meikeimaruの食いしん坊 肴は「ハマチ」
アナゴの焼き物をわさび醤油で食べる
釣ったというより獲ってきたアナゴを懸命にさばいたのですが、うまくできないものです。
頭にアイスピックを打ち込み身を固定して、薄刃の包丁で3枚におろすのですが、売っているアナゴのようなさばき方なんて夢のような話です。見栄えが悪いので、なんだこれとは言わないでください。何とかここまでできるようになってきました。習うより慣れろ何でしょうが、回を重ねるごとに骨に付く身が少なくなってきて、少しはましになってきたようです。
それでも、大きい身は酒蒸しにして、焼き目を入れて、わさび醤油で食べるときりがありません。また、細い身や骨は、塩味でフリッター風にしました。これを、炊き立てのご飯の上に乗せると、もうたまらないくらいのおいしさです。身がおいしいのは当然ですが、骨がまたおいしい。カラッと油で揚げるとたまらなくおいしい骨になります。
穴子の親戚のようなウナギですが、加古川河口でウナギの稚魚漁があって、昨年は7000匹、今年は70匹と地元の新聞に掲載されていました。ウナギの将来はどのようになるものかと思います。先日、デパ地下のウナギ弁当を見たら、4400円でした。もはや弁当というものではありませんね。鰻屋さんのうな重も結構なお値段がしますので、このところ鰻さんとはずいぶんお会いしていないような気がします。
その分、アナゴはそこまで高くありませんが、決して安くないですよね。最近は、北朝鮮の経済制裁の関係で、アナゴの輸入も止まっているので、全体に価格が高くなっていると漁師さんが話していました。いやはや難しいことになってきました。
播磨地方の焼きあなごは特産品ですので、有名なあなご屋さんもそれぞれの街々にあります。地元のアナゴも少なくなり値段も上がり気味なのは、残念なことですが、大事にしたいですね。
アナゴは、かみつくのです。歯が鋭どくないので、けがをするようなことないのですが、やはり、痛いです。「いたい、こいつ!」こんな感じです。細いアナゴでも、結構大きな口をしていて、十分に指にかみつくくらいの大きさに開くので始末が悪いふざけた魚です。いきなりかみついてくる魚は少なく、とげがあったり、エラブタが刃物のようになっていたり、歯が鋭いという魚たちは、それなりにいますが、魚のほうからかみついてくるのは、ここらの魚ではアナゴだけです。にゅるにゅるとつかみどころのない体を何とかつかもうとする時に、カポッとやられます。
アナゴは必ず魚ばさみでつかみましょう。
これからは、夏の夜釣りで割りと易しく釣れる魚です。涼しさを求めて夏の夜釣りも良いものでしょう。
肝心のアナゴ、脂がのっていてたいへんおいしくいただきました。