ケイムラとグロー 釣り具にたくさんあるこれらアイテムの違い

自ら発光するのはグロー、ケイムラは紫外線発光

 meikeimaruの推論と失敗から生まれたハウツー

グローとケイムラ両方を持つタコエギ 浅い水深では強烈な光を発する

グローとケイムラ両方を持つタコエギ 浅い水深では強烈な光を発する

meikeimaruの推論と失敗から生まれた実戦ハウツー。テーマは、「ケイムラとグローの違い」

古くから釣り具には、夜行や蛍光等の表現を使ったものがたくさんあり、朝マズメや曇天のルアーのグローの効果は認識していました。ケミホタルなどもタコ狙いには使っていますが、さて、ケイムラとグローって、暗い海の中で光る、いわゆる発光体として考えていましたが、根本的な違いがあります。さて、どう違うか。沖釣り、meikeimaru のボート釣りというシーンで説明をします。

〇 ケイムラとグローの違い
〇 どんなアイテムがありますか
〇 グローを蓄光させる光源
〇 あとがき

 ケイムラとグローの違い

受光下の紫外線で光るのがケイムラで、蛍光紫(ケイコウムラサキ)の略。グローは紫外線を蓄光して、しばらく間、自ら発光をします。これが、大きな相違点です。

 ケイムラの特徴

蛍光塗料が含まれていて、夜間の反射板のように光を受けると発光しますが、光が消えた途端に発光しません。

釣り用のアイテムとして、紫色を発光して、「ケイムラ」と称され、まことに怪しくきれいに光りますが、紫外線を受けている時だけで、例えば夜間は発光しません。

グローとケイムラのビーズ 蓄光で光る ケイムラが紫外線で光る

グローとケイムラのビーズ 蓄光で光る ケイムラが紫外線で光る

 ケイムラが紫外線を受光する水深

まさに透明度によりますが、20-25m位ではないですか。

可視光には波長があって、波長の長いのが「赤」、短いのが「青」は、高校か中学で習った通りです。赤が、水深5-10mまでで赤色を失い青黒くなるそうで、以下黄色30m、緑40m、で同様に色を失うようです。そして、50m以深は、青色一色の世界だと聞きました。そして、紫外線の届く範囲は、意外に20-25mだと言われて、ケイムラが光を出すのは、この程度ではないでしょうか。

透明度100%のような蒸留水でも、光の透過率は50mで4割程度だそうで、汚れた海水ではそんなものでしょうか。

紫外線は曇天も雨天も生じますので、紫外線が届く範囲の水深ならば、怪しげなケイムラカラーで魚たちを迷わすはずです。

 グローの特徴

受光した光を蓄え、暗いところで自ら光ります。

グローは蓄光材で作られていて、夜光塗料や蓄光塗料と言われるもので、GLOW 燃えていない物体の放つ光でルミネセンス(自然放出による発光現象)だそうですが、メカニズムまでは私には苦手です。身近なものでは、時計の文字盤やテレビのリモコンボタンです。

明るい光を蓄え緑色に光るのが、釣りアイテムのグローで、真っ暗な光の届かない水中でも自ら発光します。

タコベイト エサ釣りにも使用するし、タコエギにも集寄で使う

タコベイト エサ釣りにも使用するし、タコエギにも集寄で使う

 どんなアイテムがありますか

魚は、臆病な反面、好奇心の塊で動くもの光るものに反応示し、近づいてきます。ルアーやサビキ仕掛け、タコエギ等で、ケイムラやグローでなくても生エサ以外は、動きと光で寄ってきますので欠かせない大切なアイテムです。

ジグにタコエギのグロー系は定番

ジグにタコエギのグロー系は定番

 ケイムラ、グローのアイテム

 ルアー

特にジギングには、水深深く探るので、ケイムラやグローは欠かせなく、ワームなどにも多く使われています。プラグにしてもジグにしても発光材がなくても、光の反射をさせる様々なカラーや構造で、光は大事な存在です。

グローのワーム 怪しげな光りを相当に発する

グローのワーム 怪しげな光りを相当に発する

 サビキ系疑似餌

ケイムラ加工されたサビキ仕掛けは多くあります。そうでなくても、光というものを大切な要素として作られ、反射する素材や、逆にまったく反射させないものまでいろいろです。

 エサ釣り

沖でのエサ釣りで、ハリのチモトに付けるビーズがあります。エサがあるぞとばかりに見せる光物です。

タチウオテンヤそのものが、グロー加工されていますし、ケミホタルも常套です。

まだまだ、いろいろあります。私の釣りの範囲ではこんなところですが、タックルの中の小物類にも存在表示のグローがありますが、便利な存在です。

 グローを蓄光させる光源

時計の文字盤は、生活の中での光源で蓄光しますが、釣りでは僅かな時間で最大の効果が必要です。

 普通のライト

照明で時計などが蓄光するのと一緒で、普通の懐中電灯でも可能です。ただし、紫外線の量が少ないのか、短時間ではその輝き度合いが違い、たっぷりと蓄光させる必要がありますが、できます。

普通のLEDライトでも可 100円ショップのライト 不思議なほど蓄光する

普通のLEDライトでも可 100円ショップのライト 不思議なほど蓄光する

 蓄光ライト

紫外線を発します。釣り専用が販売されていますが、強力に短時間で蓄光させ、この時間の違いが、普通のライトとの大きな違いでしょう。

100円ショップにペンタイプのこれがあります。意外に使えるもので、見えない文字を浮き上がらすという子供の遊び用ですが、100円です。

グローライト 専用であって短時間で蓄光できる

グローライト 専用であって短時間で蓄光できる

 太陽光

昼間はこれで手軽にパワーを発揮してくれ、例えばタコエギは、真昼間にグロー系を使用します。なんと言っても相手は、好奇心の塊ですから、太陽光の紫外線は強力な味方です。

太陽光 これほどの光源はなく、紫外線豊富です

太陽光 これほどの光源はなく、紫外線豊富です

 あとがき

それにしても、怪しげな光りは魚たちの心をくすぐり、ジギングやタコエギには必須アイテムです。深海の「ちょうちんアンコウ」は、ちょうちん光らせ寄ってきた魚をガバッと喰うわけですから、やはり、魚は光物好きなんです。

今釣れている旬の魚の実釣記録です。狙った潮で釣った胸のすく釣り、まぐれで嬉しい釣り、実力の貧果まで、来年の今日のための実釣記録です。99.9%ひとり気ままに午前中だけの釣りですが、おいしい魚の釣りものを参考にどうぞ。
meikeimaru の失敗から生まれた推論と実戦のノウハウ集です。ボート釣りでの仕掛けやタックル、釣り方など、実釣記録に基づく活きた内容として、情報提供をします。播磨灘で培った私のノウハウですが、参考にしてください。
meikeimaru のボートノウハウとメンテナンス ボートの操船や維持のノウハウや、艇体や船外機エンジンのオイル交換、グリスアップ、定期交換部品などのメンテナンス方法や作業手順をわかりやすくまとめています。