労します。
眉間の急所、脳にナイフやアイスピックをを刺します。刺さると、一瞬白っぽく色が変わります。締めてもしばらくは動きますが、この状態で袋に入れ、クーラーに移します。
あとがき
釣って面白く、食べておいしいタコゲームです。
芋蛸南京 女性の好きなものと言われ、絶対に間違いのないお土産となります。生とゆでで刺身、唐揚げ、ソテー、煮つけ、どれもおいしく、それもブランドの明石タコですから、お腹いっぱいに堪能してください。
ひとつ注意点。ボート釣りに場合は、「明石地先におけるタコ釣り等に係る漁場利用規程」を順守しなくてはいけません。保安庁も巡回します。禁漁エリアや期間、期間外の釣り方のルールに則り楽しい釣りをしましょう。必ず一読ください。