QUICHSILVER/ロワーユニットオイル注入ポンプアダプター付/手動ポンプ
meikeimaru のボートメンテナンス
meikeimaru のボートメンテナンス。テーマは、「船外機ギアーオイル注入ポンプ」
ありそうでなかったもの、一般ユーザーが使えるギアオイル注入ポンプです。見つけました。
アメリカ マーキュリー製品のメンテナンス用品などを販売しているQUICHSILVER製。YAMAHAやSUZUKIと互換性のある製品です。
「QUICHSILVER/ロワーユニットオイル注入ポンプアダプター付/手動ポンプ」なるものを購入。プロが使うギアオイル注入ポンプのお手軽版です。ギアオイルの交換は、手がもう一つ欲しいと思うこと度々が楽勝になる優れものでした。
ギアオイルの作業工賃と、この商品価格とは比較になりません。
〇 ロワーユニットオイル注入手動ポンプ
〇 使用状況 手順
〇 ギアオイル交換の重要性
〇 あとがき
ロワーユニットオイル注入手動ポンプ
見つけました。ありそうでなかったものでしたが、通販で1800円+送料で入手。
「QUICHSILVER/ロワーユニットオイル注入ポンプアダプター付/手動ポンプ」
海外メーカーを含んで、船外機のドレンオイルプラグの径が違いますが、日本メーカーの8mmサイズのアダプターもついています。
見た目は、シャンプーボトルのポンプです。
アメリカ製なので、クォートボトル用(32oz)946mlの仕様となっていますが、私はペットボトルを使用しています。ペットボトル容量は、1Lサイズ です。製品によってキャップの径は微妙に違いますが、使ったのは「爽健美茶」。他にもぴったしがあるでしょう。容量は1Lサイズの深さがポンプのホースと一致してベストでしょう。
カー用品店のオイルなどのクォートボトルも適応があるでしょうが、廃品利用のペットボトルが簡単でした。
耐久性は不明。しかし、1回でも使えば工賃のおつりが来ます。現在2回使いましたが、全く問題ありません。シャンプーのポンプも壊れたことありませんので、似たようなものでしょう。
使用状況 手順
ペットボトルに900ccほどギアオイルを入れて準備完了。
私のF115Aは、オイル容量760cc
交換手順
- オイルプラグの下側を外して、次に上側を外し、オイルを抜き取る。
- プラグの下側のマグネットに異常なほどの鉄粉が付着ないかチェック。
- 完全に抜き出たら、ポンプのホースに8mmのアダプターを取り付けて、オイルプラグ下側に装着。
- この時ねじるので、ポンプはペットボトルから外しておく。
- 装着したらポンプをペットボトルに取り付け、注入開始。
- 注入量は、シャンプーの量でしょうから、根気よく何回も注入。
- オイル量が注入されると、上側からオイルが出てくるので、完了。
- しばらく気泡が出切るまで待ち、もう一度あふれさせ、上側オイルプラグを閉める。
- 必ず、ワッシャーは新品に交換すること。
- その後、ポンプチューブを取り外し、下側オイルプラグを閉める。
- この時のマイナスドライバーは、刃幅8-9mm刃厚1mm等大きいものが必要。
ギアオイル交換の重要性
ギアオイルは、ギアケースに充填されていますが、その中でもドッグクラッチという噛み合うことでつなぐというパーツがあります。あの、ガツンと音を立てるものです。ドッグクラッチが破損すると当然動けなくなり、沖合だと厄介です。
ドッグクラッチは、寿命の長い消耗品だそうで、少しでも長持ちさせたいし、何かの異常を捉えたいとするには、ギアオイルを定期的に交換することが最良だそうです。オイル劣化の交換はもちろんですが、水の混入などの危険の発見も作業の目的です。破損させると痛い出費でしょう。
このポンプがあれば、工賃不要で手軽にできるようになりました。
ギアオイル交換のタイミング
ヤマハ取扱説明書定期点検表の交換時期は6ヶ月もしくは100時間です。
係留中は作業ができないので、上架のタイミングで実施するのが一般的ですが、1年1回だと、かなりの鉄粉が混入しているのも事実です。
私は、100-120時間で交換しています。今回120時間でしたが、画像のオイルです。
あとがき
プロ仕様の立派なポンプが羨ましかったのですが、これで、ギアオイル交換が楽になりました。チューブで圧送すると漏れるし、プラグを締めにくいし、手が3本欲しいと思っていましたが、これは優れものです。
プラグの締め込み具合などもプロの領域のようですが、ひとつづつ覚えていくのも、ボートの勉強のようです。
ギアオイルの交換とプロペラのグリスアップは、早期のロワーユニットの問題発見になります。