元気で長持ち、その喰われっぷりは良好
meikeimaruの推論と失敗から生まれたハウツー
私のフィールドは瀬戸内海東端の播磨灘、ひとり気ままなボート釣りのシーンで失敗から学んだ播磨灘ノウハウです。
今回は、「活きエサ養殖ウグイ通称ギンペイ」についてです。
活きの良い小魚が容易く手に入れば、秋ののませ釣りなどに大いに役立ちます。最近、エサ屋で販売するのが増えた養殖ウグイ通称ギンペイですが、どのようなものか使ってみました。そうすると、その生命力と喰われっぷりの良さは表彰もので、これは大いに有効な活きエサです。
〇 ギンペイとは
〇 従来からの活きエサ
〇 ギンペイのメリットデメリット
〇 ギンペイの購入から釣り場まで
〇 青物には気に入られた
〇 あとがき
ギンペイとは
コイ科のウグイの養殖の子で、体長10-13cmくらいです。日本の河川に広く分布していて、降海型も存在する淡水魚で、各地で漁の対象となる川魚でもあり、成魚の多数は30cm前後ですが、50cmに達する個体もあるそうです。
そのウグイを養殖で育て、活きエサとして良い小型サイズを販売しています。海上釣り堀の活きエサとして普及したのが始まりだそうですが、その生命力は元気で強く、沖釣りだけでなく波止からの釣りでも便利に不安なく使えます。
従来からの活きエサ
活きた小魚をエサにしての釣りは、フィッシュイーターと呼ばれる魚にはかなりの効果のある釣り方で、船からの撒き餌釣りは県条例で禁止の播磨灘では、青物狙いには欠かせないエサです。
イワシは最高ながらも入手と保存が難しく、比較的に容易な小アジは一部のエサ屋ありますが、在庫が不確定で自身で釣るのが一般的です。
10月中旬までは何とか釣れても、青物の型物を狙う時期には沿岸地域に少なくなり、いくつかの小場所に小さな群れがいて、早朝から競り合いで釣るのも容易ではありません。朝の時間をエサ確保で費やすのももったいないし、時期によっては、釣れる保証がない場合も多くあります。
時間消費と確保のストレスは小さくなく、そこへ現れたのがギンペイで、シラサエビを生かして売っているエサ屋の多くで販売されるようになってきました。
ギンペイのメリットデメリット
メリット
〇 強い生命力
前日に購入して、普通に生かしておけます。水槽の金魚と一緒の感覚で、もし残っても水槽で次回まで泳いでいるでしょう。
〇 すばらしい喰われっぷり
前アタリなしの一気に喰われるような感じですから、青物にも気に入られる活きエサなんでしょう。
〇 必要な数だけ前日から入手できる
5匹だけあれば結構なくらいで、手軽です。また、20匹必要ならば、買うだけです。そして、朝の小アジ確保時間が必要なくなります。
デメリット
〇 ハマチサイズでも一口にしてしまう
小型なため、機敏な動きのハマチが一気に喰ってしまうので、狙いたい型物に届かない。まあ、デメリットというより不運とするしかないです。
〇 急潮に弱いかもしれない (11/26に疑問が出た)
小型サイズで、アジのような強い尾ヒレを持たないウグイは、流芯を避ければ強い流れがない川とは違い、海の潮の流れの全体的なボリューム感にはきついのかもしれない。テンビン仕掛けの先のハリが磯に触れることが多く、当日の速い4ノット超の流れを泳ぎ切っていないような感があり、従って釣れない。アジとは違う部分だが、3ノットならば問題なかった。
ギンペイの購入から釣り場まで
1匹200円。価値観の違いで高い安いが出ますが、サビキ仕掛けとアミエビで1000円弱、ジグとフックで2000円近くしますので、5-10匹と同等で、それよりも朝の貴重な時間帯を小アジ確保で費やさないのを考えれば、価値ある活きエサです。
エアーレーションができるふた付の容器を持って、購入します。飛び跳ねるので、ふたは必須です。
小アジは、生かすのに1匹に対し1リットルの海水が必要で容器も丸型だとか、ギンペイは1/10の水量でOKと言われ、私のエビ用の容器は、70%水量で5Lです。ギンペイには十分な環境で、10-15匹くらいへっちゃらで、前日に購入して問題なく、一晩生かして翌日になっても水質が汚れていると感じず、メンテがアジとは大きく違います。
それでもエアーは、匹数に合わせて、普通タイプ、強力タイプ、2台使用と、配慮をした方が良いのは間違いないでしょう。前日購入の場合、1日置いた水道水は十分に使えるので、水量水質は気を使っておくと無難でしょう。水槽で金魚の飼育と同様です。残った、ギンペイは、次回に生かしておくことも問題ないでしょうが、情が移りそうです。
青物には気に入られた
小アジエサの場合、前アタリが出ますが、ギンペイの喰われっぷりは表彰ものの見事さで、いきなりサオ先が海面に突き刺さります。一口で飲み込むからか、それくらい青物には気に入られる容姿なのでしょう。まだ、ギンペイを喰った青物は少ないでしょうから、その姿はたいへんおいしそうに見え、トゲトゲの無い魚体は、ツルンでしょう。
気に入られ過ぎて、動きの機敏なハマチに先に喰われてしまうのが難点かもしれませんが、イワシのような気にいられようです。
あとがき
のませ釣りは独特のおもしろさで、静で待ち、いきなり動に入れ替わるスリリングな楽しみです。また、大物のブリも期待できるので、晩秋から初冬にかけて、のませ釣りの魅力は大きいです。
ギンペイの出現により、悩みの種の活きエサ確保が無難になったことは、朗報です。小さなギンペイが、大きなブリを捕まえてくるのを心待ちにします。
初冬や春のヒラメ狙いにも使えそうで、チャレンジをしてみる気になります。