意外なほど簡単に切れてしまうPEラインの直結び
meikeimaruの推論と失敗から生まれたノウハウ

PE3号でもイモムシノットのリング接点から破断 圧縮されて切れる
meikeimaruの推論と失敗から生まれたノウハウ、テーマは、「PEラインの直結びの強度」を検証。
リーダー接続のノットは、結構手間がかかるものです。明日の型ものを思い描きながら交換するのは、それなりですが、例えばサビキ釣りやチョクリ釣りの場合や、活きエサののませ釣りならば、幹糸があったりハリスがあるので、根ずれなどの擦れにも対抗できるし、わざわざリーダーの必要性があるかからの疑問です。
しかし、PEラインには思わぬ弱点があり、本来の強度を保てなくなるのが、スイベルなどへの直結びで、重なり合う結びめは、圧縮で簡単に切れてしまいます。
〇PEラインの直接結束デメリット
〇PE3号で検証
〇PE2号で検証
〇直接結束のメリットはない
〇 あとがき
PEラインの直接結束デメリット
引っ張りの直線強度が強く、細いラインでも十分な強さを得ることができるPEラインです。たしかに、引っ張り合いで、1.0-3.0号までのラインでやられたことは、過去にありません。しかし、PEラインを直接スイベルに結ぶと、その強度は、40-50%となるというのが一般的な見解です。だとするならば、PE2号でもフロロの3号程度だと……。ならば、リーダー接続で1.0-1.2号使っても同等以上の強度だから、そのほうがメリットが大きくなります。
PEラインは性質上、滑りやすく擦れに弱く、結節強度がかなり低い、結び目の中で圧縮されながら引っ張られると、弱いという特徴があります。だから、リーダーのノットは摩擦系でその後にハーフヒッチを入れて強度を出します。例えば、リーダーを電車結びにすると50%の強度です。結び目で切れます。
でも、本当にそんなに結び目が弱いのか自分で確かめないと納得しないので、その結果をお話しします。
引っ張りに使用している木製品は、自作のジギングフックの締めで使っているものです。なかなか便利です。

PE3号 左がイモムシノット、右が完全結び
PE3号で検証
瀬戸内海では、ブリの型ものを狙う時以外に3号を使用することはありません。フッキングが問題なければ、力任せの引っ張り合いができます。
PE3号の両端にスプリットリング、これを左右へ広げるように引っ張ると、どうなるかです。
ノットは、完全結び(漁師結び)とイモムシノットです。どちらのノットも強度95%以上を誇るそうです。もし、それだけのノット強度が発揮されるならば、PE3号を切ることはかなり難しいでしょう。
両手を左右に広げるように引っ張ると、完全結びが切れました。リングの接点で切れました。圧縮が一番かかるところでしょう。
次に左右ともにイモムシノットで実験です。先の倍以上の力で接点が切れました。ライン途中の網目がボヨボヨになるくらいの引っ張りでしたから、かなり結束強度があったようですが、手の力でPE3号が切れるのですから、実釣には、やはり不向きです。

自作の締め具で左右へ引っ張って検証 自身の感覚だけで十分納得する

完全結びがリング接点の結び目内で切れた 力加減は3号とは思えない

これはPE2号 左右ともにイモムシノット 同様にいとも簡単に切れた
PE2号で検証
瀬戸内海でのジギングで使用頻度の高いラインです。ブリを釣っても糸鳴りが出ても引っ張り合いで簡単に負けない強度があります。8-10号のナイロンリーダーを使用するのが常ですが、直結びだとどうなりますか。
3号と同様に左右のリングにイモムシノットで結び、左右に引っ張ると、いとも簡単に結び目のリングの接点で切れました。まったく同様です。
およそPE2号の強度とは思えないほど弱く感じましたので、実釣は不可です。
さらに左右のリングに2号ラインを結んで、追加でナイロン8号を東田結びで結束。東田結びは、ノーマルの結束で8号だと8-9kgの強度で、FGノットより弱く、根がかりでリーダーを守るノットですが、ハマチやメジロでどうということのない強度があります。
まったく先と同様に、PEラインのリングの接点で切れました。
これで、はっきりしました。リーダーの使用は不可欠です。

PE2号で左右イモムシノットで検証

いとも簡単に結び目のリング接点で切れる すべて同じ場所

同じリング接点で切れるので、これは対策不能

左右にナイロン8号+東田結び:PE2号+イモムシノットで引っ張ってみた

こんな感じで実釣の仕掛けみたいな設定

PE2号が同様にリングの接点で、簡単に切れた
直接結束のメリットはない
直接結束のメリットはないというのが結論です。
強いてあるとすれば、リーダー接続の面倒がないというだけですが、それもメリットと言えるかどうかのレベルです。3-4号以上を使用して、潮に抵抗する重たいオモリをガイドに絡まないインターラインのロッドにぶら下げて、サビキやチョクリをするくらいでしょう。ブリ狙いの活きエサのませは危険です。また、2号以下を使用する場合は、不可能です。
FGノットやPRやMIDなどの摩擦系ノットを完成させた方々は、素晴らしい天才です。PEラインのメリットだけを大きく発揮できるラインシステムです。
よって、リーダーは、必須です。絶対に使用しない限り、PEラインのメリットを十分に発揮できません。これならば、リーダーとリングやスイベルの結束は、信頼できるレベルになり、不安はありません。
青物で2号だとすぐ切れる。だから3-4号を使うという電動リール+インターラインロッドの方がいらして、何のこと言っているか解りませんでしたが、ノンリーダーだったのですね。潮に負けない重たいオモリを使うのでしょうね。
リーダーは、PEラインの性能を発揮させるに必須のアイテムです。どのようなリグの場合にもです。
東田(移動)結び 根がかりの損傷を最低限にするノットのページ
あとがき
何も疑わずにリーダーはセットとして使ってきましたが、先人の知恵は素晴らしいものです。ただ、サビキ釣りで、手を抜けないかと無精を考えましたが、これほど弱いとは想像しませんでした。
本音のところ2号や3号があの程度で切れるとは思いもしませんでした。1.0-1.2号だとリーダーの締め込みで本線を何回か切ったことがありますが、2号だと考えられないです。