キャビン内のカーテン(ウインドウカバー)作成

キャビン内のウインドウカバーなら簡単自作ができる

 meikeimaru のボートメンテナンス

数年前のウインドウカバーきれいで生地のダメージもないが、そろそろとなってきた

数年前のウインドウカバーきれいで生地のダメージもないが、そろそろとなってきた

meikeimaru のボートメンテナンス。テーマは、「ウインドウカバー作成」

キャビン仕様のボートの場合、大小問わず部屋が存在していますので、係留や保管中に外部から視線は、少々よろしくないです。それを防止するのに、ウインドウカバーと称される多くの場合、サンブレラの生地で作られたカバーを前後左右の窓に取り付けるのが一般的です。既製品は少なく、たいがいワンオフのオーダーもので、meikeimaruも作ってもらいました。

布製なのでいずれ寿命が来ます。紫外線劣化で破れると修復は難しく、交換が必要です。十何年以上も前の時代に十数万円だったのですから、ボート本体含めて周辺機器の価格高騰を考えると、30万円以上でも不思議がありません。えー……!?です。

そこで、今回は知恵を絞って、DIYレベルでOKとばかりに自作をしたお話です。

〇 外側のカバーでなく、内側カーテンで船内の覆い
〇 こんなDIYならできそうだ
〇 作成してみます
○ 使用工具
〇 あとがき

 外側のカバーでなく、内側カーテンで船内の覆い

ウインドウカバーの役目は大きくふたつ。

  • 外部の視線や光を遮断して、見えなくすることと、内部紫外線保護。
  • 窓ガラスの汚れ防止。

外側に取付のメリットは、汚れ防止に大きく役立ちます。しかし、強烈な紫外線を常に受けているので、生地の劣化は避けられませんが、このボート用の米製サンブレラ生地は、素晴らしく強く、未だ頑張っています。しかし、サンブレラも経年変化で縮み、取付がパンパンになり、四隅にベルトを追加して緩ませ、延命対策をしました。

外側のカバーとするなら、これをオーダーしますが、高価です。

窓ガラスの汚れは、毎回一生懸命に洗うことで解決させて、内側用のカーテンを作り、遮断の役目をさせることにしました。

使用年月も長くなったので、いつ破れるかですが、予防策として作成しておくのが無難と、ここ2年程の思い悩みでした。

窓枠の大きさにした帆布をフックから吊るす、単純な仕様のカーテンでも上々

窓枠の大きさにした帆布をフックから吊るす、単純な仕様のカーテンでも上々

 こんなDIYならできそうだ

内側のカーテンは、どのような形状で取り付けるかがポイントでした。キャビン出入口は、垂直の扉ですから上部にカーテンレール、それに家庭用のカーテンを付けました。見栄えも良く上々に機能していますし、簡単な作業でした。

しかし、問題は、ごちゃごちゃしているサイドウインドウや傾斜のあるフロントは、どうするか、さらに開閉後の格納です。

既製品は無く、生地からDIYレベルです。

  • 生地は、汎用性高く入手も細工も容易な帆布を使用。
  • 生地の上下左右の折り返しは、難しい2回折り返しでなく、簡単な1回でOK、容易な帆布です。
  • 折り返しは、ミシン縫いなどとんでもなく、接着することでOK。見栄えより、簡単作業優先。
  • カーテンレールは不要。取り外せれば邪魔にならず、作業も簡単。
  • 採寸して、生地切断でカーテン作成、吊り下げる形状で簡単脱着。
  • 生地にハトメ、船体にはフック。毎回 簡単にひっかけて吊り下げる。
  • 前窓は、傾斜があるので、下部をショックコードで引っ張るように固定する。

見積試算すると、生地とそのパーツを含んでも 数千円から1万円未満で済みそうです。少々見栄えが悪くたって、誰かに見て頂くようなものでもなく、実用一点張りで良いのですから、低コストで簡単作業が最優先です。

どうやら、これならばできそうです。

ミシンは使わず 1回だけの折り返しに接着剤で張り付けの簡単作業

ミシンは使わず 1回だけの折り返しに接着剤で張り付けの簡単作業

 作成してみます

準備したもの

  • 帆布は、薄手の11号(番手が低いほど厚い) 96cm×2mを4組使用。残りは、利用予定があり。
  • 透明の接着剤 結構使用します。
  • 穴径 8mmのハトメ ポンチと圧着道具 ホームセンターの簡単なDIY用品で充分
  • 吊るすフック、何種類か

作業開始

  • 窓の形状を採寸。
  • 採寸の型を帆布に切断する線を鉛筆で引く。折り返し幅を考慮。
  • 折り返しは、1cmにしていたが、ハトメ部分で2cm幅が使いやすかった。穴がきれいに開けられる。
  • ハサミで帆布をカット。
  • 四方の折り返し部分を接着する。
  • ポンチで穴を開けて、ハトメを取り付ける。
  • 船体側にフックを取り付ける。
  • フックとハトメの位置を確実にチェックする。
  • フロントは、フックを下か裏に取付、ショックコードで引っ張って張る。

丸1日の作業でも作れますが、2日間でゆっくり作業しました。そのくらいのレベルでできます。

画像ではフロントが養生テープで止めているところもありますが、フックの位置を検討中でした。

採寸して鉛筆でけがき これをハサミで切る

採寸して鉛筆でけがき これをハサミで切る

100円ショップのクリアボンドを使用 6本使った

100円ショップのクリアボンドを使用 6本使った

折り返しは 1cmにしたが、フロントは 2cm この方がハトメを作りやすい

折り返しは 1cmにしたが、フロントは 2cm この方がハトメを作りやすい

幅は 2m近くなるので想像以上に大きいのがカーテンの常だ

幅は 2m近くなるので想像以上に大きいのがカーテンの常だ

棚があるところは、乗っければよいかというところ 目隠し機能はこれで充分

棚があるところは、乗っければよいかというところ 目隠し機能はこれで充分

厄介なのはフロント 吊るすだけでなく、下部をショックコードで引っ張り固定する

厄介なのはフロント 吊るすだけでなく、下部をショックコードで引っ張り固定する

養生テープで仮固定 フック位置のチェック ショックコードのゴムの力に任せる

養生テープで仮固定 フック位置のチェック ショックコードのゴムの力に任せる

フックは ねじ止めタイプを使用 窓枠部にはねじ止めできないので、これを使用 便利だ

フックは ねじ止めタイプを使用 窓枠部にはねじ止めできないので、これを使用 便利だ

 あとがき

1回水をくぐらせ、薄く付いている生地の糊を除去すると、ゴワゴワ感がなくなるので、使用感が良くなるでしょう。すぐに使用するものでもなく、バウバースにたたんで準備しておくものなので、ゆっくりしていきます。

生地は、加工の容易なれど武骨な帆布を使いましたが、好みの柄や色で作成すると楽しいでしょう。

しかし、簡単作業でなんとかできました。見栄えのするものを作成となると難しいですが、自前で使用の機能性のみなので、これで十分に役立つでしょう。何であれ1万円未満数千円のコストですからOKです。