船外機のバッテリー DIYで交換作業

信頼できる性能のボイジャーバッテリー交換

 meikeimaru のボートメンテナンス

AC Delco ボイジャー M27MF バッテリー 私には信頼のマリンバッテリー

AC Delco ボイジャー M27MF バッテリー 私には信頼のマリンバッテリー

meikeimaru のボートメンテナンス。テーマは、「バッテリー交換」

エンジン用のバッテリーを新品交換。信頼の「AC Delco ボイジャー M27MF 105Ah」で、なんと2013年5月から使い続け、まだ何の衰えも感じないのですが、さすがに9年目は恐れ入って、同種交換をしました。

エンジン専用で使用したので、長持ちだったのでしょう。1個のバッテリーで電装品まで供給ならば、もっと短いサイクルでの交換が必要だと思います。

ボートのバッテリーは、車のようなメモリーバックアップの必要もないので、ショートに注意をして、しっかりと取付の交換作業です。

〇 AC Delco ボイジャーバッテリー
〇 交換作業
○ 使用工具
〇 あとがき

 AC Delco ボイジャーバッテリー

世界的に有名なバッテリーで、船外機用として、その信頼性は高いです。型番の M27MF の最初のMはマリーン用のM、MFはメンテナンスフリーの略で、マリーン メンテナンスフリー ディープサイクルバッテリーと表記されています。

ディープサイクルバッテリーですが、クランキングパワーも十分にあり、液補充の心配もなく、8年間問題なく使用できました。マリン用として、M24MF、M27MF、M31MFと容量の違いの3種類、私のF115には105AのM27MFを使用。このクラスの船外機用としては、十分な性能です。

エンジン始動時、瞬間的にスターターモーターにどれだけの電流を供給できるかというバッテリーの瞬発力を表す数値にCCA(コールドクランキングアンペア)がありますが、YAMAHA F115は 380A必要、M27MFは、550A、余裕のパワーです。

通販税込12,000円台はありがたいバッテリーです。2か月に1回くらい金属回収の業者さんが自宅周辺に回ってきますが、バッテリーも回収可なので、便利です。

新(左) 旧2013年モデルと全くデザインが変化していないのには、ある意味凄さを感じる

新(左) 旧2013年モデルと全くデザインが変化していないのには、ある意味凄さを感じる

 交換作業

12ボルトですが、電流は強く電気の塊です。ショートをさせればたいへんな事態で、最悪は火災発生もあるので、注意をします。

外したケーブルを取付まで端子に不要に接触させないこと。工具はショートの原因を作ることもあり注意。等々、充分に注意をしましょう。

また、作業に不安のある場合は、必ず工場依頼をしましょう。

取扱説明書の手順を熟読して、作業手順を確認してください。

取扱説明書に記載されている交換作業は、次のような手順になり、私もこの内容で作業をしました。

バッテリーロッカーの奥深くに格納設置されている 補水不要で見る機会も少ない

バッテリーロッカーの奥深くに格納設置されている 補水不要で見る機会も少ない

 使用済みバッテリー取外し

〇バッテリースイッチがオフであるかを確認

〇外したバッテリーケーブルをどこに固定させるかを決める。太く硬いケーブルなので、しっかりと準備。

〇マイナス側端子のナットをスパナで緩めて、取外し固定させる。

〇次に、プラス側端子を同様に作業する。

〇バッテリー取付固定ステーを外す。最初に外す場合もある。

〇ケーブルに触れず、バッテリーを慎重にロッカーより取り出す。

3か月未稼働でも12.5Vで十分に始動可能を維持。先日のスイッチ付近の作業で汚れた

3か月未稼働でも12.5Vで十分に始動可能を維持。先日のスイッチ付近の作業で汚れた

 新バッテリー取付

〇バッテリー端子の極性の向きを確認。

〇新バッテリーを、ケーブルに触れず慎重に所定の位置に設置。

〇バッテリー取付固定ステーで確実に固定する。

〇プラス側端子をしっかりと奥まで押し込むように取付する。取り外した時と同様に深く入っているか確認。

〇奥まで入りにくい場合は、端子の口を広げる。

〇プラス側端子のナットを締めて確実に取り付ける。

〇マイナス側端子も同様に取り付ける。

〇端子が固定されているかを片方ずつ確認。

・端子を外した際には、汚れを落として薄くグリスを塗付

電気の無い状態にして、端子をCRCとグリスできれいにする

電気の無い状態にして、端子をCRCとグリスできれいにする

マイナス端子も同様、5sqと8sqの端子を新品に交換

マイナス端子も同様、5sqと8sqの端子を新品に交換

掃除をしたロッカーに新バッテリー取付完了。もう1個同サイズが入る。電装用電源は右舷ロッカー

掃除をしたロッカーに新バッテリー取付完了。もう1個同サイズが入る。電装用電源は右舷ロッカー

 注意事項

  • 取扱説明書を熟読。
  • 不安な場合は、ボート工場などで聞く。
  • それでも不安な場合は、工場に作業依頼。
  • 端子の+-取外し取付の順番を取扱説明書で確認する。
  • 端子が深くしっかり入っているか。端子緩みによる事故が一番怖く、出火もありうる。
  • 端子のナットは、しっかり締め固定させるが、締め過ぎは禁物。
  • スパナや工具類でショートをさせないように注意。

 使用工具類

  • スパナ(10mm)
  • ドライバー マイナス8-10mm幅
  • プライヤー
  • グリスA CRC-666

スパナ10mmが主役。端子蝶ネジにプライヤー、端子サイズ調整でマイナスドライバー

スパナ10mmが主役。端子蝶ネジにプライヤー、端子サイズ調整でマイナスドライバー

ボートには不要の乾電池DIYメモリバックアップ 単3*8本で暗電流維持され車の交換で使用

ボートには不要の乾電池DIYメモリバックアップ 単3*8本で暗電流維持され車の交換で使用

 あとがき

車は、アイドリングストップ機能で止まる毎にエンジン始動を繰り返し、エンジンをかけることの不安など微塵もないでしょうが、海の上は違います。バッテリーは肝です。

同時期に車のバッテリーも交換しました。その際には、DIY作成のメモリーバックアップ機を乾電池で作成して使用しましたが、うまく暗電流を流してくれました。

今釣れている旬の魚の実釣記録です。狙った潮で釣った胸のすく釣り、まぐれで嬉しい釣り、実力の貧果まで、来年の今日のための実釣記録です。99.9%ひとり気ままに午前中だけの釣りですが、おいしい魚の釣りものを参考にどうぞ。
meikeimaru の失敗から生まれた推論と実戦のノウハウ集です。ボート釣りでの仕掛けやタックル、釣り方など、実釣記録に基づく活きた内容として、情報提供をします。播磨灘で培った私のノウハウですが、参考にしてください。
meikeimaru のボートノウハウとメンテナンス ボートの操船や維持のノウハウや、艇体や船外機エンジンのオイル交換、グリスアップ、定期交換部品などのメンテナンス方法や作業手順をわかりやすくまとめています。