meikeimaruの食いしん坊 肴は「タチウオ」
タチウオで上品な味わいの料理
10月は好調にタチウオが釣れています。
タチウオのいるタナを探り、誘って、アタリを読んで、アワセを決める、この一連の動作が面白いのがテンヤ仕掛けでの釣りです。釣って楽しく、また食べておいしいのが、この釣りの良さで、脂がのっているにも関わらず上品な白身は格別なおいしさです。
タチウオの大きさは長さで表現する場合もありますが、多くは身の幅を指何本の幅として表現するのが通常です。5本と言えば、ちょうど手のひらの親指から小指までの大きなサイズで、長さも1mを軽く超えます。
近年、指5本サイズと言われるほどの幅がある大物は、なかなかお目にかかれません。5本どころか4本幅を越えるものも容易ではありませんが、今回は3-3.5本サイズながらもたいへんおいしく頂きました。
今回の太刀魚三昧はこんな料理にしました。
- 刺身
- 塩焼き
- 煮付け 濃い味と薄い味の2種類
- 湯豆腐
- 干物
刺身
まさに定番で皮と身の間に旨味があるので、皮つきで食べます。新鮮な身は歯ごたえもあり、とてもおいしい刺身です。
塩焼き
手軽で風味のあるおいしさで、あの厳つい顔から想像がつかない上品な味がたまりません。しっかりと水分を飛ばすほどに焼くと、違った味わいになります。
煮付け
今回濃い味付けと薄い味付けを作りました。濃い味付けにすると、身がしまり、しっかりとした感じで、醤油味が中まで浸み込んで旨味が十分に出ています。薄味はあっさり感でおいしく、どちらももくもくと食べ続けてしまいます。残りを冷蔵庫保管すると、煮汁は煮凝りになるほどのゼラチン質でした。
湯豆腐 ちり鍋
これは、ほとんど思い付きから、湯豆腐に入れたらどうなるかな。白身の魚だからおいしいだろうな。こんなところからしてみました。確かに湯豆腐と食べたらおいいしいのですが、鍋に入れるならば3枚におろした切り身を使わないと、骨がどうもよろしくありません。こんどは、3枚におろした切り身でしゃれたちり鍋を作ってみます。湯豆腐の汁は、タチウオの出汁で、とてもうまいものになりましたので、間違いなく鍋はうまいものになります。
干物
細い身の部分なので、塩を多めにして丸1日太陽に当てました。旨味が日差しで出てきて良く干しあがったものを炙って食べると、これはうまいです。太陽に干すと、何でもどうして旨味が出るのでしょうかと思うほどにおいしくなります。そして、しっぽの細いところは、雑炊を作る時の出汁を取りました。単純に炙った身を入れて湯を沸かし、冷ご飯を入れてしばらく煮込んで、溶き卵をかけて、それを食べるというだけのことですが、美味いですね。これ。
湯豆腐の時に生の身を入れましたが、干物にして、炙ったものから出汁を取ると、また違った味になります。
お裾分けしても喜ばれ、随分釣りましたが、食べてもらうのも新鮮さがあるうちは、重宝な魚です。
11月下旬までは、狙えるタチウオです。青物を狙うような強い潮の流れをするときは、タチウオが釣れる時合いは短いので、そんな潮の日はブリやハマチを狙い、緩い流れの潮の日は、タチウオを釣って、干物と冷凍保存も作っておきましょう。おいしい太刀魚です。