初夏に南からやって来るイワシの群れ
meikeimaru のボートで狙う播磨灘の釣りログ
meikeimaruのボート釣り。ターゲットは、「イワシの群れの調査」
食物連鎖の低位のイワシさんは海のみんなの大好物。フィッシュイーターから雑食性まで興味を示すイワシですが、初夏に南の海から明石海峡を抜けて、播磨灘に入ってきます。青物は、イワシの群れを追従しながら、これまた播磨灘にやって来ます。播磨灘で春を迎えたマダイなどの魚たちも、イカナゴに続く待っていた御馳走です。イワシの群れの動きは、この時期の釣りでは重要な情報です。
○ イワシ概況
○ ライトジグにもミノーにも反応しないナブラ
○ 落とし込み釣りでイワシだけが釣れる
○ ナブラを作っているのは……誰だ
○ あとがき
イワシ概況
2022年6月1日(水) 中潮 満潮 9:15 干潮 16:58 (高砂)
明石海峡転流 6:59 最速 西流 8:55 1.8kt
海況:波穏やか 水温19.1℃
釣行(釣り開始終了)時間 出航6:00 6:30-10:00
家島諸島のイワシ漁も5月中旬に見ましたが、同じ時期に高砂沖沿岸エリアでイワシらしき群れを見ています。魚探反応は、埋め尽くされるようなイワシの群れの反応でした。
あれだけの群れになると、ナブラが起きて、暴れどもがバシャバシャとやり始める時間帯があるのですが、至って静かな海です。そこで、サビキ仕掛けを入れて、試しに釣ってみると、間違いなくカタクチイワシの群れです。敵がいないのか、安心していて即ハリがかりするのが気に入らないところです。
釣れない5月のひとつが、このイワシの群れへのキャスティングでしたが、高砂沖のカタクチイワシの群れの調査開始です。
ライトジグにもミノーにも反応しないナブラ
群れの周囲にはハマチなどがいるだろうと思っていました。そこで、50g前後のライトジグを海底から斜め引きで泳がせます。イワシの群れについているならば、食欲もあり喰って来るはずが、まったく反応がありません。何回やってもだめ。
フローティングミノーに変えてキャスティングです。3回ほどコツンとアタルもののフッキングしません。時折、下から追い上げられてナブラができるのですが、その周辺でも反応なしです。ナブラが出てもボイルがなく、不思議でしたが、釣れない5月です。
落とし込み釣りでイワシだけ釣れる
ルアーに一切反応しないので、イワシそのものを食わしたらどうなるか、落とし込み仕掛けを群れの中に入れと、プルプルとイワシがハリがかりします。ニコニコしながら底層へタナを変えて待ち受けますが、まったく反応がありません。
群れを変えて水深の違うところなど、何回しても釣れるのはイワシだけです。時折、20cmくらいのサバが喰ってきます。実は、このサバは、ハリを喰ったのではなく、イワシを喰って来たみたいですが、この時は疑いもしませんでした。
何回落とし込んでもイワシしか釣れません。普通、これだけイワシがハリにつけば、なかなか面白い釣りができるはずですが……。
ナブラを作っているのは……誰だ
もうあきらめました。そのかわりにおいしそうなカタクチイワシ、少々小さいですが立派な成魚ですので、晩ご飯の肴をたっぷりと釣りました。
下処理をしている時に判明。何匹かのサバのお腹からイワシが出てきました。このサバたちが追い回していて、ナブラができていたのです。そりゃ、釣れないです。サバが来れば、お化け屋敷に行った女の子みたいに「キャーッ」とか言っているのでしょうが、何匹かは喰われたようです。
この先注意して観察すれば、早々に青物もここで釣れます。すでに、高倉瀬の群れにはツバスも来ているようですから、ここからは時間の問題で、ナブラにボイルが出れば、すぐにわかるでしょう。
生き餌に使えないか
コンテナイケスに入れて、このイワシの生存率50%くらいはありそうで、海水供給やブクブクで元気でいてくれれば、のませ釣りのエサ確保は群れさえいれば、比較的に容易でしょう。秋にマイワシを釣って、のませ釣りをしたらアジとは違う喰いを覚えがあります。
ただ、マイワシよりサイズの小さいカタクチイワシですから試してみないとわかりません。周辺は、フラッターや青物のポイントがあるので、うまくいくかどうか試す価値はありそうです。
あとがき
途中からイワシ確保が狙いになりました。下処理をしたら唐揚げと煮付けです。いずれも骨は当たらず丸のまま食べれます。2日間お腹いっぱいに食べました。
青物も、明石海峡を抜けても、まだ広範囲に散らばることがないようです。カンタマから高倉瀬を見てから、来週には三つ目の潮になるので、状況は変化しているでしょう。